子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
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家族を見下していた高3二男が前期試験不合格の後で「悔しくてたまらない」と心の内を吐露

Fさん 高2息子 息子への関わり方がわからない

家族を見下していた高3二男が前期試験不合格の後で「悔しくてたまらない」と心の内を吐露

浦入先生


ご報告したい事がありメールしました。長くなりますがお付き合いください。


受講中に体験する機会がなかった「能動的な聞き方」を試す機会に恵まれました。センター試験は目標に到達し、第一志望に出願したものの、予定どおり(予想通り)前期試験は不合格の結果となりました。 

その報告はラインでありました。それが以下の内容です

 

(ライン画面を想像してお読みください)


「落ちた」

 

連絡ありがとう

残念やったね

 

「うん」

「予想通りやった」

 

覚悟してたんやね

 

「うん」

「でもそこまでショックでかく無かったから、自分でも勉強足りてへんって自覚してたんやと思う」

 

落ち込むとこまでいってないんや

あと一ヵ月、時間あったらって言ってたもんね

 

「うん」

「ごめん」

 

お母さんに謝らなくてもいいんよ

 

「金払ってもらってたのに」

「全然勉強してなかった」

「迷惑だけかけてごめん」

 

お金で迷惑かけたって思ってるんや

あなたの納得いく道を選んだらそれでいい

 

本人を目の前にしていなかったので、私も落ち着いて対応できました。仕事中だったので、最後は私の方から話を切る形で終わり、本人の決意を聞くところまで至らなかったのが非常に残念ですが、教科書通りの反応が返ってきたのにはびっくりしました

 

初めて素直に心の内を吐露してくれたと思います。

 

その二日後、深夜の2時、次男から長男へラインがあり、「今から部屋に行ってもいい?」と送信され了解の返事を送ると、部屋に来て泣き出したようです。

 

今まで、長男を見下していたようなところがあり、喧嘩はしませんが、仲のいい兄弟とは言えませんでした。長男もびっくりしたようで、話を聞くと、「悔しくてたまらない。今後どうしたらいいのか自分でも分からず眠れない。後期に合格しても、その大学に進学していいのか。夢をあきらめていいのか。浪人すべきか。」等悩みを全て話したようです。長男は、自分の経験、浪人した友達を見て感じたこと、浪人することのメリット・デメリットを整理して説明し、浪人するならお金を出すのは父と母だから二人に本気を見せないといけないとアドバイスしてくれたようです。

 

本人はもう少し考えてみると部屋を出たそうです。

 

このようなことがあり、親子関係も兄弟関係も改善され、結果は残念でしたが嬉しいことがいっぱいありました。
 

後期の結果がどうなるか不明ですが、彼がどんな選択をするのか(選択の余地は無いかも)楽しみです。その時、どう対応したらいいのか。今、また教科書を読み返して勉強しています。

初めてで下手でしたが、能動的な聞き方になってましたよね。今度はもっと上手に聞きたいです。

最後のチャンスと思い、仕事を休むことに後ろめたさはありましたが、思い切って「親業」を学んでよかったです。
先生、ありがとうございました!

長くなってすいません。

 

  

報告をありがとうございます!

きっと、ものすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く嬉しかったでしょうね

親業を信じて受講して下さり、講座が終わっても真摯に試しつづけて、嬉しいです♪


講座が終わって数か月後の報告は、その間の時間も感じらます。そして、このLINEを内容を拝見すると、能動的な聞き方を「教科書通り」に実践されていて、ほぼ100点みたいな内容ですね(笑)

彼の反応も「教科書通り」で、ビックリされたかもしれませんね。

私も方法を知ってるんだから、もっと気をつけなくちゃなあって思いました(←コレ、ホンネです)


息子さんも、初めはそんなに落ち込んでいないって言っていますが、心の鎧を脱ぐことができると、自分でも予想外の自分に出会うことがあります。

これは、誰でも同じだと思いますが、大切なのは「気づかせてあげる事」ではなく、自分で気づくことですね。


ピンチの時にこそ、心を開いて、ホンネが言えること

そして、そのホンネをそおっとしっかりと確実に受け止めてあげられること、そしてその実感を持てる事は、同じ母親としては心が震えるほどの喜びでもあるのかなって思うのです。


だって、やりたいことは、愛する息子の為に、彼らが思い切り自分の人生を立ち向かっていけるように、心を癒し、心から前向きになれるように、エネルギーを回復して満たしていく過程をお手伝いしたいのだと思うの。そして、ピンチを乗り越えて、ピンチを好転し、バネにして、まるっとチャンスに変えていくような、そんな姿が間近で見れることが、(そしてこっそりお手伝いができることが)母親としての醍醐味だと思うのですよん


不合格だけど、すごく嬉しいって、事実ですよね。


なぜなら、私たち母親が本当に望んでいるのは、息子が単に受験を合格することではなくって、それよりも、たとえ結果が芳しくなくても、彼らが自分の力で自分の人生の困難に立ち向かおうとする姿勢を観れる事と、それをお互いが心地よい距離感で応援できる自分でいること。


お互いの未来を信頼できる親子でいられることを、実感として感じられる事だと思うからです。


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