育児の悩みから脱出して、学んで本当に良かった!!と学んだ方から大絶賛される「親業」。
なのですが、、、、
私たち親は、機械を相手にしているのでなく、生身の人間を相手にしています。なので、当然のことですが、すぐに学んだ効果を実感される方ばかりではありません。
むしろ、受講したことで「しんどさ」を味わう人もいるのです。あ、私もその一人でしたが(笑)
今回は、そんな方私からの応援(?←激辛)メッセージです(笑)
1.親業を習うと「即OK」!と言うほど、子育ての問題は単純ではない
親業インストラクターとして、講座を提供している時に、よく、「できません〜」「上手くいきません〜」と訴えてガッカリされている受講生の方がおられます。
一生懸命に毎日の「口ぐせ」を変えようとしているのですが、思うような成果が得られずに、ガッカリするのですね(-_-;)
「うわああ、口が勝手に動く〜〜」
「頭をつかうわっ」
「むつかしい」
「言いなれなくて、元につい、もどりそう。。」
これも、あるある(笑)
出口が見えない闇の中でグルグル思考に落ち込む
今までの思考のクセに焦点が当たる苦しさ
親業は、単なる言い方のテクニックではありません。
で、
ここがね、予想以上に苦しくなる時があるんですよね。。
などなど、自分の無意識での「思考のクセ」、なかなか変われない「思考のクセ」を自覚せざるを得なくなります。
恐るべし「思考のクセ」
でもね、
これは、自分が今まで生きてきた世界での、当たり前のコミュニケーションパターンへの「見方」は変わってきている証拠でもあるのです。
だって、今まで考えてもみなかった「当たり前」でやってきたことが、すでに「違う」と考えているのですから、その時点ですでに過去のあなたとは違いますよね。
思考のクセ VS 新しい見方(←ここの混乱が起こってる?)
そして、今の気持ちは、自分がこれまでやってきた「逆効果のコトバ」を見直して、以前の親子関係を取り戻したい!もっと気持ちを通わせるようになりたい!名誉挽回したい!という気持ちの裏返しですよね。
そうなんです。
「うまくいかないなあ」と思っている時とは、"自分の内側の変化"がすでに始まっている証拠だと思うのです。
ピンチをチャンスへ!
なので、この「落ち込んだ気持ち」をそのまま「学びへのモチベーション」として転換!するのをおすすめします♪♪
今の状況がダメだという焦りと否定
葛藤を越えた先に変化が始まる
そもそも「うまくいかない」ってどゆこと?
そもそも「上手くいかない」っていうとは「思うようにならない」「出来てない〜ダメじゃん〜〜〜」ってことですか?
それは子どもを「上手くやりたい」「思うように動かしたい(コントロールしたい)」と言う下心があるってこととイコールかもしれません。
そして、そんな自分を「評価」しちゃってるってことも根深い問題だったりします(笑)
この「コントロールしたい」と「良い・悪い(評価)」の概念って、私が思ったよりも根深く自分の中にありました。
思ったように結果が出ない・・とか
結果が出せない自分はダメだ・・とか
思ったように実践できない自分をダメだと思うとき、自分に落ち込むのではなく、子どものことに想いを馳せてみるのはどうでしょう。
人は「思っていることがすぐに行動できるのではない」と思います。
2.なかなか変われないお母さんの特徴
親業を学び始めの「ジレンマ」を無事脱出しても、次なる難関が待ち受けています。
どうしても、親業のやり方を使ってみる気になれない。とにかく、しんどい。
私自身が学び始めのしんどかった時の状態を振り返って書いてみますね。ほとんど、私の個人的なことですが(笑)
「世界一不幸な母親」親である自分が傷つきすぎていて、心が回復していない
これは、いわゆる「トラウマ返し」と言われるような、思春期になって急に子どもが反抗・反発したり、完全に引きこもったりして、お母さんとしては思ってもいなかったような問題が出るケースに多いと思います。
突然の子どもの「反発」に、お母さんの方がとにかくビックリしてしまい、相当にショックを受けます。その時、今までの自分の子育てや、子育てだけでなく人格も人生もすべてが最愛の子どもに全否定されたように感じて、コッパみじんになっちゃって、かなりボロボロ状態になってしまわれるのです。
そして、自分も傷ついてドバドバと血が噴き出しているようなときだけど、子どもだって、かなり苦しんでいるようだからと、とりあえずは子どもの手当てに集中する。。
愛する子どもの危機だから、それは自分の状態がどうであっても、子どもを助けなくっちゃ!と「親業」を学ぶけど、なかなか、やっぱり親だって苦しいから、そういう場合は本当にしんどいですよね。
ものすごくいい子だったほど「従わせたい気持ち」を捨てるのに時間がかかる
なんで私がこんな目に遭うんだろう?
