私は32歳で親になるまで、犬も猫など動物を飼った経験がなく、教師・保母・看護師さんでもない「フツーの主婦」でした。
それがいきなり「親」となり、続いて二男、三男と生まれましたから、気づいたときには3人の男の子の「おかん」になっていました。生き物を育てるための「手ほどき」を知らないままに、「親」になってしまったのです。
「人を育てるってどうやってやるの?」と、すっごく悩みまくって悶々としていた時に「親業」を知り、子育ては本当にラクになりました。
実際に私がコトバを変えると、\\子どもは確実に行動を変える//
だが、しかし!
親業を習っただけで、育児の悩みは全てが無くなったわけではありませんでした〜〜〜
悩みは、次から次へと出てきました。
「子育ての正しいやり方を学んだからラクになるはずなのに、なんで?」
一向になくならない子育ての悩み・イライラに「まだなの〜〜?」と、いつになったら、ルンルンになるんだ?と、「親業」さえ、いぶかしげに思ったこともありました(今だから言いますが)。
そして、それからしばらくして「ああ、それほど甘くないのが子育てなんだな」と、やっとわかったんです。
当時、あまりにもイライラした時に「イライラ」について、研究してみることにしました(笑)
「夫はイライラしていないのに、なぜ私だけこんなにイライラしているのだろう?」 と、自分のイライラを検証したら、自分なりに色んなことがわかりました。
子どもにイライラする「心理」は、実はいくつもの段階があったんですね。
これは私の感じ方の問題なのですが、もしかしたら参考になるかなって思うのでシェアしますね。
イライラすることは避けられるのか?
まず、このイライラ。
私は、イライラするだけで、イライラしてました(←これ、わかる?)
なぜこんなに、イライラするんだろう?
子育てでイライラするのは、子どもがいるからです。子どもがいなければ、子育てのイライラは起こりません(当たり前だけど)
そして、イライラするだけでイライラするのは、イライラすることに罪悪感を感じているからなんだと思いました。←わかります?
つまり、子どもにイライラする自分を「ああ、こんなことでイライラしちゃいけない」って責めてたんですよね。自分が自分を責める。悪い事をしているような、なぞの罪悪感が起こっていたんです。。。。
え〜〜〜
自分の中のこの気持ちに出会ったとき、もやは、この「イライラ問題」は自分の中の避けては通れない問題だと感じました。
なぜなら、子どもがいる限り、イライラは起こるからです。
子どもは私の思い通りにはならないから。
思い通りにならなくて当然なのに、思い通りにできないことにイライラしてる????
なので、私はこれを「当たり前のこと」と認めることにしました。
これは、食べたらウンチが出る・・・と同じこと。
人とかかわったら、イライラが出る・・・・。
親として新米な私なのだから、それって仕方ないことだから、
思ったようにでできない自分にイライラしていいんだと、まずはそこから始めることにしました。
「イライラは感情のウンチだから、イライラする感情はあるのが当たり前。その感情にどう対処したらいいのかを考えるのがいい」
そう考える事で、自分の中に落とし込むことに一歩近づいたような気がします。
実は、子どもの行動にイライラして受け容れられていない自分の気持ちに正直になるというのは「親業」の「基本中の基本」であり「第一歩」です。
「第一歩」なのですが、、、、
実はこの第一歩こそが、私にとってはとてつもなく難しいことでした。
実際にそれを罪悪感なく行うことは、わたしにとっては5~6年ぐらいたった時間がかかる事でした。今でもナゾの罪悪感はた~っぷりと残っていますが、「ま、それも私」だと思えるようにもなりましたね。
罪悪感を感じる自分とも上手く付き合えるようになってきたのだと思います。
子育ての悩みは大きく2段階に分けられる
イライラが感情のうんちであって当たり前でいい!と決めてから、わたしはの子育てが大きく変わっていきました。
実は私は、自分が思っているよりもはるかに、子どもの行動にイライラしていました。
宿題をしていないことも、夕食の時に肘をついて食べる事も「イヤだな、やめて欲しいと思っている」つまり「非受容の行動」なんだと、そう思ってもいいと自分に許可が出た時に、私の受容ラインは一気に上がっていきました。
今思うと、子どもの全てを受容してあげなければならないナゾの洗脳に縛られて、子どもを観る時に「シンプルに行動のみ」に着目することが、できなかったのかな。
←今ならわかる(笑)
わたしは「偽りの受容」の状態だったのでした。
そして、それを認めて、そのことを伝える方法を始めた時に、少しずつ状況が変わっていったんですよね。
そして、その後であと2つのイライラの原因を発見しました!
