今日は、親業訓練講座オンライン火曜日クラスの第7回。前回に引き続き、親子の対立が起こった時の問題解決を、ロールプレイ形式で体験学習しました。
親子のケンカや衝突なんて、もう、茶飯事ですよね。受講生さんの家庭でも、「親子間での気になる問題」があったようでした。
親子の一般的な話し合いだと、
「ちょっと話し合わへん。こっちに来てよ。」
みたいな感じで始まるのかな???
講座では、親の心構え、どんな気持ちで何を話し、話し合いのテーブルにつくのか?を、皆さんが実際にできるように事細かくにお伝えいたしましたよ。
「本当に、お母さんからの声かけ次第で、子どもは自分を語りだすのですね。」
しみじみと、感想の言葉が漏れます。
自分が子どもの役をやってみて、親のコトバによって自分の感情が反応するさまを体験すると、子どもに対する見方そのものがガラリと変わっていきます。
ココをコトバだけで、表現するのは難しい。
駒ナシ自転車に初めて乗るような、そんな体感なのです。
そう、子育てとは技能なので、「身体をつかってやってみる」が大事。
自分の心と身体で体験し始めて、「ああそうか」と腑に落ちるところなのかもしれません。
で、
この体験こそが親としての成長を後押しするホンモノの「学び」になっていくのだと思います。
対立を解くための話し合いは、多くの家庭ではすでに一度や二度はトライされていると思います。
でも、子ども達は「ちょっと〇〇のことについて話そう」というと、とたんに嫌な顔に。。。
これは、
話し合いのほとんどが、親の一方的な意向を押し通されて終わるという、苦い経験をしているから。
今回、子ども役をした方も、親役の人から話し合いを持ちかけられた時には、「ああ、何か文句を言われそうだな」と、イヤ~な感じがあったようです。
そうそう、
その時になんと言うか?
親役の人が必死でつなぐコトバに、子ども役の方が反応して、コトバを返す。
そのコトバを受けて、その次のコトバを発する。
これが、コミュニケーションの練習ですね!
みなさん、ここまで意識してトレーニングされてきましたから、
かなりしっかり、子どもの心を受け止めることができていましたよ!
ポイントは、
子ども自身が「親から大切にされていると思えるように」終始、話し合いをすること。
そしてそして、
頭では理解していても、いざとなると、自分のやり方のクセとか、思考のクセ、思い込みなども、漏れてくるのもロールプレイの効果です。
なんだか、しっくりいかないのは、必ず理由がありますからね。
「あ~~~」
どうしても「評価」してしまうとか、
「おとしどころ」をすでに考えてしまってるとか、
「解決策」を提案してしまいたくなる、とか、
ロールプレイ実習をすると、イヤというほどよくわかりますね。
子どもは本当は親に良い子として認められたいし、家族の一員として仕事を果たしたい
そして、今そうなっていないのなら、親がそうさせていないのでは?
ある受講生さんの感想なのですが、彼女が講座の回数を重ねるごとに、子どもを見る目が変わっていっているのがよくわかります。
元々、子どもの力や可能性を信じている方なので、見る目は変わっていないのかもしれませんが、
でも、疑問が解消されるので、子どもに対する信頼度が圧倒的に増している感じがします。
ちょっとした人間関係のコツをマスターすると、その後はスルスルと関係が紐解かれていくのも、よくあることです。
次回は最終回。
いよいよ、価値観の対立を解いていきます。
今日もお疲れさまでした。