子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
  1. おかん塾の子育て論
  2. 子どもへのサポート(不登校・発達障害・問題行動・兄弟関係など)
  3. 発達障害を個性に変える!子どもに伝わる言い方と個性を潰さないしつけについて
 

発達障害を個性に変える!子どもに伝わる言い方と個性を潰さないしつけについて

発達障害を個性に変える!子どもに伝わる言い方と個性を潰さないしつけについて
  • うちの子個性が酷すぎる?
  • フツーの子と違って将来が不安
  • 何度も同じことを言ってるのに、言う事を聞かない
  • 子どもが理解できない?
  • やっぱり、発達障碍?ADHD?親は何をしたらいいの?
男の子の親なら誰もが一度は疑う、「うちの子、フツーじゃない?」「変わってる?」問題。

私は発達障害ってコトバは好きじゃない。なぜなら、完璧な人間なんていないと思うからです。

誰もがどこか不十分でありいびつであり、デコボコであってもいいと思う私は、そもそも「発達障害」というその概念そのものが、あまりピンときません。
(←ですが実はこういう私も限りなくグレーらしい(笑))

すべての人に、個性や得意なことやユニークさがあり、それは本当は大人よりも感性の鋭い子どもの方がよく知っているかもしれないと思います。

 

そして、この強みや個性の中に、その人らしく生きるためのヒントがあるのではないかと思っていました。

 

そもそも、男の子3人にそれぞれある個性は、私にとっては意味不明な未知の世界でした。

 

男の子はとにかく好奇心が強くって、衝動性も高い!後先の事を考えずにその場しのぎの対応だらけ(泣)

 

彼らの思考はとうてい理解不能で扱いづらいもの。

 

子どもの豊かな個性や特性、知能について、日常の中でどう考えてどう関わっていくかを、もっと真剣に向き合わざるを得なくなりました。

 

あるべき姿、

理想の母親、

子どもに望む姿

フツウ、

平均的な養育状態、、、

 

色んなことが頭をかすめましたし、実際にとらわれていた時期もあります。

 

世の中の情報は生々しく無責任に私たちを襲いますが、でも、男の子3人を育てる生活は「リアルな現実」そのものなのです。

 

子どもたちのそれぞれが持っている 強み や 個性 を母親である私が無造作に潰したくない。そのために、目の前の息子にどう向き合うと良いのか気持ちの落としどころや実際の関わり方なども、ひと通り悩み抜いてきました。

 

障害 → 個性・強みへ

 

ここを達成するために、実際に私が学んだり意識してきた考え方と経験をシェアします。

 

発達障害は環境を整えてすばらしい個性にする

 

まず、大前提として私が思っていることは、 発達障害は、環境で素晴らしい個性になる!と言う事です。

 

さらに、今、私が思っていることは、個性は自分で活かし経験を重ねることで自然にカバーされていく!ということ。

 

あんなに子育てで扱いに困った子どもたちですが、今ではフツウの人になっています(笑) 


その為には、自分自身を理解してもらうために、あるいは、周りの人を理解するために、コミュニケーション能力こそが必須だと思います。

   

私も、苦労しましたよ。


私は、頭では子どもを理解しているつもりでも、実際の生活の中では、子どもの態度に私のほうが困ってしまい(つまり、信じられない行動をする)、そして、その状況を全て受け入れる許容力は備わっていなかったので(信じられない行動を、「しょうがないな〜」で、片付けるほどの度量がない)、かなり、パニックになりました(子どもを責めちゃいけない、と思いつつ、自分も辛すぎて、どう考えたらいいのかわからなくて、頭の中がパンパンになる)。

 

だから、親業のコミュニケーションスキルは必須でした。

 

これがあったから、息子たちと会話ができたんです。

 

そして、そのうちに、自然と


  • 自分とは違う考え方をする人がいる、
  • 違う回路で生きている人がいる、
  • 違う価値観で生きている人がある!

 

ということが、アリ だと気づいてきたんです。

 

違う回路で生きている人がいることを、「これもアリ」だと自然に思えるようになってきました。

 

っていうか、人ってみんな違う考え方してるから、みんな「ものさし」は違って当たり前なのですが、こんな簡単なことが私にとってはとても難しいことだったのです。

 

人間の大きさや成長とは、

 

「他者をどれだけありのままで受け入れるか?」

「他人を変えようとしないで、そばにいられるか?」

 

これが私の定義です。

 

 

障害にしない考え方を

子どもが「悪い」から私が「困る」へ

 

発達障害?って思う子どもこそ、「親業」の出番だと思います!

