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子どもを変えようとしないのに、なぜ、関係と行動が自然に変わるの?

子どもを変えようとしないのに、なぜ、関係と行動が自然に変わるの?

子育てに悩んでいる多くの親は、「子どもを変えたい」と思っているわけではありません。


本当はただ、うまく関わりたいだけ。できることなら、ガミガミ言わずに済ませたいし、信頼関係を壊したくもないと思っています。


それでも現実は、注意や指示が増え、気づけば関係がギクシャクしていく。


このとき多くの人が選ぶのは、「もっと良い言い方を学ぼう」「もっと効果的な方法を探そう」という方向です。


でも、ここにひとつ見落とされがちな視点があります。


人は、変えられようとした瞬間に、無意識に抵抗するという事実です。


子どもはとても敏感です。


親の言葉がどれほど正しくても、その奥に

「思い通りにしたい」

「コントロールしたい」

という空気を感じ取ると、心を閉じます。


これは反抗ではありません。

自分を守る自然な反応です。


では、子どもを変えようとしなければ、何が起きるのか。


親が「正す役」「動かす役」をやめた時、初めて、親子の関係性の質が変わります。


評価や誘導ではなく、代わりに

「あなたの感じていることを知りたい」

「あなたの考えを聞かせてほしい」


という親の想いや姿勢が前に出てくる。


このとき子どもの内心で起きているのは、


ホンネを言ってもいいのか?

ホンネを言える自由があるのか?


です。


安心であること、そして自由であることがわかって初めて、子どもは受け身から主体へと動いていきます。


不思議なことに、

・口うるさく言わなくなる

・先回りして指示しなくなる

・結論を急がなくなる


ただそれだけで、子どもの行動が少しずつ変わっていくことがありますよね。これって、皆さんウスウス気づいているんと思いますが、これこそ人の心の原理です。


なぜなら、人は本来

理解されていると感じたときに、自分の行動を見直す力を持っているからです。


これは放任でも、諦めでもありません。


親がやることを放棄するのではなく、関わり方のポイントを変えるという選択です。


子どもを変えようとしない。

でも、関係そのものを丁寧に扱う。


その積み重ねが、親子関係を育てて、結果として子どもの行動を変えていきます。

人は、大好きな人に心から信頼されているとわかると、その信頼に応える自分でありたいからです。

この愛の循環が、親自身の在り方も変えていきます。


「変えない子育てが、親子を変える」


これは理想論ではなく、人と人の関係が持つ、ごく自然な力なのです。


この力を、家庭で誰でも使えるように「しくみ化」したのが、ゴードンメソッドです。

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