自分の好きなコトを最優先する息子。優先順位を考えてするべきことどう伝えたらいいのか悶々とする毎日
息子さんが全く勉強をしないと悩まれてお申し込みになったAさん。お申し込みの時にいただいた内容です。息子さんは発達障害グレーゾーンと診断を受けていました。
専門の先生に指導を受け、当初は息子さんの特性を考慮して、家の中はたくさんの張り紙があったそうです。
高3の男の子の母親です。知能は平均的ですが、発達にアンバランスなところのあるグレーゾーンの子供です。
少しでも改善して、社会に出て自立できるように…と思っていろんな所に相談しながらやつてきましたが、どうしても、治そうとする気持ちが先にきてしまい、それが思うようにはいかないため、なぜ分かってくれないの…と、子供に対していらだってしまいます。
特に気になるのは、娯楽など好きな事を最優先し、するべきことができません。
また、人から注意されたことが、点と点のままで、線でつながりにくいです。
子供には難しいことかもしれませんが、1番には、物事の優先順位を考えて行動できるように少しでもなってほしいのです。
「子供自身が必要性を感じていないから」や「特性を考慮して長い目で見てください」と言われることがあるのですが、何度話し合っても、紙に書いて貼っても、手紙を書いて読んでもらつても、結局何も変わらない姿に、自分達の接し方や伝え方が合ってないのか、期待することが厳しいことなのか、どう考えることが1番良いのか分からず悩んでいます。
ネットで親業のことを知り、自分達が勉強した方がいいのでは…と思い、申し込みました。
スキルを具体的に学んでラクになった親業訓練一般講座受講後(8月)
いつもとても熱心に受講くださり、丁寧にメモをとられていました。そして講座が終わるころには、すっかり親業の考え方が腑に落ちている様子でした。
受講後にいただいた感想に、それまでの子育てでのご苦労が垣間見えました。
私たち夫婦は、グレーゾーンとはいえ子供の特性を知って、とても責任を感じ、自分たちの力で少しでも何とかなれば…という思いで子育てをしてきました。
臨床心理士の先生から、「長い目で見てあげて下さい。」などいろいろとアドバイスをいただいていましたが、年齢にそって中学・高校に順次進学していく社会の流れに、子供の勉強面も生活面も遅れないように…と焦り、先を心配し過ぎる余り、親の力で子供を方向付けようとする子育てになっていったようです。
何度もぶつかり、険悪な雰囲気で会話がなくなることもしばしばありました。
今までも自分たちなりにいろんな子育て論を見聞きして、「子供を認めよう」「子供じゃなくて私たちが変わらないと」…などなど、話し合ってきましたが、「認める とは?」「変わる とは?」…具体的な考え方ややり方がわからず、いろいろ試しても上手くいかず、正解がわからずにいました。
そんな時、先生のブログから親業を知り、「これは‼︎ 」と思い、受講を決めました。
受講してたくさんのことを知ることができたり、必死の余り頭でっかちになって見えなくなってたことを「そうやんなぁ」と再認識できたりしました。
●子育てをする上でまずコミュニケーションが大切であること (コミュニケーションなくして子育てはできない)
●いい親子関係になるために
●子供の感情や考えを引き出す聞き方
●自分が子供の行動をそれぞれどう見て、どう感じているのか
●自分は何故子供にそんな感情を抱くのか
●何が問題なのか、また、その問題はどう解決すればいいのか
●子供への自分の思いの伝え方
●子供をありのまま認めるとはどういうことか
そして、悲しいことに、今までの私たちの子育てが、いかに子供を干渉して親の権力でコントロールしようとしていたのか も、よくわかりました。 やり過ぎてました…。
親業を学んでみて「なるほど!」と納得できることが多く、スキルも具体的に教わるのでとても勉強になりました。
と同時に私の気持ちも楽になりました。更には、受講しながら先生のアドバイスもいただけて、自分の気持ちを整理することで一層気持ちが楽になりました。
まだまだコミュニケーションスキルを自分のものにできていませんが、できることから取り組んでいます。 行動の四角形と誰の問題かを整理することだけでも抱え込む問題が減りました。 自分の気持ちや影響を分析するので相手に伝わりやすいメッセージが送れているのか、対立がないものに関しては、いくつか成果が見られました。 家族の会話も増えています。 これからも努力して、対立も乗り越えられるようになりたいです。 そして、いい親子関係を築いていこうと思っています。
親業を学べて良かったと思っています。
先生 ありがとうございました。
夏休み後半からイライラが募りついに責めてしまう・・
一旦は良くなったように見える親子関係でも、その後も親子のぶつかりはずっと続くものです。
親子ともに、状況は変わっていますし、対立はあって当たり前ですからね。
高校3年の夏休みは受験生の親もイライラとの闘いの時期でもあります。子どもさんの様子が気になって、イライラがおさえきれない時期があったようでした。