 

親業では子どもを責める表現を一切しないからです!

 

この時、

 

あなたは変だよ、間違ってるよ、

 

ではなく、

 

あなたの行動はわたしにこんな影響があって、わたしは困ってるよ

 

と伝えられるように訓練するのが、「親業」です。

 

親も人間です。子どもの話を聞くと言っても、聞けない時もあります。

子どもに共感できないときもあるし、親の意見を伝えたいこともある。

 

なので、答えはひとつではありません。

 

そして、何より、お母さんのイライラ不機嫌モードも、ちゃんと考慮していく必要があります!

 

あなたが満足していないと、子どもも真に満たされていないかもしれないのです〜

 

これは、本当に大切な事なのですが、自分の「欲求」だけを満たされた時よりも、自分の「欲求」と、お母さんの「欲求」とを、どちらも満たし合える解決策を一緒に考えられた時の方が、子どもってムッチャテンションMAXになります〜

 

お母さんと自分のどちらも幸せにできた自分の存在や価値に気づくからです!

 

これは、発達障害の子どもでも、幼児でも大人でも同じ「人間関係の力」です。

 

コミュニケーションの力があると、親子の「対立」も「満たし合う関係」に変えていけるし、私たちが本当に子どもに教えておきたい、「他者への思いやり」や「規律」は、その「関係性」を土台にして育てていくことができるのです。

 

発達障害の子どもは、親のコトバの矛盾にとても敏感です。

 

一刻一刻変わっていく気持ちを大切にしながら、今できる精一杯のことが何か?

その具体的なコミュニケーションの指南書があると、便利ですよ♪

 

問題の表面的を扱うのでなく、根本的にみていきます。 

  

発達障害は比較・違いの問題

 

私の、発達障害についての考えを少し書きます。 

 

①発達障害は、濃いグレーか薄いグレーかは比較の問題である

 

 

上の図の中で、四角形はすべて同じ色です。

 

え?

ホント???

 

って、なりません????

 

じつはね、八角形の色調が微妙に変化してるんです。

 

ここで、八角形のやらしさ(?)は置いておいて、同じ四角形なのに見方が変わってしまうことに気づいて欲しいのです。

 

 

 

同じ色でも、置かれる場所によって、色そのものが違って見えますね。

 

ここで、提案したいのは、じゃあ環境を変えましょう、とするのではなく、環境の中でのその色そのものに焦点をあててみたら、いいんじゃないかな、と思うのです。

 

 

②発達障害にかぎらず、気になる「しつけ」は点描画方式でする

 

子育てで問題になるのは、しつけです。

マイルールの強い子は、「概念」で「しつけ」しても理解できません。

 

概念でしつけ、というのは、 

「こんな時にはね、大人しくしなくちゃだめよ」とか「お客さんがきたから、お利口さんにしててね」とか、曖昧な言い方をしない、ということです。

 

こんな時?って、どんな時?

大人しくって、どうしたらいいの?

そもそも、お客さんとは誰?隣のおばさんもお客さん?

 

子どもは曖昧な記述がさっぱりわかりません。

 

または、

「ずっとここにいててね」、と一度言われたら、

ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、ここにいなくちゃと、親の言いつけを延々と守ってくれる事があるのも、マイルールの強い子です。

 

 

子どもへのしつけは、その場その場のわたしメッセージで行うのがベストです!


それを、毎日、点描画の様に、行います。

 

 

一つ一つの経験を丁寧に重ねて行くように、わたしメッセージで伝えていくといいと思います。

 

すると、すべてが経験値になりますから、引き出しが多くなるのです。

 

これは、いかに「行動」を非難がましくなく描写できるかが、わたしメッセージが伝わるかどうかのカギとなります。

 

私はこの方法で、子どもをしつけてきました。

 

こういうタイプの子どもは、一度「入る」と抜けなくて困るほどですよ。

 

10年くらい前に言ったことを、未だに覚えている場合があるのも、こんなこだわりのある子です。(こっちの方がビックリする)

 

(ちなみに、そういう時は、訂正します)

 

そして、自分の中の絵が完成してくると、後は自分で補えるようになると思います。

 

とても面倒そうに見えますが、無駄がありませんから、省エネでした(笑)

 

そして、チャンと絵になります。

 

わたしメッセージを日々使うと、彼らは、自分から見た社会のルールの絵を自分で仕上げますし、自尊心も保たれています。

 

こう言うのを、アイデンティティっていうんだろうな。 


これは、発達障害の子どもだけとか、そうではなくて、全ての子どもに有効なしつけの方法だと思います!



 

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