子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
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イライラが止まらないのは伝えきれていないから!言いたいことを伝える秘策と道のり

イライラが止まらないのは伝えきれていないから!言いたいことを伝える秘策と道のり

子育ての悩みの鉄板!「イライラが止まらない」。


イライラは、慢性的になってしまうともやは自分では手が付けられません。常に「不機嫌オーラ爆発」みたいな状態になって仕舞うと、もはや何に怒っているのかもわからなくなる程に、、、、、


そうなる前に、イライラについても考えておきたいところです。


イライラする時には理由があります。それは、子どもがあなたの思う通りにならない時に起こります。

  • 何度言っても聞かない!
  • 何度も同じコトを言わせる!
  • 何考えてんの???
  • ホンマに腹が立つ〜

親の立場になると、ホントはあんまりうるさく言いたくないんだけど、言わないと大変な事になっちゃうから、言わざるをえない。で、ありとあらゆる言い方をするわけです。

  • できないと先生に叱られるよ
  • これはみんながやるモノよ
  • もうしらないよ。
  • なんでやらないの?
  • あなたはできる子どもでしょ?

など-----------でも、効果なし


で、ブチ切れ

「あんたら〜 いい加減にし〜よ〜」➡結果、強制連行に

 

仕方ない結末とは言え、強制連行する側としても心が痛みますよね。だからまた、イライラする…(結局無限ループへ)


親も、自分が「鬼ばば〜」とか「クソババ〜」とか言われても、本当にそれが子どもの為になるのなら、甘んじて「嫌われ役」を引き受け入れることもできると思うのです。が、なんかそれも、違う気がするし、かと言って、怒ることを止められない。

こんな悶々とする時に、私は最終的に自分を責めていました。

 

「子どもは悪くない」と思うと、やっぱり「自分が悪い」となるのは「親と子のどちらかが悪い?」と悪者探しをしてしまうから。それこそ悪循環で負のスパイラルに陥る元凶なのです。


思春期以降に試されるの、それまでの親子関係

子育てのイライラの問題は、年代と共に変わります。

幼少期のイライラは
  • 子どもが寝ない
  • 起きない
  • ご飯をたべない
  • 風呂に入らない、、、
そして思春期のイライラは
  • 宿題しない
  • 勉強しない
  • ゲームばかり
  • 風呂に入らない
  • 帰りが遅い
と言う事でしょうか。中学生になると、進路を見据えた勉強問題が浮上してきますから、イライラ問題も複雑になってくることもあるかもしれません。

ただ、イライラの本質は「子どもが自分の思い通りにならない事」ですから、そういう意味では同じ問題なんですよね。

本当のイライラは「帰りが遅い」ではなく「早く帰ってくるように親が言っても子どもが言うことを聞かない」ということ。

そう、ココが子育ての大きな問題です!

ですが、本人がその気にならないことには、無理やり○○させる・・・と言うことは、子育ての本質からもズレてしまいます。

じゃあ、もう親は何もできないの?

本人がやる気になるまで、放ったらかしておくしか仕方ないのか?

彼らの機嫌を損ねるようなイヤなことは言わない方がいい?

 

と言うと、決してそんなこともないんですね。


そして、親がとても気になっているのに、「本人の問題だから・・・」と、気になっていない素振りをしつつ、イライラやもどかしさをかみ殺しているのも、決してお勧めな方法ではありません。 

なぜなら、言いたいことを言わずに冷戦状態が続くのなら、家の中がピリピリして、とても居心地が悪いですよね。実はこのピリピリ感が、家庭内の雰囲気を決めています!子どもの立場になると、想像以上の見えない圧力になっていることが少なくないんですよ!

 

イライラと不機嫌なのは、言いたいことを伝えきれていない

親業訓練で、親子のコミュニケーションをリアルに体験しながら、少しずつ分かってきたことがあります。それは、親の「イライラ」の原因の一つに、”お母さんが本当は伝えたいこと” が、伝えられていないか、伝え切れていないことです。


子どもを怒る時には、親には必ず理由があり、本当は「伝えたいこと」が、あったはずなのです。ですが、言い方が中途半端です!なので、伝えたいことを伝えきれていない、または、伝わったという確信が持てないことで、モヤモヤする気持ちが収まっていないのではないでしょうか。


子育ては、その場だけを表面的に取り繕っていても、不満な気持ちは解消されていないんですよね。すると、イライラが残っているのです。


私の経験では、イライラは心の中に残すと、とても厄介〜


イライラ=例えると、ココロの生ゴミみたいなものだと思っていました(汗)。単なる”ゴミ”でなくて”生ゴミ”なんですよね〜 腐敗して、”不機嫌ガス”がどんどん発生するのです。


爆発もするんですね〜それも、いきなりです。


子どもを持つ前の私は、自分のホンネをあまり言わないで、ため込んでガマンすることが多かったです。すると、ふっと感情がコントロールできなくなる瞬間がありました。急にガミガミしつこく叱ってしまうのです。


あ、コレ、今もそうだわ(笑)治ってないなあ~


イライラをため込んでしまう事は、とても危険です。一度怒りが爆発すると、手を付けられません。。。(←時々、被害を受けているのが夫)

伝えきるためには、感情を率直に表現する事

母親のイライラの解消法はいくつかあると思いますが、その中でも、私のおススメは、親がガマンしたりいい親のふりをするのではなく、お互いに理解しあえるよう「言い方」をがんばることです。 
 

