「親と子が別の人格として、仲良し家庭をつくりたい」
そう心から望んでいても、自分では限界を感じることはありませんか?
理想と現実のギャップが気になると、自分の子育てに自信がますます持てなくなる時がありますよね。
おかん塾のブログを読んで下さった方からドキッとする質問が届きました。回答も合わせて紹介しますね。
はじめまして
今、私は3歳半になる娘(お調子者、赤ちゃん返り、主張が強くプライドも高いので注意されると絶対に折れない)7ヶ月の息子がいる主婦です。
子どもが調子にのる、ふざける、わめく、いじける時、自分で考えて行動を変えるわたしメッセージ
というブログを読みました。ためになるお話でした。
ブログ内で「操作・コントロールするような言葉」をやめると書いてらっしゃってひっかかりました
自分はこれをしているんじゃないか?と思いました
具体的にはどんな言葉なのか?どんなシチュエーションの時に?
知りたくて いくつかブログを拝見しましたが 該当するブログを見つけられず、またたくさん書かれているので、、、
危ない時や迷惑がかかる時、どうしても要求を聞いてあげられない時でも、泣き叫んで話を聞き入れようとしないので、そういう時は「もう出て行って!!」と玄関に放り出したことがあるくらいです。
虐待ちゃうか?と自分でも自分が怖いです。
赤ちゃん返りがあって、受け入れて欲しいんだろうな、とは分かっているのですが、何でも受け入れていては家の中で自分が一番偉いと勘違いしても困りますし、どんな対応が正解か試行錯誤してますがうまくいきません
毎日キレて怒鳴ってしまいます
毎日筋の通らない事で癇癪を起こされてイライラ、顔を見るのも嫌な日があります
是非「操作・コントロールする言葉」が分かるようなブログを書いていただくか、既に記事にされてる場合はタイトルを教えていただけないでしょうか
宜しくお願いします
メッセージありがとうございます。読んでいて、切なくなりました(涙)
一生懸命に育てている母親が、自分がダメな母親なんじゃないかと自信を失っている事実。
頭の中がグルグル・・
これって、虐待?(涙)
完全に自己嫌悪の連鎖にすっぽりハマっていた自分を思い出します。
さて「操作・コントロールするような言葉」について教えてほしい、ということですね。
これは、私は「力づくの言い方」「親の強制を感じさせる言葉」という意味で使っています。
で、これは一概に「この言葉」だとは言えないのですよね。
例えば、あなたが職場で上司から「コピーしておいてね」と言われたとして、
「は〜い、わかりました!」と言える場合もあると思うし、
「すみません〜」と断れるなら、問題はないわけです。
でも、上司の「圧力」「強制」を感じた時は、断りたくても断らずに、しぶしぶ引き受けるかもしれません。
このように、同じコトバであっても、
などによって、感じ方って変わります。なので、その時々で適切に対応できるよう、現場のコトバの選択力や反応力を鍛える必要があるのです。
そのうえで、相手に「操作、コントロール、力づくで強いられた」と嫌な気持ちにさせないリスクの少ないコトバを使っていこうというのが、ゴードン博士の主旨です。
子どもの心に最も深い悪影響を与えるのは親の「偽りの受容」
私がこのメッセージで気になったのは、この「操作・コントロールする言葉」とは別の所です。
この方が「親として子どもの要求を聞いてあげなければ!!」と思いすぎて苦しくなっているように感じました。
それがこの方の「辛さ」を生み出しているようでザワザワしたのです。
親は子どもの要求をできるだけ叶えてあげなければいけないと、思ってしまうんですよね。母性ってやつかもしれませんが「いい母親」の呪縛かもしれません。
もちろん、子どもの要求に「いいよ」と本心から応じてあげられるといいですよね。実際にスイスイかなえられる人もいると思うのです。
親業でも、「親は神さまではありません」と言っています。
これは、個人差もあるし、状況によっても違いますが、誰もが子育てをしていると、「子どもの行動がイヤだなあ〜」と、感じることがあると思うのです。
例えば、
ご飯で遊びだした・・とか
たたんである洗濯物のぐちゃぐちゃにする・・とか
「まあ、いっかあ。子どもは好奇心の塊だもんね。そのうち、なくなるから」
って、思えるお母さんは、それでいいのですが、でも、そう思えないお母さんは、どうすればいいのでしょう?
そして、実は、あなたが「イヤだなあ」と思っているのに、「イヤでないふり」をする方が、長い目でみると、子育てにもっとも悪影響があるんですよね。
ここ、見落とさないでください。
大切な人にどう思われているかは誰もが気にしている
子どもがグズルのは、親のウソのない本心を知り、確かめたいからです。
子どもは、親の表面的に言っている言葉と内心がズレているかいないかを瞬時に見抜きます。
「わかったよ」「これでいいでしょ」「怒ってないよ」って言っても、何となくケンケンして不機嫌を伝えていませんか?
子どもは、自分の要求を叶えられていても、心が満足していないのです。
親の愛情に確信が持てない場合は、子どもは身動きが取れず情緒が安定しません。そして、親が本当に自分のことを愛してくれているのかを確かめたい衝動を子どもは抑えることはできません。
問題行動を繰り返し、愛を確認しようとします。
←コレが、私が親業をたくさんのお母さんに学んでほしい理由です~
「親も一人の人間」の方が子育てはうまくいく
適切な対処法は、どんな母親であるかによってかわります。
どんなにすばらしい子育て法でも、あなた自身が毎日できるものでなければ、それは子どもにとってはとても混乱するものになっている場合があるのです。
【参考記事】癇癪を起す我が子に自分がツラくなる時「子どもの本質」でない別の角度から語ってみた
【参考記事】子どもが調子にのる、ふざける、わめく、いじける時、自分で考えて行動を変えるわたしメッセージ
子どもからの要求を断りにくいな〜って思うあなたへ
親もひとりの人間。
率直な自己表現を身に着けていきませんか?
人間関係を損なわない「断り方」ってあるんですよ。
これを知ると、子育てや人間関係が変わります。
Case1.子どもにガミガミ言っては落ち込みます。親としての自信がありません。