1.子どもの内面(ココロ・情緒)を伸ばす
子どもが誕生した直後から、子育ての為の参考書を探していました。いわゆる「頭のいい子」を育てたくて、色々と早期教育なども試してみました。しかし、あんまり面白くなくて、長くは続きませんでした。
その時は、ただ漠然と「子どもを伸ばす」ということを望んでいましたが、具体的に伸ばしたかったのは「知識」でなく「知識を掛け合わせて問題解決する知能」でした。しかし、その後で子どもの「知能」を伸ばすためには、「情緒の安定」と「内的動機づけ」が最も効果的だと思い至り、最優先にしていました。
子どもの「内的動機づけ」を侵さないための方法を、具体的に指南されている親業は、私の求める子育てにピッタリでした。
この、「内的動機づけ」について書いてあるものは、他の育児書には見つけられませんでした。
2.自分の感情を許す効果(自己受容)
育児本によくある「褒めましょう」と「怒らない」がまったくなかったのが「親業」。
その代り、正直に適切な言葉を使います。
「自分の感情を感じる」、ということは、それまでかぶっていた「親の仮面」を捨てることでした。同時に、自分の感情を「許す」という作業を強制的にさせられることになりました。
目からウロコの方法ですが、それまで封印してきた自分の感情と向き合うことはとても新鮮で難しい事でした。
でも、ガマン→大爆発→自己嫌悪 の悪循環は確実になくなりました。
3.心を育てる土台となる「関係性」を築く効果
子どもを健全に育てるために、「親としての正しさ」を持つことが大切だと思っていました。しかし、親と子の間に育つ「関係性」により子どもの心は動き育つ、ということが腑に落ちました。
「親としての正しさ」よりも「人としての信頼関係」を大切にするのです。
「親業」の関わりをすることで「心が動く瞬間」が何度もあり、その度に気持ちよさと温かさに包まれました。
4.子どもの自己コントロール力を高める効果
子どものしつけに対する考え方が全く変わりました。
「規律」については「大人のルールを押し付けたもの」という悪い印象を持っていましたが、それは、まったく当てはまりません。
そして「関係性」さえあれば、しっかり向き合うことは子どもを磨き鍛えることになる。
ココが腑に落ちた時、それまで多少言いにくかった「わたしメッセージ」が素直に言えるようになり、ますます子育てがラクになりました。
5.思い込みのワクが外れ、今までの世界観が変わる「自己カウンセリング効果」
コミュニケーションを意識的に変えていくと、相手の反応が自分の予想と違うことが多くなりました。ある日、それが自分の思い込みとレッテルによることがハッとわかりました。
今までの色眼鏡が外れたように、世界が違って見えるようになりました。
この「思い込み」は、場合によってはその人に必要な場合もあると思います。世界が変わってしまいますから。。
親業は、本人の成長に合わせて自然に思い込みが外れていく手法となり、心理的にとても安全だと思いました。
6.力を使わずに人間関係をつくる効果
親の権力を使わずに、影響力を使って関係を築く方法です。
勝ち負けのない親子関係を築く方法、
勝ったり負けたりしない、人として対等でいられるためのコミュニケーション。
自分が力を使わない方法と同時に、相手に力を使わせない方法でもあります。
7.私が育った「チカラワザの子育て」を次世代に連鎖させない効果
「子どもたちのメンタルが、すごく強いなあ」と感じられる事が私にとっては最大の効果です!
親の無意識の思い込みや世界観は、子どもにも連鎖してしまうことが多いと感じますが、親業はそのリスクを最小限に抑えてくれる効果があると感じました。
子どもが「自分の世界観」を構築するために、親の余計な思い込みを入れないことの大切さをヒシヒシと感じています。
8.将来の精神疾患を予防する効果
相手も大切に自分も大切に
自尊心を傷つけないコミュニケーション。これも魅力です。
ソーシャルスキルとして、全ての人が学んだら、世の中の争いがなくなるって、受けられた方皆さんの感想ですよ〜