子どもが自分で考えて動く「勝ち負けのない対等な親子関係」のつくり方
【営業時間】平日・土曜 9:30〜16:30
お問い合わせ
  1. ゴードンメソッドについて

ゴードンメソッドについて

トマス・ゴードン博士
トマス・ゴードン博士(画像はお借りしています)
おかん塾で学ぶ「親業訓練(Parent Effectiveness Training:親としての役割を効果的に果たすための訓練)」とは、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士(1918-2002)が開発した親の為のコミュニケーションプログラムです。

1962年に開発されてから全世界47か国以上で開講され受講生は500万人以上とされます。日本でも精神科医、心理療法家、大学教授をはじめ多くの心理専門家から絶大な評価と信頼を得ています。

親教育のパイオニアでありながら、人間関係の科学的な原理原則、理念、コミュニケーションの方法は現代も色あせることがありません。それどころか、学べば学ぶほどに真理や叡智に理解が深まる、まさに「ホンモノ」。

今、世の中に出回っている心理系講座やカウンセリング、コーチングなど多くのものが影響を受けていると言っても過言ではないくらい、圧倒的に信頼できる講座です。
ゴードン博士のサイトはこちらですhttps://www.gordontraining.com/

ゴードンメソッド6つの特徴

  1. あいまいな抽象論はナシ!実証済みの信頼できる具体的な方法です
  2. 子どもの精神的・身体的に健全な成長・発達を助ける方法です
  3. 無理強い、強制、ごほうびなどは一切必要はありません
  4. すべての年齢、タイプの子どもに使える方法です
  5. しつけや規律についても親がガマンしたり見過ごさずしっかりと取り上げます
  6. 厳しくするか甘やかすか、あれかこれか2者択一の方法でない新しい方法です

なぜ、こんなにも温かく居心地の良い時間が増えるのか

「会話の奇跡」特別な聞き方が子どもの心を癒す

ゴードン博士は、子どもはみんな個性と能力を持っていて、それは、人と人との関わりによって伸びると考えました。

 

大切なのは「受容」です。人は今のままで本当に受容されていると感じると、そこから動き出す「自由」を手にし、思いのままに自分の変身・成長をはかり、能力を発揮する方法を考えられるようになります。 

一方で、外的な賞で子どもを「評価」することは、実は子どもの自発的なやる気をくずしてしまって、能力や自尊心にとってマイナスとなると博士は言われています。


「受容」は、子どもが親から「ありのままで受容されている」と実感するものでなければなりません。

親業では、子どもに親の「受容」を示す方法を「能動的な聞き方」として学びます。これは会話の奇跡とも言われ、子どもに「親からありのまま愛されている」と実感する聞き方です。


ゴードン博士は、これらの考え方を、誰もがわかりやすいよう、曖昧でなく具体的な理論とコトバ、方法としてハッキリと提示しています。たとえば、「わたしメッセージ(I-messege)」「コミュニケーションを阻む12の障害(おきまりの12の型)」など、今やカウンセリング・コーチン業界で定説の言い方ですが、ゴードン博士が定義されました。

 

