私も同じところで躓いていました
25年前の私は、3人の息子の接し方に悩んでいました。そもそもマジメな性格で、親としてできる範囲の事は全てやってあげたいと思っていました。
社会的に評価されていた会社を退職してまで「最高のお母さんになりたい」と選んだ「専業主婦」の子育て。「負けず嫌い」の性格も関係していたのかもしれません。
「親」として、多少のガマンは当たり前。でも、どれだけガマンしても「思い通りに動かない」子ども達に、次第にイライラし始める自分がいました。
可愛いはずの我が子なのにイライラしてしまう自分に、情けない気持ちでいっぱいになり、完全に自信を失っていました。
「母親とは常に献身的であらねばならない」
「感情的になってはいけない」
「自分をコントロールしなければいけない」
そんな思いに、知らないうちにすごく縛られていたかもしれません。ですが、子どもを「感情的に叱る」ことだけは、絶対にしたくない~
なので、理性を失っていく自分が最も情けない…
ですが、子育てはそれほど甘いものではありませんでした。
グッとガマンしてきた「何か」が、 もう、自分でも収集がつかなくなり、、
ぐるぐるぐるぐる〜〜〜〜〜〜
バッカ〜ン(←放送禁止用語)
その後でひどい自己嫌悪 → 爆発はやめようと誓う → ガマンする → ガマンの限界がくる →
と言う、
無限のループ状態に突入!
母親とは毎日こんなに苦しいものかとうんざりしていました。
親業と出会った時
そんな私が「親業」という本に出会いました。
育児本の読みすぎで「日替わりメニュー」みたいに毎日キャラが変わる自分が情けなくなり、図書館へ行っても「もうここには近づかない」と禁止令を出していた「育児本コーナー」でした。
その棚の前をたまたま通りかかった時に「まだ、この本読んでなかったな」と、ふと手に取った一冊。息子は5歳、3歳、1歳の時でした。
えっ?
何これ?
子育てにこんなやり方があったんだ!(◎_◎;)
よくある子育て論とは真逆のやり方だったので、もうビックリ。。。
そうそう・・
そうだわ、、その通り
すごーい
今までの「子育ての常識」が根底から覆りました。そして、それまで感じてきた「人間関係のナゾ」がすべて一本に繋がるようでした。
- 愛情たっぷりに育てても、どうしてこんなにやる気が無くなるのか?
- 褒めるだけでは育たない、本当の主体性の育て方とは
- 他人の評価に動じないメンタルを強くする外せないポイントとは
- 40代、50代の大人でも頑張る人ほどどうして心を病んでいくのか?
- 包容力、人間力って、どうしたら育つのか
- 親の愛情を実感できなかったわたしの息苦しさの理由とは?
具体的な「コトバ」のつくり方まであって、それは、なるほど~と合点がいくことばかり。しかも、どんな時でも どんな子どもでも どんな人にも使えるよう、「シンプルで体系的な手法」に落とし込まれている(*_*)
これが「親業」でした。
「絶対これがホンモノだ~」と確信を得た私は、すぐに講座を受講して、育児のシフトチェンジを決意しました。
学んだ事を試してみると、子どもが自分から行動をかえて、驚くばかり。。。
目からウロコがポロポロとれて、 胸がじーーーんと熱くなってきたのを覚えています。
子育てに必要なのは、センスでも人間力でも精神力でもない。「やり方」を変える事で、子どもの成長をもっと促せる親に自分を成長させることができる!この事実がとても嬉しかったです。
また、机上の空論では、何の役にも立っていなかったことを、本を読んで思い知りました。
新しい考え方は斬新で、親として未熟な私に優しく、そして子ども達にも優しいものでした。