その時にいただいたメールです。
昨日最後に少しお話しましたが、最近、子供を責めてしまいました。
夏休み後半に生活リズムについて、話をした際、「塾で勉強してきてんねんから、家に帰ってきたら自由にさせてほしい。 心配っていうけど、何で寝る時間を親に決められなあかんの。 自分の寝たい時間に寝たっていいやん。 自分でも(この生活が)ヤバイなって思ったらやめるし。」というので、子供の問題だからと様子を見ていました。
が、成績も上がらないままで、家では一切机に向かわず、PCとテレビに時間を費やし、毎日3時前後まで起きている日々です。
試験のためには朝型がベストだし、睡眠を確保しないと免疫力も下がるし、今の生活は成績面、健康面ともにいい影響を与えないと伝えつつ、クラブを引退してストレス発散の場がなくなった今、子供にはあの長時間の自由時間がないとガス抜きができないのかな…と考えて、気になりながらも任せていました。
そのうち家でも勉強しないと志望校受験は無理だと気づいてくれるかな…と。 ところが、 模試の判定も上がらない上、英語に関しては偏差値が下がっているのに、家での姿は変わらず、2,3ヶ月後に受験本番が迫ってきているのに家でも机に向かって英単語1つでも覚えようとする姿はありません。 それどころか、簡単に「浪人」や「受験校のレベルを下げること」を口にするので、本当に志望校に行きたいと思っているのか、楽な方向に逃げているのか、やっぱり子供には自力で勉強を進めさせることは難しいのか、受験日が迫る中焦りも出てきて、
モンモンとした気持ちが募っていた矢先、創立記念日で学校が休校だった日、朝からPCとテレビ三昧の時間を過ごし、私が仕事から一時帰宅するとバツが悪そうにリビングを出て次はベットで寝始めた姿を見て、カチンときてしまい、責めてしまいました。
(私)「あと2,3カ月で受験なんだから今成績上げないと志望校受験でけへんで! 早く結果出さないと!」
(息子)「そんな簡単に結果は出えへんねん!」
(私)「簡単に出えへんと思うんやったらもっと勉強しな間に合えへんのんちゃうん! なんで毎日2時3時まで自由時間やねん!
言ってしまった後、「あ〜〜(>_<)」っと反省しています。
受験日が迫ってくると、私は焦りから余計にのんびり構えて見ることがしにくくなっています。
「心配」メッセージはあまり子供に響かなさそうなんですが、どんなメッセージを送れば良かったと思われますか?
この時、何度かやり取りをしました。誰の問題か?子どもさんの為に自分がどう考えるのか?ご自分と向き合っておられました。その直後からはじまった親業訓練再受講コースに参加して、学びを続けることにされました。
月に一度のペースで学びなおされていました。
段々と落ち着いて来られたようでした。
今回も勉強させていただき、ありがとうございました。
苦手な能動的聞き方です。
日頃にもっと意識して使わなければ…と反省しました。
先日、自閉症の東田さんを取材した番組を見ていて、「僕が幸せを感じるのは、僕を受け入れてくれる場所と親の笑顔」という言葉を耳にしました。
障害があるなしに関わらず、全ての子供が感じることなのだとは思いますが、重度の障害を持った東田さんが言われると、その言葉がすごく胸にしみました。
そしてその時、私はどうなんだろうと考えてしまったんです。子供を個性(特性)ごと受け入れようとしているだろうか、頭よりも感情が勝ってしまうのは本当は子供の個性を受け入れた上で子供をみて親業を実践しようとしているんだろうか…? と
でも、先生にお話して、『個性を受け入れていないのではなく不安が大きいのかも』の一言に救われました。
子供への申し訳ない気持ちが楽になりました。そして、私は『不安』『心配』が大きいんだ…ということを再認識しました。
ならば、先生がブログでメッセージを下さったように、自分の不安に向き合ってどう折り合いをつけるのかを考えようと思います。
ブログに書かれていた、「自分の将来は不安だと教える」ことはしたくない という思い、「あぁ 本当にその通りだな」とすごく共感しました。
いろいろなメッセージをありがとうございました‼︎
第一志望の国立大に合格!
3月に届いたお知らせです。
なんと!第一志望校の国立大に合格したとそうです。嬉しい報告を私にまで届けて下さり、とても嬉しかったです!ありがとうございました。
やきもきしていた大学受験が終わり、結果、子供が高2の頃から第1志望にしていた国立大学に無事 進学することになりました。 と同時に下宿のための準備を始めています。 嬉しい気持ちと寂しい気持ちといろいろですが、まずはホッとひと安心しました。
大事な大学受験の頃には自分でも不思議な位 落ち着いた気持ちで過ごすことができるほどに
長い時間かけて、こつこつと親業をなじませていかれたAさんでした。再受講コースのあとで、振り返っての感想をいただきました。
1年間ありがとうございました!
