自立・自己規律心を育てるコミュニケーション実践塾
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「こうあらねばならない」から解き放たれて

広島県 小栗智子

「こうあらねばならない」から解き放たれて
私は昔から内気な性格で、子どもの頃から友達と話すことに苦手意識を持って、今まで生きてきました。我が子が幼稚園に入り、他のお母さんたちと話す機会が増えると、何を話せばいいのか、相手に自分の気持ちをどう伝えればいいのか。相手に嫌われるのが怖い、、、など、悩むことが多くなってしまいました。

そんな気苦労が多い一年を過ごした後、子どもの幼稚園生活2年目に「自己実現のための人間関係講座」を受講しました。そして講座の中で、自分の気持ちの伝え方を学んだことで、「正直に自分を伝えよう」と思えたのです。

ママ友へ人づきあいが苦手を自己開示

Kさんとは、幼稚園バスを一緒に待つ仲間として出会って、今年で2年の付き合い。幼稚園バスを待ちながらの会話。

K いつも忙しそうにして、充実しているイメージがあるよね。

私 え?私、家にこもって過ごしているよ。私、友達付き合いが苦手で、人と話す時、本当は心臓がドキドキしてしまうのよ

K へー、全然そう見えないな!そんなに緊張するタイプだとは知らなかったよ

私 そうなの。だからKさんと初めて会った時もすごく緊張したんだよ。

K わー、そうだったんだ! でも私も実は人付き合いが苦手で、なんかわかるなあ

私 いつも一人でいるような人を見ると、安心して話しかけたくなるよ

K 私も同じ!ねえ、これからぜひ一緒にあそびましょう

私 わー、嬉しい!私、友達と遊ぶことがほとんどなくて、いつも家に居ることが多いから

K 私もそうなのよ!じゃ、お茶とか行こうよ!

【感想】
黙っていたら本当の自分は他人にはわからないんだなと感じました。内気な自分が、ママ友には「明るく社交的な人」に見えていた事にも驚きました。自分について宣言のわたしメッセージで伝えたら、相手との関係性が変わり、率直な自分が出せるようになって、清々しい気持ちです。


私を伝えて夫の協力を得る


今日は、子どもを連れて家族で外出する予定があるのだが、私は明日までに提出しなければならない書類があるので、記入する時間を朝のうちにとりたい。

私 あのね。市内に着いたら、私、一人でカフェに入って書類を書きたいのよ。明日までに出さなきゃならないの。もし、帰ってから、夜になってやろうとすると、疲れてやりたくなくなって、焦ってイライラするかもしれないし

夫 ああ、なるほどね。一時間ぐらい?終わったらどこで待ち合わせる?

私 1時間半あれば何とか。じゃあ、昼前にカフェの前で待ち合わせしよう。あ〜よかった〜〜。これで心配しないでゆっくりかけるよ。ありがとう。

夫 それはよかった!

【感想】
効果バツグンだと思いました。「一人でカフェに行きたい」と伝えるだけでは、「え〜、一人で子どもを二人見ながら外で待てない」と夫に言われそうです。そうなると、カフェに行くのをあきらめていたでしょう。予防のわたしメッセージで、自分が何がしたいか、それはどうしてなのかを、丁寧に伝えることで、夫に理解してもらえました。夫も、夜になってイライラされるのもイヤだから、あっさりOKしてくれたのだと思います。それどころか「○○というカフェなら勉強向きの店内だよ」という情報まで教えてくれました!


宅配の配達員さんからギフトの注文を勧められて


毎年、お中元やお歳暮のギフトを注文するように強く勧められると断れず、結局あまりほしくないものを自宅用に注文してモヤモヤしていた。そこで、今年の夏こそは、断ろうと決意した。

A ギフトのカタログ見て頂けましたか?ぜひ、注文していただけたらと、、、

私 すみませんが、今回は頼まない事に決めました。欲しいものがないんです。

A そうですか〜。ご自宅用にこの商品など、どうですか?(カタログを差し出す)

私 本当に欲しいものがなくて。ムリして買うのも嫌なんです。

A ああ、そういうことなら仕方ないですよね、了解です。

【感想】
正直な気持ちを返事のわたしメッセージで伝えてみたところ、すんなりわかってもらえました。しかも相手にも、イヤな印象を与えなかったようです。拍子抜けするぐらいにまっすぐ伝わる経験をして、もしかしたら今までは、断ったら相手に嫌われると自分が思い込んでいただけなのではないかと感じました。

自己表現ができるとラクになる

このように実践体験を積み重ねることによって、カッコつけなくてもいいのだ。ありのままでいることで、いい関係をつくれるのだ、と、最近よくわかってきました。子どもに対しても、親としてこうあらねばならないという縛りから解き放たれました。もし、子どもの言うことが正しいと納得できて、自分が間違えていると思ったら、素直に謝れますし、自分のダメなところを素直に認めることができます。親子でも、ありのままに人と人との関係でいられる自分が嬉しいです。

また、どのような伝え方をするかによって、相手に伝わるものが全く違ってくると実感しているので、伝え方は本当に大切だと思います。自分の心に正直に自分の中を開いて、ていねいにわかりやすく、自分を主語にしてつたえる。そして、伝えた後に相手がどう受けとるかは相手にすっかり任せられるのが、本当のわたしメッセージだと理解しています。最近は、自分の言いたいことや気持ちをキャッチして、自然な自己表現ができるような自分になりつつあって、とてもラクになりました。
こんなにも、正直に気持ちを表現した言葉を遣って、いろいろな人と会話ができるようになったことに驚き、感動する日々です。

ヒューマンリレーションニュース 2018冬号より




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