幼い頃から子どもの為に、どれだけ時間を費やしてきたと思ってんの?
親としてのプライドを傷つけられてやり場のない「怒り」のようなものが「消化」できていない場合や、状況に不満を感じている場合、悪者探し、原因探しをやめられなかったり、「〇〇が悪い!」という想いを拭いきれずにいる場合も、お母さん的には相当にツラいです。
お母さん自身の心が「今の状況」に追い付いていない、気持ちが消化できずに納得ができていないと、お母さんは「世界一不幸な母親」となりますから、頭ではわかっていても、子どもを責める気持ちが顔を出してしまいがちなのかなと思います。
こういう混乱は、それまでは親子の関係が良好だったんだろうな、と思います。私も「この子はわたしの思い通りにはならないのだ」と本当に腹落ちするまで、多くの時間がかかりました。
まずはお母さん自身が気持ちの整理が必要かもしれません。自分の辛さを吐き出さなければ、人の気持ちは回復されないからです。
親業的に考えても「子どもを許せない自分」を自分で受容し、そこから出発しないと、いつまで経ってもラクにならないかもしれません。
そもそも練習量が足りていない
これはちょっと辛口になるかもしれませんが、「できません」「上手くいきません」と言う方は、ズバリ、行動量・練習量が足りていません。
そもそも親業は「関わり方の実技」を身に付けるものであるから、「車の運転」など世の中の他の技能と同様に「習うだけですぐにバッチリできる!」っていうものではありません。
中には、育った環境などから元々コミュニケーション力が高い親もいると思います。そんな方は、スルスルと習得されるかもしれませんね。
ですが、私のように、親の「勝ち負けのコミュニケーションパターン」が刷り込まれている人は、新しいコミュニケーションを身につけるのには、指導と練習と努力が必要です。
野球で言うと「ホームランはこうやって打つのよ」と教わった後、「ホームランが打てない!」と悩んでいるのと同じ。上達したいなら、練習あるのみです!技能だから、それまでの「経験」や「体力(心の)」などで、個人差はつきものですが、練習は裏切りません。
「わたしメッセージ」を言っているつもりが、「あなたメッセージ」になっている場合も多いです。自分では気づかないかもしれませんが、その違いは歴然です。
子どもへの「理想・期待・要求・欲」が捨てきれない
いわゆる「時間」が迫っている場合も、要注意ですね。あとちょっとで高校留年とか、退学間際とか、転校必須とか、切羽詰まっている方で、「最悪の事態」を阻止したい!
このケースも、結果的に親子の関係がいつまでもしっくりこないという事があります。
親としてもギリギリ譲歩しているんだから、これくらいのんでくれてもいいじゃないの?
あなたも、イヤでしょ?「最悪の事態」は免れようよ〜
みたいに言いたくなる時は、子どもの心よりも時計を見ていると言えませんか?
その姿勢が子どもに伝わってしまうんですよね。そして、結果的には、反発や力比べ、駆け引きなどの勝ち負けの親子関係が続いてしまいます。
3.思春期の反発は子どもからお母さんへの自分の人生をかけた要望書!
私は、子どもからの反逆・反抗は、子どもからのメッセージだと思います。
親の姿を見て言いたいことがあっても、メッセージを出さない子どももいます。出せない子もいます。だから、メッセージを出すということは「出せる関係」だと言えると思います。
メッセージは、その表現の方法や形はさまざまですが、すべては大好きなお母さんと本当に仲良くしたいんだけど、今のお母さんのままだと「それはもう、ちょっとイヤだな」と、辛くなってきたからそのことを言いたいこと。
つまり「お母さんのココ、ムッチャ気になってきたから直してよ〜!」って、訴えていると思います。
なので、ここはすぐに結果が出ないとあきらめてしまわないで、次のステージへ進んでいきましょう!
子どもがせっかく示してくれた「メッセージ」をムダにしないで欲しいです。
子どもはいつも、親が変わるのを待っています。
不器用でも、人はいつからでも変われると、その姿をしっかりと見せていきましょう。