再受講することでより学ぶことができました。毎月、先生や同じ受講生ママ達に会えるのが楽しみでしたし、雑談でのリアルな話から、行動の四角形そしてわたしメッセージへ発展することで「なるほど」と参考になることもたくさんありました。
今では、何か心がざわついた時は「誰の問題?」と、まず考えるようになりました。
子供の行動を、私の評価や憶測を入れずに「事実」だけを見ることも前よりできるようになったと思います。上手く整理できない時には、あれこれ紙に書き出して考えると整理しやすかったです。お陰で、要らない言葉を言わずに済んだり、自分の気持ちを整理することで次の時に私メッセージを交えながら子供の思っていることも聞きながら話し合うことができました。とっさの私メッセージは更に難しくて苦手ですが…。
私は、自分の思い(こだわり?)に加え、子供の特性や過去の出来事から「子供の自主性や自己規律できる力」を信じることができず、自分の価値観や憶測で子供の行動を干渉してきました。
でも親業の考え方を学んだり、スキルを使って気持ちを整理したり、子供と話し合い自分の気持ちを伝えて子供の思っていることを知ったりすることで、子供は変わらずとも、私の考え方や捉え方が変わり、少しづつ受容の幅が広がっていったように思います。
そして、去年の12月頃からざわつくことが減ってきました。
また大事な大学受験の頃には自分でも不思議な位 落ち着いた気持ちで過ごすことができました。
それもプラスに働いたのか、以前の私のいらぬ憶測とは裏腹に、子供が受験校 全て合格した時には、「運ではなく、自分の力でやりよったんやで(勝ち取ったんやで)」と夫婦2人で話しました。
私は「受験生でこんな時間の使い方ありえへん」と思っていましたが、子供が自分のやり方で目標を達成したことは、価値観の違いを認めて受け入れる1つの出来事でした。
親業を学んでいたからこその今かな…と思っています。
今は、離れた距離から「自分の力で何とかやっていくやろう」と信じて応援しているところです。 そして、問題が起こった時には親業で学んだことを実践できるように家庭や職場で意識していこうと思います。
長々と書きましたが、親業を勉強させていただき感謝しています。
今まで出会った中で、親業が1番納得して続けられるものだと思います。
以前よりも好転したのは親業があったから!何かあれば親業のスキルがあるという安心
子どもへの信頼をもとに、手放すと、その後で子どもは自分のペースで力を発揮することを実証して下さいましたね。本当にありがとうございました。
一般講座を受けて「親業」の考えとスキルを知り、再受講講座で時間をかけて、受講生のリアルな話を交えて復習し、練習を重ねていくことで、常に親業を念頭において考えられるようになったと思います。
「子供のため」だから「子供の問題」ではないし、また、子供の行動を自分の評価や憶測を入れて見ると、事実よりも悪く思えてしまう……だから、ありのまま事実だけを見ることは、最初の段階で とても大事。
おかげで、問題を増やさず、以前のような「相手に要求する(指示する)あなたメッセージ」が随分減り、「私の」思いや考えをそのまま伝えることができるようになったと思います。
「子供にこうなってほしい・こうしてほしい」という「欲」があるから、ザワザワし、対立し、問題が起こるんだ と、思うようになりました。
子供が困っていないなら、その「欲」を満たそうと子供に押し付けず、気になるなら「わたしメッセージ」で思いを伝えて、あとは、どういう形でサポートをしていくか(グレーゾーンと言われた我が子の場合、学校の先生に理解と協力をお願いする・抽象的ではなく具体的な言葉を使う・耳より目から入る情報の方がわかりやすいなら紙に書いて貼る・2択3択で選ばせる…など)だったのかなって思うようになりました。
親業を学んで、随分 捉え方が変わり、問題として取り上げることも減りました。
また、どうしても気になって、能動的な聞き方と準備していたわたしメッセージを使って、子供とじっくり話し、子供の気持ちを聞くこともできました。
もちろん、上手く聞けない・伝えられない時もありました。 でも、未熟なりに親業を実践して、悪循環になることはなく、むしろ、親も子も互いに以前より穏やかな関係でいられたことが好転に向かっていったのかな…と思います。
まだまだ修行の身ですし、問題がゼロになったわけでもないのですが、何かあれば「親業のスキルがある」という安心感があります。 ちゃんと使えるように頑張らないと!って思います。
いつも熱心にノートをとって、漏らさぬように学び取ろうとしてくださっていましたね。その姿勢に、母として子どもの為に状況を変えたいと思う深い愛情を感じていました。
一般の子育て論とは一線を画している親業は、衝撃的な内容だったかもしれません。でも、最後に、受容線がばーっと下がったような感触があり、私も感動しておりました。
笑顔が素敵でした。
グレーゾーンのお子様は、今後ますます増えると思われます。
でも、個性を潰さずに、他者への思いやりも身に付けるように促す親業の関わり方はどんなお子様であっても大人でも対応できます。
安心して、学び続けて頂けたらと思っています。