私の受験生の母としての経験は、高校受験時3人と大学受験時3人+1(浪人)の、計7回です。さぞや大変!と思われるでしょうね。、、ですが、私は、大学受験時もさることながら、高校受験時も「勉強しなさい」とか言わずにすんだので、とても助かりました。
そこには、徹底した親としての「戦略」がありました。それは彼らの人生において「自ら切り開き突破する喜び」をとらないこと(笑)
その為に、親として「黒子に徹する子育て」を実践してきましたよ。
我が家では、自分の進路は、すべて子どもが自ら決めました。
受験時は、何度も先生から「もうちょっと志望校のレベルを下げた方がいい」と説得されました。特に大学受験時は「いや、ここでもいいやん」「なんであかんの?」「もう一回考え直してきて」など。
でも、彼らの意志は変わらず、逆に先生が根負けする状態でした。私はそばにいながら親として先生に頭を下げていましたが、実は内心ではもちろん子どもを応援していました(笑)
で、結果的には一発逆転!
自分の運命を切り開く姿を何度も見せてもらえましたよ。
私は、それら間近で見た満足感を、こっそり味わい、心の中でガッツポーズ!!!
彼らの人生には、母親である私の「完全黒子のフォロー」が、絶対に貢献している!と確固たる満足感があったからです。
もちろん、言わないけどね(笑)
なんとかしないとダメだと自分で思う時が本当の学び時
三人の息子はそれぞれどん底を経験していますが、その中でも我が家で「学校の成績が一番悪かった時期があった」のは、二男です。
中1から中2にかけて、彼の成績は20点台とか、30点台とかがありました(もちろん100点満点です)。
ここだけ見ると、完全に落ちこぼれですよね。。
そんな二男は中学2年生の12月から、ある学習塾に通い始めました。
彼は、2学期の期末考査の点数が、あまりにも悪く、さすがにもう切羽詰っていて、自分ではどう仕様もないというところまで追い詰められたようでした。
それで「○○塾に、入る」と申し出てきました。この塾は、本人が、友達への聞き込みなど市場調査(?)の末、探してきたものです。
実は私は、実績が上の別の塾がいいな と思っていました。ですが、本人はもう決めていて、、、、、それに従うことにしました。
ここは、本人のやる気を尊重したいところです。人は自分で決めたところで学ぶのが、一番効率がいいと思うので。
そして、いきなり冬期講習がはじまりました。
今まで勉強などほぼしたことがなく、その圧倒的な勉強量(そして缶詰め状態)に、ついて行くのが必死だったと思います。
しかし、もう本人も相当に 自覚していたのでしょうね。「やるしかない!」と言ったモードでしたね。
塾では 周到な「定期考査対策」がされていました。
「お母さん、これ、スゴイで!」と、塾が作成している対策資料を、まるですごいお宝を手にしたように、興奮気味に私に見せてくれたことを覚えています。
これがあると、点数がとれる!と思ったのでしょうね。勉強の具体的なやり方を教えてもらったようで、彼はどんどん自信をつけていきました。私はそんな彼の姿をすごく微笑ましく思っていました。
そして、成績も急上昇!入塾して2か月で、5教科の合計点数が100点近くUPしました。(どれだけ低かってんってところだけど)
二男は「もっと早くに入っていたら良かった〜」と、何度も口にしていました。
その後、3年生になり、塾のクラスが変わりました。成績の上位クラスに入ったようだったのですが、夏休みの前には「塾に行きたくない」と言い出しました。先生が、いわゆる猛烈指導型の先生に変わり、彼はやる気を殺がれることが多くなったようだったのです。
その時、私は親業のスキルをすべて使って彼をサポートするために対処しました。
私は、判断を間違わない自信があったので、彼の話しを聞く時も、塾長と話し合い持つ時も、あらゆるスキルを十分に総動員できたと思います。
対話力が活かされ、適切に関われる自信が余裕になったのか、彼が自分の人生を彼なりに自覚をもって歩んでいたのがよくわかりました。
