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小6の娘が学校に行けなくなった寄り添い方を学んでいてよかった

千葉県 織山明実(仮名)

小6の娘が学校に行けなくなった寄り添い方を学んでいてよかった

(親業訓練協会発行 機関紙から全国の事例を紹介します)


小6の娘が、夏休み明けに「クラスに居場所がない」と言うようになり、教室で体調が悪くなって早退する日が何日か続きました。

 

そして、ついに学校に行けなくなってしまいました。

 

それまで、学校を休んだことが、ほとんどなかった娘の急な変化に、私は驚いて焦りました。

 

そして、必死になって、あれこれ理由を聞きだそうとしたり、「それは間違っているんじゃない?」と意見したり、「そうしたらどう?」とアドバイスしたりしました。

 

すると娘は「ママはわかっていない!!」と手で耳をふさぎ、部屋に閉じこもってしまうこともありました。せめて、温かい食事を!と思ってご飯を手作りしたりして、見守っていましたが、カウンセラーに娘は「お母さんはご飯を作ってくれない」と言っていると知り、ショックでした。


そうだ、困っているのは娘だ!

 タイミングよく、親業訓練パート2講座を受け始めて、「辛い思いを抱えているのは誰?」という考え方と、「困っている本人が自分で乗り越えていくのを助ける方法(能動的な聞き方)」を思い出すことができました。

 

それで私は「娘に対して能動的な聞き方に徹しよう」と思いました。

 

父親や学校の先生、友だちのことも「ひどい人」と捉えていたようで、聞いていて辛くなるような「相手を責めるコトバ」を投げつけてきましたが、精神的に弱っている娘の心の叫びだと思ったのです。

 

娘の感じ方を否定したり、逆に一緒になって周りのせいにしたりするのではなく、「そういう風に感じるんだね、つらいね」 と能動的な聞き方で娘に寄り添い続けました。

 

すると、娘に変化が現れました。自分の気持ちを言うようになり、伏し目がちだった表情もだんだんと明るくなり、目を合せて話をするようになったのです。

 

さらに、保健室への登校ならできるようになり、徐々に滞在時間が伸びていきました。

 

保健室登校での不満

1月のある日。このときも、私は能動的な聞き方を意識しました。

 

(状況:保健室には、娘の他に6年のGさん、Mさん、5年のNちゃんが登校している。保健の先生とは別に、11月からS先生が保健室の子どもに勉強を教えに来てくれている)

 

子 最近、保健室の雰囲気、微妙なんだよ

 

私 変な空気になっていると感じるのね

 

子 Nちゃん休みが多くなっていると思う

 

私 Nちゃんがいないとつまらないんだ

 

子 うん。でもそれって、S先生のせいなんだよね。勉強を教えるために来ているのはわかるけど、勉強勉強ばかり言うし、言い方がきついんだよ。

 

私 S先生が厳し過ぎてイヤなのね

 

子 そうだよ。この前なんて、Nちゃんに、「なんでこんなこともわからないの」って怒ってて、聞いている私もイヤな気持ちになったよ。それに、あの先生って、途中ですぐ、「そこ違う」って間違いを指摘するんだよね。落ち着いて勉強できない

 

私 他の人が怒られているのを聞くのがつらかったんだ。それにS先生はゆっくり考える時間をくれないと感じるのね

 

子 Mさんなんて、「何回も教えているのになんでできないの。やる気がないんでしょ」って言われて、それ以来、全く学校に来ていないんだよ

 

私 Mさんも来なくなっちゃって、ますます寂しくなっちゃったの・・・?

 

子 保険の先生は勉強の時にはいないから「S先生は優しい先生よね」なんて言ってるし、

 

私 保険の先生には相談しても解かってもらえないと思うんだね

 

子 ムリだと思うよ。保健の先生はその場にいないし、それにきっと立場的にも言えないんじゃないかな

 

私 誰に言ったらいいか、わからなくて困っているのね…

 

子 うん・・・でも、S先生も勉強が遅れないようにって、熱心に教えようとしてくれているのはわかるから・・・まず、直接S先生に今の自分の気持ちを言ってみるよ



娘は自分で考える力も人とかかわる力も持っている!

話し始めた時のムッとした表情が、最後にはスッキリと満足した表情になっていたのが印象的でした。私がアドバイスなどせずに、能動的な聞き方をすることで、娘自身が考え、結論を出しました。

 

「自分で直接先生に言いに行く」という、人に働きかける選択を娘がしたことは驚きでした。娘は、このあと、実際にS先生に話に行き、S先生は「気をつけるよ。ありがとう」と言ってくれたそうです。

 

娘によると、S先生がその後すごく変わったわけではないけれど、わかってもらえたこと、気をつけようとしてくれている事で、もう気にならないそうです。


カウンセラーも驚く娘の成長 そして親の私も成長

 最近、娘が、「お母さんは私の話を聞いてくれる人。わかってくれる人」と言っているとカウンセラーの方から聞きました。

 

また、「ひどい被害妄想の状態から、こんなに早く回復した子は初めてで、驚いています」というカウンセラーの言葉に、「親業を学んでよかった」と心から思いました。

 

もし、能動的な聞き方をしていなかったら、多分娘はさらに自分の殻に閉じこもり、私は私で 「こんなに心配しているのに何でわからないの」 と落胆して不満に思い、親子関係が酷いもになっていただろうと思います。

 

学校に行けなくなる前を振り返ると、「わかんない」「どうしたらいい?」「自分が悪い」とよく言う娘でした。

 

私がこの子のことを思って、「ああしたら、こうしたら、」とレールを敷きすぎていたからだと思います。

 

保健室へ投稿できるようになった頃でも、「中学校へは行くかどうかわからない。行ける自信が無い」と言っていた娘が、6カ月たった今、進む中学校を自分で決め、将来の夢も語るようになりました。

 

娘が選んだ学校は、もともとフリースクールだったので、カリキュラムは緩めですが、「勉強は自宅で自分でがんばりたい」とすごく前向きで、入学を楽しみにしています。

 

私は、娘を見守っていこうと思えるようになりました。

 

「娘は自分の足で歩いている!いろんな道、いろんな価値観があることを、子育てを通じて私が学んでいるなあ・・・・」

 

と、感慨深いです。


(親業訓練協会発行 ヒューマンリレーションニュース 2016夏号より)

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