コミュニケーションを阻むおきまりの12の型とは

親業では、親がやりがちな「おきまりの12の型」という、今の言い方を見直すための「チェックツール」があります。

これは、子どもが言いたいことを言えなくなる「コミュニケーションを妨げる障害となる言い方」です。たとえば子供が「学校行きたくない」と言ったとき、、、


1.命令・指示 「イヤでも行きなさいね」

2.注意・脅迫 「みんなと遊べなくなっちゃってもいいの?」

3.説教・訓戒 「人生にはね、やりたくなくてもやらなきゃいけないことがあるものよ」

4.解決の提案 「今日はもう早く寝て、明日先生に相談してみたら?」

5.講義 「学校に行きたくないっていうことは、勉強のやり方が間違っている場合が多いんだよね」

6.非難 「何言ってんの?甘えてるんじゃない?」

7.同意・賞賛 「じゃあ学校なんて行かなくていいんじゃない」

8.侮辱・悪口 「弱虫ね。見損なったわ」

9.解釈・分析 「テストの成績が悪かったからそんなこと言ってるんでしょ」

10.同情・なぐさめ 「まあ、かわいそうに」

11.質問・詰問 「なぜそんな事思ったの?いつから?いじめられてんの?」

12.ごまかし・注意をそらす 「まあまあ、お茶でも飲もうよ」


約90%の親が言っている言い方ですが、これらの言い方をすると、子どもは何も言う気がしなくなるのです。

親の人間性復活宣言を

親業は、習った方から「親業は今までにない新しい生き方を示している」と言われるのも大きな特徴です。

 

ゴードン博士は「親だからといって親としてだけの人生を送る必要はない。親の子も、もっと人間であることを認め合おう」とも、私たちによびかけています。

 

親も一人の人間として、子どもとは別の人生を生きるのだから、お互いのそれを尊重し合おうではないか。それは、子どもの人間性回復の宣言であると同時に、子どもができたからといって四六時中「親の仮面」をかぶっていることはないではないかという親の人間性回復宣言でもあるのです。

 

一人ひとりが欠点のある人として、そのままの存在を率直に語り合い認めあえることが、家庭内に劇的な変化を起こします。

 

この時、相手を責めたり非難したりしないで、権力も使わないで、対等な一人の人としていること。


ゴードン博士の「わたしメッセージ」は、私たちへ博士からの愛のプレゼント。具体的な文法レベルに落とし込まれているので、初めての方でも使いやすいです。

 

自己規律心のある子どもへ

子育ての問題はほとんど「しつけ」を厳しくするか?甘やかすか?で親が葛藤・迷路に入ってしまうことです。子育てに規律は必要。でも、本当に大切なのはその規律やコントロールがどこからもたらされるか「外的」なのか「内的」なのかです。

 

コントロールの内側、外側の議論はあまりされていませんが、主体性を望むならここが大事!

 

ゴードン博士は、「大人がしつけを押しつけると、従順でおとなしく規律を守る子どもになることは確かにある。しかしそんな子どもはおびえた卑屈な子どもで本当の意味での自己規律とは言えない」と言われています。

 

そして「義務感」からでなく「自分の内的なところ」から動ける子ども、すなわち「自己規律心」が育つ為の家庭環境や親のあり方について、明確に語られています。自己規律心の育て方について、ここまで具体的に提示されているものも親業の大きな特徴です。


身につけるための具体的なモデルとメソッド

親業が役に立つのは、明確なめざすモデルとメソッド(方法)があるからです。

行動の四角形

 この「行動の四角形」というグラフィックツールは、どんなときにどう言えばいいか?誰でも自分にピッタリの方法をその場で判断できるようになっている、とても便利なツール(道具)です。

 

常に「誰が問題をもっているか?」を自分で感じながら、タイミングの見極めを自分で行います。自分の感覚に正直になりながら、適切な方法の採択を繰り返すことで、つかず離れずの「親子の適切な距離感」が自然にとれるようになっています。

 

コミュニケーションは技能です。習ったことを意識して練習する努力を重ねることで、確実に身に付きます。 

 

親業訓練(P.E.T)は、親教育のパイオニアとして約60年前にカウンセリングの本場アメリカで誕生しました。
ここでは、ゴードン博士が親業訓練をつくった背景と、歴史を紹介します。

初心者の親のために作られた、問題を予防・解決のための人間関係の技法

青少年の心理療法をする中で気づいた、親への教育

トマス・ゴードン博士はセラピストとして実際に問題を引き起こした青少年の心理療養を行っていました。

大人たちは「問題を起こした子どもを更正させよう」としたのですが、実際に博士のもとに連れてこられた子どもたちの言い分は、まったく逆。


ゴードン博士は、「若者たちは正常で健康、実際に問題をかかえ、カウンセリングが必要だったのは親や先生」だと気づきました。


しかし親や先生に、自分たちの方がセラピーや治療が必要だとわかってもらえませんでした。なぜなら実生活においては極めて上手く機能しているからです。 


若者もその親もどちらも治療を受ける気もなく、実際受ける必要もない状態。しかし、これらの家庭では治療を受ける必要はなくても、お互いに調和を保ちながら生活をすることができないでいるのは明らかでした。 