「私も私の親も、誰も悪くなかったんだ。ただ、コミュニケーション能力が低かっただけなんだ」と心から思えた時、肩の力がスルスル抜けたような気持ちでした。
そんな自分はダメな母親ではなくて「ただ方法を知らなかっただけ」だと知り、救われたのです。
ずっと不思議だった、親子関係が及ぼす精神疾患・人格形成への影響、母親の葛藤や思いがからまわる原因など、全て腑に落ちる内容でした。
「なんでこれが世間で知られていないんだろう?」
「これは時代が必要としている考え方だ!」
「私以外にも、悩んでいる人がいるに違いない!!」
親のコミュニケーション教育の必要性を痛感した私は、それからインストラクターの資格をとり、「親業」を世の中のお母さんたちに伝えることを使命にしようと決めました。
メソッドを実践しながら子どもや自らの変化を検証する生活を続けました。
親業の子育てで自分のクセに気づく
親業訓練インストラクターの資格を取得した後、さらに、発達障害の指導者養成講座を受講しました。心理学・カウンセリングについて2年間学び、自宅内に「なまぜ親業ルーム」開設しました。
インストラクターになりながらも、「親業」の受講生として効果を検証。それは、自分の中にある「思い込み」と出会う生活の始まりでした。
私は色んな事を子どもに「教えたい」と思っていました。なぜなら、子どもに「社会性や判断力」「思いやり」を身に付けてもらいたかったからです。
私の「経験」も惜しまずにシェアすることは、彼らにとっては「役に立つ!」と信じていました。
でも、大切なことを教えようとしても、手ごたえがなかったり、強制のようになったり、上手く伝わらないことが多くてとても難しいなと感じていました。
「親業」を学び出すと、「なぜ伝わらなかったのか?」その理由がすべて実際にやりとりをする中で、腑に落ちるようにスルスルとわかっていきました。
そして、子どものホンネをすごく聞けるようになりました。とにかく、反応がまるで違うのです!
いろんな話をたくさんしてくれて、ビックリしました。
彼らがココロを開いて何でも話してくれたので、私の母としての自信は徐々に回復していきました。子どもが自分で機嫌を直し、前向きになっていく姿を見ることは、彼らへの信頼と、親業を選んだ自分への信頼を味わう瞬間でした。
興奮するような気持ちと共に、子どもをうまくサポートできる自分にも満足しました。
親としての器量が深まる
子どもの気持ちがわかるようになると、次第に、私の気持ちが安定していきました。不思議なことに、イライラが自然に減ったのです。
すると、
これは、わざわざ教えなくても、いいのではないか?
これは、わたしがやりたいだけで、子どもが本当に望んでいないのではないか?
など、問題に落ち着いて対応できるようになっていきました。
それまでも、子どもにとっての幸せを考えているつもりだったのですが、 そのための視点や方向性がよくわからずに迷ってばかりでした。「他の子どもよりも劣っていないか?」 そればかりが気になり、 幼稚園の参観日でも、自分の子どもより他の子を見ていたようなありさまでした。
考える基準ができたことで、判断に自信が持て、ピリピリしていた家の中の空気がだんだん和らいできました。 子どもが健やかに育つ方向に私の愛情を合わせる努力をすることで、わたしの小さな愛情が循環し、豊かに育って行った気がします。
「親業」は「言い方」を学ぶだけのものでなく、私の「こうあるべき」という「固まった考え方」「思い込み」が、少しずつ自然に「矯正」される場でもあったのです。
そして、困った時にこそつかえる「道具」があることで、人間関係そのものがどんどんラクになっていきました。
落とし穴をさけて距離感を間違えないだけで、親子は勝手に上手くいく!
