親子関係が悪くなるのは、いったいなぜでしょうか。
会話がかみ合わない、反発される、気づけば言い合いになる。
良かれと思って関わっているのに、関係がぎくしゃくしてしまう——そんな悩みは少なくありません。
親子関係とは、子どもの自己肯定感・対人関係力・自己コントロール力の土台になる、人生で最初の人間関係です。
そして親子関係がこじれる背景には、実は共通した「関わり方のパターン」があります。これは子どもの性格の問題でも、親の努力不足でもありません。
子どもとの関係を良くしたいのにうまくいかない時は、しつけや気合いではなく、親子コミュニケーションの型を見直すことが改善の近道になります。
この記事では、親子関係が悪くなる原因と、関係を改善していくための具体的なコミュニケーション方法を解説します。
1.親子関係を決めている3つのタイプ!あなたはどんな関係?
親業訓練をつくったゴードン博士は、親子関係がこじれる原因として、明確な答えを出しました。
それは、「対立時」に「真に対等でいられるか」どうかです。親と子の「望み」がぶつかった瞬間こそ「人間関係の質」が問われるのです。
このしくみを理解すると、親子関係は驚くほど変わります。
例えばこんな時、あなたはどうしますか?
公園で子どもが楽しそうに遊んでいます。でも親は早く帰りたい。「もう帰るよ」声をかけても、子どもは帰ろうとしません。夕食の支度の時間が迫っています。
これは、親と子が「やりたいこと」が違う時の例です。もし、子どもが中高校生以降の場合は
などで考えてみるといいと思います。さあ、こんな時、あなたならどうしますか?
①親主導型の親子関係
「もう帰るからね!」子どもが遊んでいても、強制的に帰らせるタイプのお母さん。あなたが指図して、家の中を回してくタイプのママです。
②子ども優先型の親子関係
「しょうがないわね」
「今日だけよ」
子どもがまだ遊んでいるので、それに従うお母さん。本当は困るけど、強制的に帰ることはしたくないので子どもの言うことに従うタイプのママです。
③親主導も子ども優先もどちらもやる動揺・混合型の親子関係
時には厳しく、時には甘い親が、どうしたらいいのかわからずに、育児書を読みながら教育方針がクルクル変わる親子関係です。
あなたの家庭は、どのタイプの親子関係でしょうか。
どこにも該当しない方もいるかもしれません。
子どもの言うことをなるべく聞いてあげようとするのだけど、最終的には「〜したら?」「〜でいいじゃない」と親の提案を強いるタイプは①の親子関係になります。
①親主導型の親子関係はママが家族の幸せを一身に背負って疲れ果てる
この親子関係は、ママは、子どもの行動に全責任を負おうとする頑張り屋さんです。子どもに正しさを教えようしますが、子どもに上手く伝わらずにイライラさせられます。
子どもの人生に責任を持とうと、理想の母として頑張る努力家。母親として「最善の答え」を追求します。
でも、周り人のさまざまな価値観に触れ、葛藤も強く、精神的な負担感を強く感じます。その割に子どもはなぜか頼りなく、自分の「努力」が報いられずに、とってもうんざりします。
この親子関係で育った子どもは、、、
弱い立場の人は、欲しいものを得るためには強い立場の人に服従しなければならないと感じて生きる恐れがあります。
階級や力に敏感になり、周りの評価が気になる子どもに育ちやすいようです。
②子ども優先型の親子関係はママがガマンが限界に達して氷の表情になる
この親子関係では、ママは子どもの自由を制限したくありません。子どもの個性をできるだけ伸ばしてあげたいと、献身的に頑張ります。
ママは、子どものいうことをなるべく聞いてあげようとします。十分に甘えさせることがこころの成長の基盤になると信じるからです。
なので、イライラしてくると、自分を抑えようとします。子どもにイヤな想いをさせたくないのです。
しかし子どもの際限のない要求に振り回され、実際にはかなり疲れ果ててしまいます。笑顔が固まってしまったり、冷たい素振りをしてしまったり、ワガママな子どもを疎ましく感じたりする場合も少なくありません。
この親子関係で育った子どもは、、
子どもは粘れば自分のワガママが通用すると知っています。でも、他人のためにガマンすることを経験していないので、社会性が育っていない場合が多いようです。
なので、お友達関係、人間関係に苦労したり、学校生活に対応しにくくなります。
また、ママがいつも何となく不機嫌なので、いつも本当に自分が愛されいるか確信が持てずに不安です。
ママの愛情を確かめようと、さらに要求を重ねるようになることもあります。
③親主導も子ども優先もどちらもある動揺・混合型が一番多い
ほとんどが混合タイプの親子関係だと言われています。
この親子関係では、ママは子どもにできるだけ自由にさせたいと思いますが、そのうち子どもの行動が見ていられなくなり、最終的に叱りつけてあとで自己嫌悪しているかも。
ちなみに、わたしもこんな親子関係でした!
