子どもが話さなくなった、会話が続かない——
それは思春期だからだけではありません。思春期の子どもが話さなくなる背景には、性格ではなく「親のかける一言」が関係している場合が多くあります。
親の何気ない口ぐせや声かけのニュアンスが、子どものやる気や自尊心、親子コミュニケーションに大きく影響しています。
シャワーのように浴びせている言葉を、子どもの心の成長を効果的に促すものに代えると、日常生活の中で、親子関係の質がジワジワと底上げされます
親業インストラクターとして20年、400名以上の親子コミュニケーションを支援してきた現場から見えてきた「逆効果になりやすいちょっとした一言」と、関係が変わる言い方のポイントを具体例で解説します。
子どもが話さなくなる本当の理由|思春期の親子コミュニケーションを見直す
まずチェックしたい、毎日の「何気ない声かけ」
毎日の暮らしの中で、子どもは常に「母親の言葉」を耳にして暮らしています。
そんな変化を感じる時、それは「話の内容」ではなく「一言のニュアンス」が原因かもしれません。
何気ない日常の声かけですが、実は子どもは、親の言葉どおりの行動パターンを身につけていくことがとても多いのです。
多くの親が無意識で言っている「ちょっとしたニュアンス言葉」が子どもの心にどんな影響を与えているのかを「正しく知る」だけで、子育てはすごく変わってきます。
何気ない一言が、子どもの「心の扉」を閉めてしまい、彼らのやる気を殺いでいるとしたら、とてももったいないと思うのです。
親の声かけが逆効果になる理由|やる気をなくすNGワード
「まだ勉強しないの?塾は?大丈夫なの?」
「スマホばっかりやってるから勉強できないんじゃない?」
「今のままでは浪人よ。知らないわよ。」
「大学くらい行かないと、苦労するわよ。」
どれも、子どもを心配しての言葉です。ですが、この言い方は効果的ではありません。それどころか「逆効果」になることもあります。つまり、彼らに何かを言えば言うほど、子どもはやる気が殺がれているのです。
「できないなら台所から始めたらいいんじゃない?」
「大掃除ってさ、大変だよね」
「もうピカピカだから掃除しなくていいやん」
「僕も掃除がイヤだからな」親子対話を止める「コミュニケーションを阻むおきまりの12の障害」
親業訓練講座ではコミュニケーションを阻むお決まりの12の障害という、わかりやすいチェックツールがあります。
子どもの自尊心を傷つけるリスクのある言い方です。
例えば、子どもが「勉強なんてしたくないよ」と言ったとき、あなたはとっさに何と言っているでしょう?
いかがだったでしょうか?
親子のコミュニケーションを回復させる言葉の使い方
子どもの主体性を育てる言葉は「引き算」が効く
主体性を促していきたいのであれば、主体性が促される関わり方になるように、言い方を変えていきましょう。
評価や提案、ジャッジなども、時として逆効果になります。親の言葉はほぼ「口ぐせ」みたいになっていますから、それらをやめるだけで、効果は絶大です。
子どもに余計な一言を言わない「引き算」だけでも、子どもの自己肯定感は次第に上がってきます。
そのために、必要なステップは
言い方は知識では変わらない|だからトレーニングが必要
コミュニケーションは技能である理由
実際に子どもを目の前にしていると、なかなか思うように言葉が出てこないものです。
これは、コミュニケーションとは「技能」なので、実際に口に出して言ってみる「訓練」をすることがとても有効です。
車の運転が「イメージする」だけで上達しないように、実際に相手を目の前にしてやってみることが上達の近道です。
体験的に実際に言葉を交わしながら、「対話のトレーニング」をすると、親のコトバの「地雷ワード」もリアルにわかりますよ。
リアルな体験を通して、親が子どもの為に一生懸命に欠けているコトバが伝わるどころか、子どもを傷つけていることがハッキリとわかります。「ここまでひどいとは思わなかった(愕)」と言われる事も多いのです。だからこそ、伸びしろだらけなのです~。
子育ては技能です!
技能として、「一言の違い」を少しずつ練習すると、親子関係を改善するコトバを具体的に落とし込んでいけますよ。
自尊心を傷つけず、やる気をうながすには「正しい道のり」があり
親業訓練講座では、どの言葉がどんな風に逆効果になっているのかを理論と体験で学びます。なので、「日常の現場」での意識づけがやりやすいのです。
曖昧な抽象論では役に立ちません。