  • 率直で正直なコミュニケーションの方法、
  • お互いの欲求を尊重していることを表現する方法、
  • 対立を友好的に解決する方法、

など、人間関係に不可欠な技術を身に付けている人がほとんどいないことに気づいた博士は、精神病理学上の問題でなく、ふつうの人間関係の問題としてとらえ直し、独自のプログラムを作ることを思い至りました。


民主的な家庭づくりのための親のリーダー訓練 

博士はもともと企業の生産性を向上させる新しいリーダーシップを研究し、具体的な訓練プログラムを開発していましたが、企業のタテ社会の関係が、親子の関係に類似していることに気が付き、当時開発中だった「リーダー訓練法」を親の教育にアレンジすることを思いつき、親に子への適切な接し方を教える訓練が始まりました。


来談者中心療法を創始したカールロジャース博士 (1902〜1987)のカウンセリング理論の後継者の一人として、ロジャース博士が提示した「傾聴」の姿勢を、誰もが使えるよう「アクティブリスニング(能動的な聞き方)」としてシンプルでわかりやすく落とし込みました。

さらに、問題解決の手法(第3法)と、自己一致のためのアイメッセージ(自己表現)、すべてを統合するツール(行動の四角形)を加え、1962年にP.E.T.は完成しました。 

親はしろうとである

親は非難されるが訓練は受けていない。何百万という新しい父親や母親が毎年生まれ、人間の仕事の中でもいちばんむつかしい仕事につく。ほとんど何も自分でできない小さな人間の肉体的、精神的健康に全責任を負い、生産的、協調的でなにか貢献のできる社会人にそだてあげるという「親業」に。

これほど困難で、能力や努力を必要とする仕事がほかにあるだろうか。しかも、そのための特別な訓練を受けた親が何人いるだろう。

親業者のためにどんな訓練プログラムがあるというのか。親業を効果的に果たすために必要な知識や技能を、いったいどこで手に入れたらよいのだろう。

(書籍「親業」トマスゴードン著より)

瞬く間に全米に広がり全国的な運動へ

P.E.T.は瞬く間に全米に広がり、青少年を持つ親を中心に100万人以上が受講し、1975年3月14日付のニューヨークタイムス紙によれば「全国的な運動」と評価されるまでになりました。

親業訓練の指導者も全米で5000人にのぼり、「親業訓練」と同じ理論で開発された「教師学」はニューヨーク州その他で教育免許の正式な単位のひとつに加えられています。

ゴードン博士は1998年、長年の心理学の分野での功績が認められ全米心理学財団からゴールドメダルを授与されました。また、ノーベル平和賞にも3度も繰り返しノミネートされています。
トマス・ゴードンは、親密で永続的な人間関係を築き維持していくための1つのモデルを創り上げた。人間関係についての抽象的な概念を、具体的な行動の技法(スキル)という形に変えそれを一般大衆の手に届くものとしたことによって、彼はまさに“心理学を人々に贈った”と言える。彼は当初、組織内での民主的なリーダーシップに必要な技法を開発した。それが後に、親、教師、夫婦、医療関係者、若者たちにも同様に効果のあることが証明された。ベストセラーになった彼の著書や、認定トレイナーによる世界的なネットワークは、27カ国におよぶ何百万人もの人々に、問題を予防し解決する道具を提供してきた。また、その人間関係の技法は、数え切れないほどのトレーニングプログラムの先駆けともなったのである。(ゴールドメダル受賞表彰状の文面より)

ゴードン博士のインタビューより〜効果的な親子関係のために知識と技能を〜

 

