調子にのったり悪ふざけが過ぎる子供に親や大人はどう関わる?

「ねえ、わざとやってるの?」子供にイライラが止まらない時に知って欲しいこと

調子にのったり悪ふざけが過ぎる子供に親や大人はどう関わる?
悪ふざけ、おちょける、いじける、すねる、泣き止まない、わがまま、頑固、地団駄をふむ、など、子どもの困った行動に手を焼いている親は少なくありません。

「子どもの心やプライドを傷つけずに上手く関われるママになりたい」のに、現実にはスンナリと動いてはくれませんね。

「こんな時、何て言えばいいのかな?」「どう言ったらわかってくれるの?」と、子どもの行動にいつもハラハラ・ドキドキしていませんか?

以前、幼稚園児のママからこんな質問をもらったことがありました。

子どもが落ち着かなくて困ります。習い事をしていても、ふざけていたり 先生の言うことをきかなかったり、怒られてばかり。私は、他の方に迷惑がかかるのではないかと、気が気ではありません。親としてどうすればいいのでしょうか?


「まだ子供だし、ある程度は仕方がないのかな」とは思いつつも、周りの人に配慮できるような「思いやりの心」も育ってほしいものですね。


本当に望ましいのは、子どもが自分から行動を変えられる人に育ってほしい!ということ


つまり、 

(親が)やめさせる

   ↓

(自分から)やめる

 

これこれ~

こっちにシフトしていきたい!


「自分で行動をやめる」ような親としての関わり方がパシッとできたら、日常はどれだけ気持ちよく過ごせるでしょう~

自分で行動を変える子に育てるには、大切なコツがあります。子どもは、親の関わり方ひとつ!でスクスクと成長します。


私が親業を知ったのは、息子たちが5歳、3歳、1歳の時です。男の子を3人育てるのは「猛獣遣い」のよう。幼少期の男の子はほぼ野生児(笑)だと感じました。


やりたい放題。我が強い。自分の思い通りにならないと癇癪を起し、地団駄だって踏みまくります。

ビックリしたのは、男の子はとにかく好奇心のままに目の前を突き進むことを「理屈」では止められないこと。彼らは親に怒られるとわかっていても、その衝動を抑えることができないのですよね。

これは、マジメ女子の私にはまったく考えられないことでした。

ですが、ここで一番心配したのは、私自身が子どもに「やりにくい子」「頑固な子」などとレッテルを貼ってしまい、苦手意識を持ってしまうこと。

コレだは避けたかったです。なぜなら、私が「ああ、やりにくいなあ~」と思うと、敏感な子どもはそれを察知して、ますますいじけたり、意固地になったりするかもしれない。すると、親子関係はますます悪化していきかねません。

恐れたのは、子ども自身が「自分はダメな子なんだ」と罪の意識を感じたり、自信を無くさせてしまうことです。私はそれは絶対にしたくありませんでした。

なので、こじらせないよう、初動を間違えないようにして、最悪の事態を回避したいと必死でした。

ここで役に立ったのは、考え方を変える事とコミュニケーションスキルのどちらも手に入った「親業」です。

これがあったから、親としてなんとかやってこれたと言っても過言ではありません。本当に助けてもらいました。

主導権争いにしない

子どもは1歳半ごろから、自分の意思が芽生えてきますが、この頃から、親と子の関係性が生まれてくると感じます。

長男も、次男も、一度、デパートの床にうつ伏して地団駄を踏んで「イヤイヤ」と大騒ぎしたことがあります。この時、私は子どもに負けないように必死でした。親が子どもの言いなりになってしまうと、また繰り返されると思ったからです('◇')ゞ。

私は、この「主導権争い」を全力で避けたかったです。

子どもとの生活を「主導権争い」にしないことも、幼児期の子育てをやりやすくする大切なポイントだと思います。

2.子どもが考えて行動を変えるため、親は何をするといいの?

まずは先入観のないピカピカのメガネで受け止める

私は、子どもが困った行動をした時には、どうすれば子どもが「その行動をしなくて済むよう何ができるか」を考えました。

まず「わざと」か「わざとでない」か、子どもの気持ちを考えるようしていました。
 

わざとふざけている時は、きっと、ちょっと注意したくらいではふざけることを止めないですよね。だって、わざとしてるから。


これだと、私がやめさせても、その場しのぎにしかならないし、しばらくすると、また同じことを始めるかもしれません。

 
もしかしたら、ふざけることで、何か目的を達成しようとしているかもしれない。そう考えたら、「彼らは何を望んでいるんだろう?」とその「目的」を考えるようになりました。
 
人の行動には必ず目的があります。

もしかしたら、子どものその言動は、過去にじいじやばあばがキャッキャ言って喜んだり笑ったり、和やかになったりしたことがあったのかもしれません。そのことを覚えていて、同じ様なことをしているだけなのかもしれないのです。

つまり、「ふざけた行動」だと思っているのは親だけで、子どもの方は、その認識がないかもしれない。

もちろん、その「ふざけた行動」を許す、ということではもちろんありません。

ただ、彼らの中で「誤学習」しているのであれば、後で「訂正」しなければいけません。それは大人の役目です。

そう考えると、子どもを見る目も接し方も自然に変えることができたんですよね。
 

 
 

親も周りも困っていると、子どもにどう教えるか?

