母親がもつ絶大な愛情のエネルギー
母親と言う生き物は、我が子への愛のエネルギーに満ちていると思います。
でもそれは、時に独りよがりになりがちです。
例えば、高校生のお母さんに接するときも、そう感じることがあります。
「うちの子の事は、私が一番よく知っています。」
こういうオーラを出します。正確に言うと「この子は〇〇なんです」という「断言」の言葉から、私が感じ取るのです。
その都度、「あなたは、子どもさんを〇〇と感じられるのですね」と言い換えると、ちょっと驚いたような「間」のあと、「ああそうです」と納得するケースが多いです。
でも、母親なら、多くの人がこう思ってしまうと思います。
なんたって、自分のお腹から生まれてきて、生まれたその日から、毎日毎日、子どもを守りながら、その行動を見つめながら、責任を負いながら接してきたんですからね。
我が子の事は自分が一番「知っている」し、
我が子の事は自分が一番「わかってる」、と言う「自負」となります。
以前のわたしは、こういう「母親のエネルギー」を感じて、そこに圧倒されることもありました(笑)
すごい強いエネルギー
この、母親が持つ強い愛のエネルギーを、どういう風に制御したらいいのかわからずに、皆さん、自分でも持て余しているのかも知れませんね。
愛情のエネルギーを制御できるように
それは、自分の愛情のエネルギーのかけ方のコツを、自分で分かった時なのだと思います。
何度も繰り返して、継続して学びを続けている時に、「ああ、こういうことか~」と腑に落ちることが多いかな。
そして、一度はエネルギーをコントロールできるようになり収まっていても、また、フツフツと心が暴れだしたり、子どもをコントロールしたい気持ちが湧き上がる時があります。
そんな事をくり返しながら、自分の愛情のエネルギーをどうコントロールしたらいいのか、自分との付き合い方がわかってくるのかもしれません。
中高生のお母さんは、皆さんはじめはそれぞれに緊張してて、私も若干緊張してます(笑)
そりゃードキドキするよね。。。
きっと、ここに至るまでの、たった一人で悩んだ長~~~~~い時間があったんだなと、そこに思いを馳せるのです。
今まで一生懸命に尽くしてきても、想いが届かずにからまわっている時、お母さん自身も疲れ切っていて、こころもガチガチになっていて、ホントもう、心から笑うことができなってるほどで(-_-;)(-_-;)
マジメでちゃんとしなくちゃって思う方ほど、必死で改善方法を探すし、でも、やり方によっては、悪循環を引き起こす。
関わるほどに、親子関係が悪化する時、もう、収拾がつかなくなる、、、、
ぐるぐるぐるぐるぐる・・・
私はもう、今までたくさんの高校生の崖っぷち親子の関係改善を伴走してきたので、そんなことでは、驚きません(笑)
あらためて、自分がやってることって、ホントに貴重なんだな、と思っています。
(←ココは、自分を褒める)(笑)
愛のエネルギーは不安に変換されやすいからツラくなる
母親として「理想」はわかってるけれど、自分の気持ちが押さえきれずに、感情の波にのまれてしまう時、
それが子どもの心を焼き尽くしてしまうほどになっているのなら、それは、あなた自身がツライと思います。
だけど、自分の不安な心を持て余してしまって、どこに、どのように、向けていけばいいのか。
それが、わからないままでは、一人では、何もしようがありませんよね。
本当の問題は、
困っているときにどうしたらいいのかわからないこと、即ち、「しろうとの親のための、子どもの自律心を育てる教育や支援」がなされていない、ということだと思います。
人は、「学ぶ」ことができると成長し、少しずつでも確実に変わることができます。
どうすればいいかわからないのは、「目指すべき方向」と「正しい方法」を知らないこと、「助けてほしい」と言えないことだと思う。
例えば、「この花壇のここに、チューリップの球根が植わっているよ」と知っていると、だれもそこを踏みませんよね。
何もないように見えても、球根が植わっていることを知っているからです。
知らないと、踏んでしまいますが、知っているだけで、防げる行動もあると思う。そして、例え、踏んでしまったとしても、知っていると素早く対処ができます。
私は、一番の問題は「知らない」という事だと考えています。
「教育」の必要性を痛感します。
スイッチが入ると頑張れる
そして、だんだんと「自信のオーラ」に変わります。
自分のやり場のない「愛のエネルギー」を、子どもの成長に効果的な正しい「サポートの方法」に向けて変換していく術がわかるだけで、迷路から抜けだせる。
子ども自身が自由にラクになり、やがて、成長の兆しをチラホラ見ることができるようになる頃、自信は確信に変わります。
私はこの過程を知っているので、この仕事を続けて行けるのかもしれませんね。
母親も、苦しみもがいているのです。
でも、望みを失わずに、「この状況を変えたい」「自分しかできる人はいない」とホンキ動き出した時、変革が起こるのだと思います。