自立と自己規律心が育つ、勝ち負けのない親子関係をつくるメソッドとスキル
ゴードン博士の親業P.E.T.を学ぼう
【営業時間】平日・土曜 9:30〜16:30
お問い合わせ
  1. 今日のおかん塾
  2. 子育ては手間暇がかかるもの
 

子育ては手間暇がかかるもの

子育ては手間暇がかかるもの

子育ては、手間暇がかかるものです。

 

子どもは生まれたら自然に大きくなります。けれど、人として育つという意味では、放っておいて育つほど単純ではありません。

 

親が関わり、支え、導きながら、少しずつ社会の中で生きていく力を身につけていきます。

 

その過程には、やはりそれなりの手間と時間が必要です。

 

ただしここで一つ、誤解されやすいことがあります。

 

「手間暇」をかければかけるほど、子どもがよく育つわけではない、ということです。

 

子育てには「手間暇」が必要ですが、同時に「手間暇のかけどころ」があります。

 

ここを間違えると、思わぬ方向に進んでしまうことがあります。

 

たとえば、子どもが困らないように先回りしてしまう。

失敗しないように細かく指示を出してしまう。

心配だからと、いつも親が判断してしまう。

 

こうした関わりは、一見とても熱心な子育てのように見えます。

実際、子どもを思う気持ちから出ている行動でしょう。

 

けれども、それが続くと、子どもは自分で考えたり決めたりする機会を失ってしまいます。

 

つまり、手間をかけているつもりが、子どもの自立を遅らせてしまうこともあるのです。

 

反対に、手間暇を惜しまず関わりながらも、子ども自身が考え、選び、経験する余地を大切にする家庭では、子どもは比較的早い段階から自立的に育っていきます。

 

親がすべてを整えてあげたからではありません。

むしろ、子どもが自分で動けるように、「環境」を整えているだけです。

 

子どもは本来、成長したがる存在です。

できるようになりたい。

役に立ちたい。

認められたい。

 

そういう気持ちを、誰もが持っています。

 

その力が動き出すために必要なのは、親がすべてをコントロールすることではありません。

 

安心して挑戦できる「環境」です。

 

理解されている。

尊重されている。

信頼されている。

 

そう感じられる人的な環境、つまり安心できる親子関係の中で、子どもは自分の潜在的な力を使い始めます。

 

だから子育てで本当に大切なのは、手間をかけることそのものではなく「どこに手間暇をかけるか」なのです。

 

子どもを動かすことに手間をかけるのか。

それとも、親子の関係を整えることに手間をかけるのか。

 

この違いは、長い目で見るととても大きな差になります。

 

子育ては、確かに簡単ではありません。

手間も時間もかかります。

 

けれど、その手間が自立を育てる方向に向いているなら、子どもはやがて自分の足で立ち始めます。

 

親が一生支え続けなければならない子ではなく、自分で考え、自分で問題を解決していく人へと育っていきます。

 

子育てに必要なのは、手間暇を惜しまないこと。

そして

その手間暇の「かけどころ」を間違えないこと。

 

そこに気づいたとき、子育ては少しずつシンプルにラクになっていきます。


関連エントリー