理想の親になろうと、育児書を参考に頑張ってはいるけれど、その通りにならず、最終的に子どもに怒鳴ってしまって、その後で、どーーーっと落ち込み、内心かなり自信を無くしています。
どうやったら上手くいくか、情報を集めては一喜一憂し、軸が定まらずに揺れ動きます。
一見子どもを尊重しているようですが、実は何とかしたい〜〜〜っと巧みに子どもを操ろうとしている親もこの混合型の親子関係になっています。
この親子関係で育てられた子どもは、、、
お母さんの曖昧な態度に、常に緊張を強いられることになります。表面的には「いいよ」と言っているのに、親の本心は違っていることを、子どもはウスウス感じるからです。
親の本心が読めないので、このタイプの子どもが最もストレスを抱えやすくなります。
2.親子関係を改善するために目指したい「対等な関係」とは
ほとんどの親が、親が決めて子どもに従わせるか?または、子どもが自己主張して親が従うか?かの親子関係になっています。
親子関係を改善する具体的方法|勝ち負けのない問題解決型対話
「もっと遊びたいのね。でもママも急いでるの。帰ってご飯を作らないと、ママの時間が無くなっちゃうからそれはイヤなのよ。さあ、どうしようか?」
困った時こそ、親と子どもが対等な存在として、問題解決をしていこうと呼びかけることができると、親子は信頼関係で包まれます。
勝ち負けのない、対等な親子関係ができると、家庭の雰囲気や人付き合いがガラッと変わっていきます。
で、これが、思う以上に本当に難しい。
人間関係は、対立時にこそ「真価」が問われます。
多くの親は子どもに一方的に指示しがちです。それでは子どもは反発するか、無視するか、指示待ち族になるだけ。
なので、親子や社会の中で必ず起こる対立や葛藤ですが、なしにして避けようとするのではなく、あるものとして、解決力を育てること。
すなわち、問題解決型の対等に対話できるコミュニケーション力を育てる事です。
親子関係が良くなる家庭の共通点|対立を解決できるコミュニケーション力
日本人は、お国柄なのか、他人に迷惑をかけないでガマンするのが美徳としていていますよね。私もそんな社会通念を感じながら育った気がします。ですが、自分がガマンしてばかりだと、相手との関係がしんどくなって、結果的に疎遠になってしまいませんか?
対等な関係づくりには、引っ込みすぎないで「対立」を問題解決する機会が大切です。
問題解決のための方法を同じテーブルで話し合える関係を作り、一緒に考えて解決しこうとするプロセスの中で、人間関係は親密になっていき、信頼が増し、深まります。
これは、それぞれの自立を促すことに繋がります。
人を大きく育てるのは「他人との関係性」だから。
以前の私は「対立」は大の苦手でした。親の夫婦喧嘩を見て育ったことが原因だと思います。
自分の意見は反対だと言われるとすぐに引っ込めるタイプで、そのくせ、いつまでも相手を恨んで、クドクド文句を垂れ流していました。
だけど、これからは、他人との対立を当たり前にあるものとして、対立を問題解決していける子どもをスタンダードに育てておくことを、対立が苦手な私だからこそ、やっていきたいと思っていたのです。
母親が子どもとこんな親子関係をつくりながら、これからに必要な対人関係の考え方を教えられるのが、とても画期的。
なにより、「タテの権力主義」で育った私でも「対等な人間関係」へ、家庭をバージョンアップする事ができました。おかげで、子どもは私と違い「対等な人間関係」がスタンダードです。
未来の子どもの為に、これは、やらないと損だとおもったのです。
親子関係を本気で改善したい方へ
親子関係は、性格や相性ではなく、学べるコミュニケーション技術で変えていくことができます。
おかん塾では、ゴードン博士の親業訓練(P.E.T.)を土台に、
を体験型で学びます。