私は両親に「本当の気持ちを言えない子ども」でした。そのことにどこか罪悪感を感じていました。と同時に「なぜ親子関係はこれほど複雑になるのか?」とても不思議でした。
親の私への「深い愛情」は痛いほど感じていたのだと思います。でも、「親から愛されている」と実感として持てない。親も私に対して「困惑」しているようで、「自分はおかしいのかな?」と思う事もありました。
でも、親業を学ぶと、子育てには「親の深い愛情と責任感が子どもの成長を阻害する場合がある」という「独特の落とし穴」があることを知りました。この「落とし穴」を回避することが最大のコツだったのです。
落とし穴を回避できるだけで、もっとわかりあえいながら、自然に適切な距離感がとれるようになりました。私はその距離感は新しい感覚だったので、少々戸惑いながらも、ますます子どもとの関係がラクに楽しくなっていきました。言いたいこともガマンしないでバシッと言い切る事ができると、自分の事も好きになり、私らしさを大切に考えるようになりました。考え方もどんどん自由にシンプルになっていった気がします。
自分のコミュニケーション技能を磨くことで、子ども達は自然にコミュニケーション技能をあげていきました。
言いたいことを言いあえて、お互いに育ちあえる関係づくりがますます出来ていきました。
親業歴25年経った現在のこどもたち
今、親業に出会って、25年経ちました。
ハッキリ言って、想像以上の子育てが実現できたと思っています。私は自分の子育てにとても満足しています♪予想をはるかに上回る幸せな家庭を手に入れられたのも、コツコツと実践した道のりがあったから。
あの時「親業」を選んだ自分を褒めてあげたいです。
子育てを通して、人間関係や生き方までかわったこと、そんな体験ができたことが嬉しくてたまりません。
今ではとっても素敵な大人男子に育った息子たち。子どもの純粋な心を傷つけないように、「学んだ事」に集中したことが、すごくよかったんだなと改めて思います。
幸せな家庭を自分で創る自信が0点だった私ですが、120点をつけられるようになった(笑)←このずぶとさも学んだ結果(笑)
三人の息子は、みなそれぞれ、とても個性的で、自分の人生に集中するように自然に育ちました。
ポジティブで、問題解決思考で生きています。落ち込んだところはあまり見たことがありませんし、あっても自己解決しています(←きっと)
我が家は、高校生から
- 帰宅時間フリー
- スマホ・ゲーム時間フリー
- 勉強に関するチェック一切なし
- 小遣いもフリー(なし)
完全に「子どもに任せる」ができました。
勉強はそこそこ?(ほとんど自分でやっていたので私は実情を知らないまま)ですが、三人ともに自ら選び、国公立大学に進学しました。サラリーマンの世帯にとって、夫の収入だけで男の子三人の学費を工面することは正直荷が重たかったのですが、その問題もあっけなくクリアして、良好な親子関係のまま、自分の道を歩き始めました。
親が、彼らの「人生の所有権」を侵さないでいると、子どもは自分の人生を大切に見つめる自覚が勝手に十分に育つ。
そして、親との関係も良好なままだと改めて感じます。
今では、私の話も上手に(適当に)聞いてくれて、かつ巻き込まれすぎない、コミュニケーション上手な子どもに育ちました。
私が一番うれしいのは、ある時期からいじめや人間関係の心配や不登校の心配を全くしなくてもよかったことです。
特に、思春期以降は、抜群の安定感を醸し出していました。彼らが友だちにとても優しいけれど、友だちに依存しないで、自分の人生を自分で責任を持って生きる事を当たり前にできていることを見てきました。
- 自分を生きることを疑わない
- 自分を他人に支配させない
- 他人を変えようとしない
そんな我が子たちの姿を見ると、自分でも誇らしいほどです。ちょっと、いや、かなり親バカですが(笑)
共に育ちあう人間関係づくりの「お稽古」へ
三人の息子と数々のバトルや、その時々にぶつかる中で感じた子育ての経験は、今では私の大切な宝物となっています。
三人いると子どもの性格もタイプもさまざまです。以前はそれぞれの性格の違いなどを感じて分析する事がありましたが、一人ひとりを大切にする子育てを実践していると、「個性を尊重する」という考えすら「当たり前すぎて」なくなりました。
そして、彼らとのやり取りの中で、ずいぶんと対話力が鍛えられ、彼らへの理解も深まったような気がします。人としての器も自然と大きくならざるを得なくなりました(笑)
そんな、自分なりの経験を発信したブログから問い合わせが入り、関西圏以外にも、神奈川、愛知、三重、岐阜、広島、高松、徳島、福岡、佐賀、など、遠くからお越しくださるようになりました。
2020年6月からはオンラインでも開講が可能になり、多くのお母さんたちにお届けできる様になりました。
思春期の男の子との親子関係を改善するために、わかりやすい具体的な方向性とやり方を示せる人が少ないようなのですが、親業の考え方をお伝えして、いつも満足して感動して帰って下さると、本当に胸がいっぱいになります。
長年の親子関係をかかえて藁をもすがる思いで参加される方が、少しずつ表情が緩み、心が解れていく様子は、感動的です。
からまわりを取り除き、感情を発散して自分の素直な気持ちに気づいていくと、根底にある愛が溢れてくるのです。それが、とっても気持ちがいいのです。
それが、私がこの活動をしている理由。
受講生の方と、語り合い、ともに学びあう時間こそが、わたしにとって楽しくてかけがえのない時間になっているのです。
