私が親業訓練を受講して、一番はじめに学んだ事は、
「子どもの話を聞く、というのはどういうことか?」という事と、その具体的なやり方です。
私はそもそも、大手の企業で10年ほど仕事をしていたので、コミュニケーションには自信をもっていました。
事務職としても働いていたし、その後、総合職としても働いていました。
一人でお客様の会社へ行き、大勢の年上の方を相手にプレゼンテーションのような提案をその場で行ってきました。
社内では「評価」もされてきたし、上司とも、仲間とも上手くやってきたつもり。
なので、自分では「聞き上手な人」だと思っていたのです。
だから、親業訓練を受講して、「受け止める聞き方とはこういうことか!」とわかった時は、驚きでした。
んんんんん????
ちょっとね、自分の中でもよくわからない「衝撃」と「モサモサ感」を感じたんですよね。
まず、はじめの違和感は、相手から「何も言ってもらえない!」こと。
これはね、軽い違和感でした。
自分の話をした時に、大抵の人は「大丈夫よ」と慰めてくれたり、「今だけだよ」「そんなことは気にし過ぎじゃない」と励ましてくれたり「私はね・・・」と相手の話に切り替わり、それ以上はもう話さなくてよくなるのですが、
何も言われないのです!
それどころか、「ああ、そうなのね・・・」と、私が放った「感情」をそのまんまに受け止めて、その「感情」をしみじみと味わってくれているではありませんか!
それって、私の「愚痴」なのに・・・
何とも言えない、「申し訳ないような気持ち」もこみ上げてきました。
相手に「聞かせてしまった」「ムリさせてしまった」と、その場の空気感に「戸惑い」を感じたのが、私のはじめての「聞いてもらえる経験」なのでした。
私はそれまで、
他人に「自分の本当のところ」を語ることなど、怖くてできませんでした。
本当は本心を誰かに言いたかったのだけれど、言うとキケンだから、言わないようにしていたんだろうな、
今ではそう思います。
でも、当時の私は、すごくびっくりして、自分の中から湧き起こってくる感情に、かなり戸惑ったんだろうなと思います。
その時に私の前にいて、私の放った「言葉」を受け止めてくれた、インストラクターの姿は、長く私の心に焼き付いていました。
これね、
インストラクターになった今では、当たり前に行っている「聞き方」です。
でもね、当時、私の周りにこの「聞き方」をしてくれる人は、ほとんどいませんでした。
私が自分の親に、本音を「話したい」のに、「話さない」のには、理由がありました。
私は、その事すら知らなかっし、わからなかったんですね。