「私は17年前に、問題児は問題親がつくる、つまり 子どもの問題は親に責任があるのだ、ということに気づいて、それまで子どもの精神療法を行っておりましたのを、親に対する教育へ転換いたしました。(中略)私の親子関係についての考え方をひとつ紹介させていただくと、私は、たとえ親子関係であっても、親と子という二人(または三人)の 全く独立した人格をもつ人間同士の関係 である、と見るべきであって、絶対に子どもを親の所有物と考えてはならないと思います。 子どもの問題を親が自分の問題としてしまっているところに、今日の親子関係のひずみの大きな原因があります。 親は子どもの援助者に徹するべきであって、決して子どもの問題の解決者や決定者になるべきではないと思います。 子どもの援助者になることによって、子どもは自ら自立性を育て、また他人への思いやりも育てていくのです。 

日本でも、最近子どもの問題が重要な社会問題になりつつあると聞いていますが、子どもが非行や暴力行為に走ってしまう以前に、実は家庭での親子関係の不健全さが影響している場合も多いものです。子どもに必要な時に十分な愛情を与え、必要な時に十分自律的に行動できるような訓練がされていない ということではないかと思います。」

1981年来日記者会見およびインタビュー 月刊「教育の森」81年11月号より


日本でのゴードンメソッドのあゆみ

日本国内で45年の実績

日本では、1979年に最初の講座が行われました。翌80年3月には 親業訓練協会が設立されました。2010年までに受講生数が120,000人を超えました。
受講生は親だけでなく、小・中学生、20代の独身者、70代の孫を持つ世代まで幅広い方に受講されています。約1300人以上のインストラクターが40年間にわたり各地で講座・講演を行ってきました。

親業訓練協会顧問一覧

過去に顧問として在職されていた先生のお名前です(〇は2017年現在の顧問)協会誌などに対談が掲載されていました。
近藤千恵  元親業訓練協会理事長
  東 洋  東京大学教授・学習心理学2016年12月13日没
柏木恵子  東京女子大学教授・発達心理学
  井内慶次郎  日本視聴覚教育協会会長・法学 2007年12月25日没
  近藤邦夫  元東京大学教授・教育学
詫間武俊  東京国際大学教授・心理学
  土橋信男  北星学園大学名誉教授・教育行政科学2012年7月7日没
  花沢成一  聖徳大学教授・臨床心理学
  平井信義  大妻大学名誉教授・児童心理学2006年7月7日没
平木典子  日本女子教授・臨床心理学
  星野 命  国際基督教大学名誉教授・心理学
本田恵子  早稲田大学教授・臨床心理学
牧野カツ子  お茶の水女子大学・教育学


法務省保護局「保護者のためのハンドブック」推薦

最近では2015年法務省保護局が発行する「 保護者の為のハンドブック〜よりよい親子関係を築くために〜」に「コミュニケーションで親子の「心のかけ橋」をかける具体的な方法」として親業講座が紹介されています。
家庭環境の安定は大変重要であり,そのためには少年と保護者との間でのコミュニケーションがうまくいき,親子の関係が良好に保たれることが必要です。法務省保護局では,非行をした子どもの親として悩んでおられる保護者の方々の参考としていただくために,子どもとのコミュニケーションを図る方法などを記載したハンドブックを作成しました。このハンドブックは,保護観察を受けることになった少年の保護者に配布するなどして活用しますが,保護観察を受ける少年に限らず,御自身の子どもの非行や問題行動に悩む保護者の方々にも,親子のコミュニケーションをより良くする上で参考になると思いますので,是非御覧ください。(法務省保護局HPより転記)

アンガーマネージメント研究会

早稲田大学教育学部の教授で アンガーマネージメントの権威であるの本田恵子教授は親業訓練協会の顧問をつとめられ、ご自身の主宰される アンガーマネージメント研究会でも親業訓練が提供されています。

多くの学校、保育園が園ぐるみで採用

親業ゴードンメソッドを園ぐるみ、行政ぐるみで取り組む事業も多く出てきました。行政と住民の自主的な組織から講座が開設されたそうです。特に人間関係や信頼関係を重視する園や学校、保護者支援の視点でも、ゴードンメソッドが採用されています。職員や保護者の必須教育として、子ども達の心を育てる施設、環境も誕生しています。