1つ目は、子どもに「伝わっていない」ことのもどかしさでした。
例えば「宿題をしないといけないよ」と伝えたい。でも伝わらない時に、もどかしさを感じました。
子どもにどれだけ言っても、馬の耳に念仏・・
何度も言っているうちに、子どもも、頭が真っ白になる様子で目がうつろ。
完全にパニックになっているのに、なんか、ピンときていない。
まるで宇宙人と話してるみたいな、感覚・・・
伝わっていないと思う。
何としても伝えたい
どうしたら伝わるかしら・・・
と、あの手この手を使っていました。
子どもが何か気になる行動をしていても、親がそれを注意して、子どもがすぐに親が望むような行動に変えてくれたら、何も悩まないわけです。
でも、行動が変わらないとモンモンとしてくる・・。
それで、行動を変えようと躍起になってくる。
つい、力づくで強制的に行動を変えさせることになる・・
こうなると、子どもの行動を変えさせることはできるかもしれませんが、あれこれと別の問題が起こってくる可能性があります。力を使う事の「悪影響」はゴードン博士も言っていますが、それはみなさんもきっと薄々気づいているのではないでしょうか。
なので、内心はモヤモヤが残っていたり、後味の悪さを感じていることもあるかもしれません。
それから、子育ての悩みの2つ目は、子どもの「〜したい」という気持ち・欲求を自分の中で「許せない」「納得できない」「理解できない」みたいな気持ち・苦悩です。
例えば、「○○したい」「△△が好き」という想いがどうしても受け容れられない、どうしても納得できない・・みたいな気持ちで苦しくなったことがあります。
「勉強をしないとダメだと思っていながら、できない気持ち」
「スマホが離せない」
そんなもん、わからん???
理解不能?????
私がこれほどイライラしてしまうのは、私は子どもの事を本当には受け入れていないのではないだろうか?
子どもへの愛情が足りないのでは?
自分は母親失格なのではないだろうか?
「伝わっていない」イライラと、子どもを「理解できない」イライラ。
私が自分の中に感じたものは、この2つです。
この2つは、すこし種類が違っているのがわかりますか?
「伝える」ことで、かなり解決できる!
子どもの事で悩み、イライラが続いていると、もう、何が何だかわからなくなっている方が大勢おられます。
子どもと一緒にいられない、
見ているだけでもイライラする、
家に帰るのも辛い、イヤ!
そんな時に、考えてみて欲しいことが先ほどの悩みの分け方です。
まずは、悩みの第1段階について考えてみましょう。
その困っている気持ちは、子どもにちゃんと伝わっていますか?
親業でコミュニケーションを習ってみるとよくわかるのですが、意外と言いきれていないことが多いんですよ!
「この位、わかってるだろう」
「何回も言っているし」
「昨日も言ったし・・」
これね〜〜〜〜〜
甘いです!
子どもには「子どもの世界の子どもに通じる言語」があると思ってください。
そして、その言語を使わないと、子どもには伝わっていません。
そのくらい、親のコトバのからまわりが起こっているのです。
なので、”あなたが何をどう困っているのかを、子どもが理解できる言語・表現で伝える”
この技能がスキルとして必要になってきます。
あるととても便利です。
キチンと「伝える」ことができると、子どもは進んで行動を変えてくれます。
これは、わたしの経験では100%でした!
伝え方を変えると、子どもは3人とも100%行動を変えてくれたのです。
もっとも、小さい時でしたが(笑)
子どもが行動を変えないのは、彼らなりにワケがあったと実感できました。
「伝えても」行動を変えてくれない場合もあるけど
「伝わっていない」イライラと、もう1つのイライラは子どもを「理解できない」イライラです。
この子どもを「理解できない」イライラ・悩みは、親としての正念場となってくるろ思います。これも、伝える技術を持っていることにより、かなり解決します。
親の気持ちが「完全に」伝わるからこそ、その後で子どもが行動を変えないのは別の理由があると考えることができます。
「伝えているわけだから、可能なことはしてくれる」
という前提で考えることができるのです。 そして、その後も分けて考えることができます。
子どもは、自分の行動に親が困っているとわかっていても、できない事があります。子どもができない場合は、能力が未熟だと考えます。発達の過程での能力不足の問題です。子どもは「できない」のですから、ここは悩むところではありません。
やらない場合
やりたくない場合、
ここは、親子の対立が起こっていますから、すぐには解決しないところでもあります。じっくりと対話して取り組むところです。
子どもの成長とともに、つまり思春期になるとこの部分が増えてきます。
わたしは、子どもを受け入れられない部分がかなりあったので、しばらく悶々としていました。思い入れが強かった分、結構長かったと思います。
いずれにしても、伝える技術があることで「伝える!」ことができますし、その次のステップへと視点を変えられるのです。
「伝える」ことから、始まる親子の対話
私は、「解決の指針」に沿って、日々子どもに接しながら「対話」を重ねることで自分の許容量が自然に大きくなっていきました。
子育ての問題は、即!ではありませんが、すべて解決していきましたよ。
そして、まずは私が困っていることを、子どもに伝わる方法を知っていると、それだけでもとてもラクになったのも事実です!
だって、ほとんどのお母さんの悩みは
「なんて言ったら伝わるの?????」
と、自分が伝え方を知らないがほとんどなんですよね。
こんな時、親も困っていますが、子どもも困っているかもしれません。
親の本当の気持ちがわかると、子どもはなるべく、それに沿って行動を変えよう、と思いますし、親も子どもの本音が十分にわかると、それを押してまでやらせようという人は案外少ないです。
お互いが心から理解しあえるって、とても大切です。
子育ての不安もイライラも、実は相手の事を「知らない」ことから起こります。
分かり合える仲になると、子どもをもっと応援してあげられますね。
なので、やっぱり一番大切のなのは、「イライラしていることを後ろめたさを感じず」「伝える」コトだな、と思うのです。
(あ、最近では、相手の事をあまり知らなくてもイライラしなくなりましたけど(笑)