良い関係を保て、彼の抜群のサポーターとしていられることで、親としての楽しさを感じていました。
その後、彼は自分の志望する高校に入るためには、推薦をもらうこともアリだと判断し、小論文や面接の稽古なども自分ではじめました。たしか、内申点は推薦がもらえるギリギリの点数しかなかったと思います。でも、先生を説得?したんでしょうか。なぜか、推薦ももらえることになりました。
面接の前後2〜3日は、日常会話もとても気を付けていたのが分かりました。
「僕が」「俺が」と言わずに、「私は」が主語でしゃべっていたのです(笑)
「私はお茶をのみます」
みたいにね(笑)
当時中学3年生だった息子が、こんなに純粋にひたむきに、自分の欲しい未来を手に入れるためにあらゆる努力を重ねる姿勢に、我が子ながら感動していました。
で、無事に合格し、晴れやかな顔を見せてくれました。
私は、この子は自分が本気で「欲しい」と狙ったものは、必ず手に入れるんだ!と思えるようになっていました。
これは、我が家の二男の高校受験時のケースです。
そして、大学受験時には彼らはさらに勉強しまくっていました。
でもね、これは決して特別なコトではないと思っています。実は、親業の講座を受講された方のお家でもこのような、「子どもが本気モードの底力を発揮する時に起こるミラクル」が溢れています。
わたしは、そんな「事実」をたくさん知っていたので、ますます、子どものもつ力を確信できるようになりました。
浦入先生
庭の彼岸桜が春を感じさせてくれる季節となりましたが まだまだ朝夕肌寒いですね。大変、ご無沙汰しておりますお変わりありませんか?
春休み、子供たちとにぎやかにすごされているのではと思います!
こちらは、公立高校受験、卒業式、入学説明会、制服等の準備の買い物などの行事に追われてやっと一段落ついたところです。
ついこの間、小学校の卒業式だったのに4月から高校生?不思議な感じですが、本人の「もう一度普通の学校でやってみたい」との強い意志があったので中学校の近くにある進学校を併願し、みごとに合格できました。
10月の時点では担任の先生から無理と言われましたが「今は無理でもこれから勉強したら必ずいける!俺は絶対行く!」と意思が固かったので親としては見守るしかなかったのですが、着々と成績をあげて、担任の先生には最終太鼓判を押された形で程よい緊張感の中ベストコンディションで試験に臨む事ができました。
中学校3年間で2割くらいしか授業を受けてなくても中学入学時からの第一希望校に合格できた事は大きな自信につながったのか、この春休みの彼は物心ついてから今までで一番精神的に安定しているように思います。
達成感が自信にそして自立につながっていく息子の姿に、任せてみよう、見守ってみようという気持ちになりました
義務教育でなくなったことでのプレッシャーやサポートしてくれる人の存在など高校での生活は彼にとってより厳しいものかもしれません。
ただ親ができる事は子供と本音で話ができる関係でいることくらいしかないのかなと思います
彼が納得できる人生を送れるよう見守れる存在でいられたら、理想ですが、少しづつですがこんな風に子供との距離をおいて考えられるようになったのも親業訓練講座のおかげだと思っています
生瀬まで毎週通っていたころから二年近くの月日が経ちました。私は今も地元の親業講座に月一回通い、去年末から親業講座の一般講座を再受講しています。
子供との関係も少しづつ良くなり自分の辛さを「絶対に言わん!」といっていた息子も今では聞いてほしくて私のところへ自分からやってきてグチってます。以前の私は息子の本音を聞きだしたくて誘導尋問になっていました。先日一般講座1回目の時の能動的に聞くことの宿題を見ていたら思いっきり無理やり聞き出そう感が出てて全くできてなかったなあと・・・・。(笑)
浦入さんが使えるまで3年くらいかかるって言われてたのが分かります!
最近、関係が良くなってきて使いやすくなったのも大きいと思うのですが落ち着いて対応できるようになってきました!