親が困る時、子どもにどう伝えていくと良いでしょうか。


親も一人の人間。余裕がない時や、イライラする時、感情的になる時もあるのがフツーです。ここはしっかりと向き合っていきたいところです。


で、ここが踏ん張り時でした (←言い方がとにかく下手だったから)


人間関係は、お互いが困っているピンチの時こそ「素」がでてきますからね。この時のかかわり方こそが、その後の親子関係に響いてきます。


もっとも大事なのは、どんな立ち位置で向き合っていくか?なのですが、子どもに誤解されないような「コトバの選び方」もとても重要です。

  • 「もうふざけるのはやめてね」
  • 「ダメだよ」
  • 「もう、お兄ちゃんでしょ?何度言ったらわかるかな」
  • 「いい加減にしようね」
などと言っても、あまり効果がないのではないですか?このコトバでは、子どもの心は動かないんですよね。
 
例えば、こんな反応はありませんか?

「・・・」(黙る)(睨む)
「そんなつもりじゃない」(言い訳)
「〇〇君だってやってる」(他人を引き合いに出す)
「なんでボクだけ怒られるん?」(逆ギレ)
 
この時、カッと来て言い合いが始まってしまうと、論点が完全にズレていってしまいます。悪循環の無限ループに突入しないためにも、そのコトバで子どもの心は動くのか?を考えてみて下さい。

大切なのは、親から非難されていると思わずに、シンプルに困っているんだ、と感じる言葉を選ぶ事です。

上からでもない、一人の人としての率直なお母さんの本心にピッタリあったメッセージだけが、子どもの心にストレートに届きます。

私も困ったことがあった時には、その都度死ぬほど考えましたよ。で、ピッタリのメッセージが言えた時は、その効果はほぼ100%でした~

大好きなお母さんが困っていると感じる事で、子どもは「どうしたらいいかな?」「なんとかしたい!」と考え始めるのです。
 

〇〇ちゃんが、アッカンベーをすると、
がっくり、情けなくなるわ・・
だって、先生や他のお友達に何と思われるかとお母さんが恥ずかしくって、
行きたくなくなるほどだから。。。


この時、「だから~~してね。」 と そこまで言わないことを、意識してみて下さい。子どもには、何も言わないことで、伝わることがたくさんあります。
 

心を強く育てたいなら、子育ても戦略的に

子どもに困った行動をしてほしくないなら、子どもの「欲求」を満たすことを考えなければなりません。
 
子どもがイライラしている時は、彼らが「欲求不満」な時です。「欲求が満たされていない」と、子どもはイライラして癇癪を起こしますから、そうならないためにも、未然の対応を意識して命を懸けていました(笑)。

私は親業で、「受容のコトバ」の威力について学んでいましたから、日頃から「聞き方スキル」を駆使。「イヤだったよね」「悔しかったんだね」「遊びたかったんだね」と、子どもの気持ちをしっかり汲み取っていました。

これが効果絶大!子どもの情緒がどんどん落ち着いてきてビックリ(◎_◎;)。

イライラが減り、子どもたちは、親が困っている時に、せっせと助けてくれて、私が嫌がる事を「わざと」はしなくなりました。

ただ「コミュニケーションの方法」を変えただけの効果です。
  

発達の特性の問題はどうする?

さて、もしお子さんが、じっとしていたくても、できない場合、すなわち、発達に特性がある場合はどうしたらいいのでしょうか?


発達に特性のある場合は、「コトバ」への反応が人とはズレていることがあります。なので、より丁寧なコトバでコミュニケーションをとることがおすすめです。
 
男の子は繊細なタイプ、こだわりが強いタイプは、あまのじゃくのタイプなど、女子には理解不能(-_-;)で、意図が伝わり難いかもしれません。でも本当の困っているのは、きっと、子ども自身です。
 
他の子より時間がかかると覚悟を決めて(笑)、サポート役に徹して、解決を急がずに、本人の折り合いがつくまで待ってあげるといいと思います。っていうか、私は男の子3人の幼少期をそれで乗り切ってきましたよ。

3人のそれぞれ持つ個性を潰さずに、しっかり「しつけ」もしてこれたと思っています(笑)
 
親の愛と信頼が伝わると、子どもは自分で納得し、必ず前に進み出す力を持っていると確信します。
 


まとめ:親もツールを使って賢くかかわっていこう


色々と解説を書きましたが、子どもの自律心と思いやりの心は、親のかかわり方次第!で育つと、3人×22年間の子育て生活を通して確信しています。

マジメ女子の私でしたが、親業のツールをつかって、3人の男の子を野生児から「周りに配慮から自分でサッと動ける大人男子」に無事に育てることができましたよ~!(パチパチ)


我が家では、「わざとふざけて困る」みたいな「確信犯」みたいなことはありませんでしたし、三男にいたってはイヤイヤ期もありませんでした。

(もちろん、思春期のその他のゴタゴタはありましたが…)

子どもを責めずに「自分で考えて行動を変える教育」ができて、本当に良かったなと思います。


日常生活をもっと温かく親密なものにする為に、自律心が育つ親子関係を、続けてきた我が家の事例を紹介しました。

ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。