子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
  1. おかん塾の子育て論
  2. ゴードン博士の言葉
  3. 親こそ学び変わらねばならない〜効果的な親子関係のために知識と技能を〜
 

親こそ学び変わらねばならない〜効果的な親子関係のために知識と技能を〜

親こそ学び変わらねばならない〜効果的な親子関係のために知識と技能を〜

おかん塾で目指す子育ては、子どもの自立・自己規律心を育てることです。

 

その為に、

わたしたち親が、親の権力を全廃する「安心安全な家庭環境」子育てをしていこう!と言いたいのです。

 

 親業の創始者である、トマス・ゴードン博士は「問題児は問題親がつくる」と言われています。

 

子どもは悪くない。

親である私たちの関わり方を見直していこう!

 

そして、親の力による支配と依存の子育てから、真に自立した人間同士として、親も自立していこう、成長していこう、というものです。


親業を創設された、トマスゴードン博士が、日本に来日された時のインタビューが残っていますので、ご紹介しますね。

 

今から、36年前のものです。

 

このころから、子育ての常識は変わっていますよね。昔は、親や先生からゲンコツをもらうなんて、当たり前になったけど、いまはもう暴力や虐待はダメになりました!

 

でも、それで、自立や主体性が育っているのでしょうか?

 

親は支配的になり、子どもは依存的にますますなっているように感じるのは、私だけでしょうか?

 

親こそ学び変わらねばならない〜効果的な親子関係のために知識と技能を〜

(1981年 トマスゴードン博士来日記者会見およびインタビューより)  

「私は17年前に、問題児は問題親がつくる、つまり子どもの問題は親に責任があるのだ、ということに気づいて、それまで子どもの精神療法を行っておりましたのを、親に対する教育へ転換いたしました。

 

(中略)

 

 私の親子関係についての考え方をひとつ紹介させていただくと、私は、たとえ親子関係であっても、親と子という二人(または三人)の 全く独立した人格をもつ人間同士の関係である と見るべきであって、絶対に子どもを 親の所有物と考えてはならない と思います。

 

子どもの問題を親が自分の問題としてしまっているところに、今日の 親子関係のひずみの大きな原因 があります。

 

親は子どもの援助者に徹するべきであって、決して子どもの問題の解決者や決定者になるべきではないと思います。

 

子どもの援助者になることによって、子どもは自ら自立性を育て、また他人への思いやりも育てていくのです。

 

日本でも、最近子どもの問題が重要な社会問題になりつつあると聞いていますが、子どもが非行や暴力行為に走ってしまう以前に、実は家庭での親子関係の不健全さが影響している場合も多いものです。

 

子どもに必要な時に十分な愛情を与え、必要な時に十分自律的に行動できるような訓練がされていないということでは無いかと思います。」 

  

子育ての世代間連鎖を断ち切りたかった私が選んだ方法

私の実家は、両親ともに戦前の生まれです。

 

父は愛情深い人だったのですが、「親が白と言ったら黒でも白だ」が口癖の、とても自己中心的な人でした。

 

なので、父の言うことは「絶対」でした。とても支配と依存の世界で育った私ですが、自分はそれを引きつぐのはイヤだなと思いました。私のような卑屈な子どもに育つのが嫌だったのです。

 

なので、真の自立の子育てをめざして、子どもと共に、私も成長したいなと思っていました。

 

親の権力・権威

支配と依存

 

色んな葛藤がありました。

 

その都度、子どもと自分に向き合い、考え抜いてきました。

 

どんな時も、根底にあったのは、

 

子どもを私が壊したくない

子どものキラキラした瞳を私が壊したくない

この子自身が持つ、とっても素晴らしい個性と能力を、私が傷つけないようにしたい

 

ということです。

 

 子育てにおける、母親がもつ影響力の大きさに気づいたので、わたしなりにその子らしさを守り抜いて行きたいと思っていました。

 

その時に、偶然出会ったのが、心の温まる対等な人間関係から人格を育てていく方法でした。

 

そもそも、対等な人間関係の心地よさとか、知りませんでしたし、私自身がとても依存的で自立・自己規律心を持ち合わせていませんでしたから、実践しながらも、恐る恐るで。。。ドキドキの連続でした。

 

 今のわたしができる子育てが、わたしに一番ふさわしい

私は、自分の子どもを育てながら、自分も育てていたんですね。


今でも不安や恐怖が根強く残っていることがあって、「ああ、ここも親の影響を受けているんだな〜」と、自分を発見することがあります。

 

ゴードン博士は、親子が共に育ちあえるような「しくみ」ができるようにこのプログラムをつくったのかな?なんて考えると、心の専門家がつくったすばらしい方法に出会ったことが、奇跡のようなのです。

 

勝ち負けの世界と、

勝ち負けのない世界


どちらも知っている私です。

生きている世界がまるで違うようで、常識も考え方も、価値観も、前提も、何もかも違います。

 

「よくここまでこれたなあ〜」


と、自分を褒めることも上手くなりました(笑)

 

私は、多分コミュニケーション障害児で、いや違う、そもそも両親がコミュ障で、人間関係の心地よさは知らず、他人を信頼する事なんてできない質でした。


豊かに育った人や人間関係ネイティブみたいな人を見ると、コンプレックスを感じていました。

 

自分には、逆立ちしても敵わないと、拗ねていたのですが、今では、どちらの世界も知っているから、伝えられる事があるのかもしれないな、と思っています。

 

自分をまるっと受け入れていくと、良いとかダメとか思わないようになりました。


勝ち負けの世界でのもどかしい経験をしているからこそ、そのくやしさを糧に、愛する子ども達に未来を託しながら伝えられるものがあると思っています。

 

こんな子育ての「道」があります。


人はいつからでも変われます。

これからどの道を選ぶかは、あなたが自分で選べます。

関連エントリー