最近、能動的な聞き方を自分ひとりでやってみたりします犬の散歩のときとかにブツブツ言いながら明らかに怪しい人ですけど・・・・これって凄いいいです。自分の言いたい事は自分が一番分かっているので的確に受けることができるので解決が早いし本当は自分がどう思っててどうしたいのかがわかって悩んでた核心が何なのかがみえてきます。自分の気持ちに整理がついたら私メッセージで伝えようって。
人間関係のほとんどの事が親業で解決できるような気がしています。
親業って本当にすごいって思います。
世の中の人すべての人が使えたら争いも犯罪もこの世からほとんど消えてしまうのではと思うくらいに。
最近の私は以前より楽に生きてる気がします。子供が落ち着いてるのもありますが自分らしく生きようと思えるようになったからかもしれません。
これからも親業を通して多くのことを学んで自分の人生楽しくいきたいと思うこのごろです。
また4月から悩んでいるかもしれませんが親業を使う事を知っているので以前より落ち着いて対応できるのではと思っています
近況報告のつもりが思いのほか長くなりました。
時々、浦入さんのところまで親業に通っていた事を思い出し懐かしくなります。
お元気でこれからもご活躍されますことをお祈りいたします。
これは、以前、親業訓練講座を受講された方から頂いたメールです。
息子さんは学校が苦手で、ほとんど行っていなかったのですが、この方のメールにもあるように、最終的には志望校(普通校)に合格されました!
このままではぜったいにイヤだ!
という子ども自身の意志の力が、彼を勉強への行動へつき動かしたのですね。
そして、その意志の力を育てていけたのは、親の適切なサポート力の賜物だと思います。
このサポート力とは、自分や子どもへの対話力です。そして、子どもへのサポート力を鍛えるうちに、物事の見方も変わり、ご自分の生き方も自然にラクに変わっていった姿が印象的です。
子どもがどん底から「本気モード」になり「底力」を発揮するために、親は何をしたのでしょう?
結論から言うと、特別なコトは何もしていません。
子ども自身の本気モードとは、彼らの内面にある「種」のようなものです。外からは触れることができないのです。彼ら自分の可能性に目覚めることでしか、その種は芽を出しません。
そして、その「種」の成長を妨げないように、接するのが一番のコツです。
実際の方法としては、毎日のコトバは基本的に「受容のコトバ」をベースにして、親が、子どもを自分とは別の人だと自覚した上で、正直に真剣に向き合うこと。
私も、いつもここを気を付けていました。
また「同感」と「共感」は違いますから、寄り添いすぎない「コトバ」はとても大切です。
そしてモヤモヤした時はハッキリキッパリ!伝えることも怠りませんでした。
この「受容のコトバ」がしっかり言えて、「対峙」のバランスをとることが、日常では欠かせませんが、技能としての訓練によりだんだん上手くなってきたのが、親としての一番の成長と言えたと思っています。
子どもは「不甲斐なくどん底にいる自分の事を親はありのままに受け入れてくれてるんだ」とストレートに受け取ることができると、気持ちがとても安定して、冷静になれます。自分のもつ能力を自分からもっと発揮していきたいと思えるようになります。
あなたのコトバが、子どもの成長のステップを支えるのです。
「教科書」に載っている例が、我が子にも当てはまるんだ!と思えた時、皆さんが本当に感激される瞬間ですが、それから子育てがグッと変わっていきます。
どんな子どもにとっても、親にありのまま愛されているという確信がもてるコトバは百万馬力
自分が親からありのままに愛されている実感ができて納得できると、子どもはちゃんと「底力」を発揮して這い上がってくるという事は、私にとっては、今では「当たり前」の事なのです。
色んな成長があっていい
一年間、学校に全く行けなかった子。
二年間、五月雨登校を繰り返してきた子。
友達との距離感が上手く保てずに、ずっと心配してきた子。
受講生さんの子どもたちも、みーんなちゃんと「底力」みせて、帳尻を合わせています。子どもってね、ホントにすごいと、私はますますその可能性への信頼が増していきます。
この力を信じることができたら、だんだん見方が変わります。
逆に言うと、この力を信じることができないから、苦しいのかもしれませんね。
私も正直いうとシンドイ時は結構ありました。子どもの将来が心配で心配で、信用できなかったんですね。そして、コトバの力を借りながら、親子の対話を重ねることで、すこしずつ子どもへの見方が変わっていき、ついには「見守り力」もついていきました。
これも、訓練。
親が「何もしない」ことは、子どもの「底力」の発掘と開花につながる、とてつもなく価値のあること。
「何もしない」という「動じない黒子力」も、「訓練」によって、可能になってきます。