親も一人の人間ですから、感情がありますよね。それを率直に伝える事です。


この時の注意点は、相手を非難するような感情にしないこと。「悲しい」「くやしい」「困った」「焦るわ」など、率直な自分の気持ちだけを伝える事です。くれぐれも、子どもの態度を変えようとか、やる気を引き出そうとか、そんな下心を忍ばせない事です。親の下心や見え透いた魂胆などは子どもに見破られますから、この際不要。

 

自分のこころのモヤモヤに焦点を当てて、その奥の奥にある一番核となる気持ちを、そのまんまが伝わるコトバで伝える事をおすすめしています。

 

これ、親業のわたしメッセージだとすごく効果的です。

 

子どもを責めない言い方で、正直に本音を語ります。「こんな言い方でいいんですか?」と聞かれることがあるほど、ちょっと意外な言い方です。初心者の人には難しいかもしれませんので、よかったら、ぜひ講座の中で実際に体験してみてくださいね。


この言い方をすると、ホントにすごい!ココロに届くのか、ビックリです〜

この言い方を知っていると、なぜ良いか?

 

それは余計なことを言って無意識的に使っている言葉の中で子どもをやっつけるメッセージが入ってしまい、子どもを不要に傷つけなくて済むからです。そして、お母さんも自分のイライラを吐き出せるからスッキリします!

  

イライラをまっすぐに伝える事から始まる、愛情の循環作用

親業訓練の「わたしメッセージ」が、母親の技能を上げるためにおすすめなのは、自分の中の「イライラした感情」と向き合う事を余儀なくされるからです。


私は幼少期から親に本音を言えない家庭で育ちました。父親絶対の家だったのです。なので、自分の心の中にいろんな感情をため込んで、自分のホンネを伝えるなんて、ものすごく怖いことでした。


そんな私が、初めて自己表現した時のことを紹介しますね。


それは、9月のある日曜日。子どもの為に電車を乗り継ぎ一日イベントに参加した時の事でした。


幼い男の子を3人連れて、イベントから返ってくると、もうヘロヘロです~


ですが、家に辿り着いた時、子どもたちは疲れた様子で一斉に本を読みだしました。私は、彼らが家の中で一息つく姿を見て、妙に腹が立ってきたんですよね。


これから夕食を作らなきゃ。

洗濯物もそのまま。

リビングは散らかっている。

3人の息子を連れて行き、わたしもクタクタ。

せっかく連れて行ってあげたのに~!!なんだか一気に疲れ果てて、

え?どーゆーこと???


「もう!片付けてくれたらどう?せっかくイベントに連れて行ってあげたのに!!」


とっさに口を尽いて出てきそうになったのが、このセリフ。ですが、ちょっと待って(-_-;)、イベントに連れて行ってあげたのは私。親である私がガマンすべき。。。。


と思った時に、ふと、親業訓練で学んだ事を思い出しました。そうだ!習った言い方で言ってみよう!


「帰って来て、あなたたちが本を読んでいると、お母さんは洗濯物たたみと、片付けと晩ご飯の支度を一人でしないといけないんだなと思って、イヤになる。お母さんも休みたい!!」


すると、言い終わるや否や、3人がパっと分かれて洗濯物を取り込んだり、片付けをしてくれたのです。ビックリしました。


子どもをイベントに連れて行ったのは私だし、家事は母親なら同然やるべきこと。恩着せがましく子どもたちにやらせてしまった不甲斐ない母親だと、勝手に負い目を感じていた私を、彼らは一切責めることなく、本当に機敏に、しかも楽し気に行動をし始めたのです。


子どもたちに大切に思われているんだ。そう思うと、涙が出るくらい嬉しかった。そして、気持ちよく夕食を作ることができました。


わたしのそんな姿を見て、子どもたちも本当に嬉しそうでした。


そして、気づいたのです。自分にダメ出しして、自分に優しくしていなかったのは私だと。


親が正直に本音を語ることで、子どもの中に”疲れているお母さん”を否定せずに、自ら協力して手伝おうとする力がムクムクと湧き上がったのだと思います。


この事がストンと腑に落ちたのも、私が言い方を変えたことで、彼らの行動がガラリと変わる事を目の当たりにしたからです。


もしも、私が旧来の言い方をしていたら、どうなっていたでしょうか?


”イライラした時は相手の行動を責めるもの”そんな事を子どもに身をもって教えてしまったかもしれません。


相手に正直に伝えるって、本当に大切だなあと、改めて実感します。相手を責めずに、正直に伝えると、相手は助けてくれますし、本当に嬉しかったです。


すると、相手が困った時に今度は助けてあげたくなりますから、思いやる気持ちが自然と交換され、循環していくのですね。


私も、子ども達の話を毎日たくさん聞けるようになり、彼らを理解していくと、だんだんと肩の力が抜けていきました。


一人で頑張らなくていいんだ。自然に子どもを信頼できるようになりました。自分に自信がつきました。


イライラする自分を変えて、ピンチをチャンスにしよう!

あなたがイライラするのは、今までの私の様に、自分の不満を上手く言える習慣がなかったからだと思います。


ですが、いい関係性があると、お互いの成長を支えあうことができます。


どんな子どもでも、困っている人を助けたい気持ちはあります。大好きなお母さんなら、尚更です。なので、もしあなたが、イライラして嫌な気持ちを抱えているのなら、そのことを正直に伝える練習をすることをおススメします。


大丈夫です。“伝える力”はスキルです。学べば必ず相手の反応が変わります。


子どもを侮ってはいけません。

伝えられていないだけですよ。


そして、自分のイヤな感情を率直に言い合える、真に風通しの良い温かな親子関係をつくっていきましょう。


ピンチはチャンスになります。
その為にも、ぜひ、伝え方の極意を身につけてくださいね。

 

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