子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
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  3. 「わかってほしい病」をアッサリ卒業して愛されおかんになる自己表現を学ぼう
 

「わかってほしい病」をアッサリ卒業して愛されおかんになる自己表現を学ぼう

「わかってほしい病」をアッサリ卒業して愛されおかんになる自己表現を学ぼう
「早くお風呂に入りなさい!」「なんで、片づけをやってくれないの?」「食器を下げるくらいしてくれたっていいんじゃない~~~」

子どもや夫、他の人に〇〇してほしい、だけど、やってくれない、と悶々とすることって、ありますか?
  • なぜ、この人はわかってくれないんだろう
  • なぜ、勝手なコトばかりしてるんだろう
  • もっと、手伝ってくれてもいいんじゃないの。。。。
こう思うとき、もしかして「あること」が不足しているかもしれません。または、あなたがサボっているのかも。それは、自分を理解してもらうための努力、すなわち「自己表現」です。

親が発するコトバは、子どもに対して「お風呂に入ってね」「お手伝いしてくれたら嬉しい」など、相手への要望が多いのです。「お母さんはテレビが観たい」「お母さんは後片付けは一緒にやりたい」など、自分の本当に望んでいることは伝えていないのです。


この言い方の方が、相手にスッと入っていきますから、不思議と子どもが素直になってくれるのです。結果的に、いい気分で毎日を過ごせるようになる。。。。(コレ、実感です)


ですが、問題は、人は意外と自分が本当に望んでいる事を言っていない。それ以前に、自分の事をハッキリと意識していない事なのです。

あなたは何を望んでいるの?

いわゆる「わかって欲しい病」だったのは、私ですね(笑)


頭の中には「もうちょっと、わかってくれてもいいんじゃない?」と、相手への怒りがあふれてくることも多くありました。そしてそのたびに「子どもが思い通りに動いてくれない」、とジレンマに陥っていたのです。


で、親業を学んでみると、自分が何を望んでいるのか?望みや希望を子どもに語っていないことに気づきました。多くのお母さんが、親業を学び、私と同じ様に自分について語っていないことに気づいてショックを受けるのです。


自分の事を伝えていないのに、相手が自分の事をわかってくれないと、不満だらけになるのです。


オーマイガー


それではあまりにも(笑)理不尽。自分を分かってもらうためにも、自分を伝える事を大切にしていきましょう!


私たちは、自分が

 人生に何を望んでいるか?

どんな希望を持っているか?

 

を具体的に把握していく事が、とても大切なのです。


たとえば「時間の使い方」を考えるとき、多くの人は「もっと家事の時間を増やしたいな。」「片づけをする時間を持ちたいな。」と、思う傾向があります。(わたしもそうでした)

 

その時、「家事をすることが大好き!」「片付けが大好き」であれば、問題はないのですが、本当の欲求が「いつでもお客様が呼べるお部屋にしたい」と言うことなら、やるべきことが先ほどとはちょっと違ってくるんですよね。

 

自分の本当の欲求が何なのか?を知っておくことなんて、簡単にできているように見えますが、意外にできていない事だなって思う事も多かったのが実感〜

 

自分の望みを叶えるためにはとても大切なのに、なぜかみんな、自分のことは意外とわかってないんですよね(笑)



相手への要望でなく自分の欲求を語ろう

で、そこを考えていくと、私たちは、日常的に子どもや夫に、「○○して〜」って、要求することはよくあるのですが、「○○したい」とは、あんまり言っていない事に気づきます。
←この違い、わかりますか???

 

例えば、

「スマホを見ないで~」(←今の相手に望んでいる事)

  ↓

「一緒に話したい」(←なぜ、スマホを見ないで欲しいのか?本当に望んでいる事)


ちょっとした一言なのですが、この一言で相手に伝わるものはまるで違ってきます。


「スマホ見ないで」は、自分が今やっていることを変えようとしているお母さん、が伝わってきますし、

「一緒に話したい」は、自分と一緒に話したいお母さん、が伝わります。

その差は歴然です。


あなたが怒っている時は、率直な自己表現はなおさら大事です。

「あなたって本当にだらしない!」→「私は◯◯だと心配になる」


こんなちょっとの事で、その後の親子関係が変ってくるのなら、ここは頑張ってやっておきたいところですよね!


この、率直な自己表現がどれくらい子育てで大切かを、私はしみじみと感じています。親のコトバで、子どもの自尊心を壊すリスクを最小限に減らせる効果があるからです。


親の姿勢を試される「自分の人生」を生きているか?

おかん塾では、親のための訓練講座とともに、親が自分らしく生きるための率直な自己表現を学ぶ講座も超絶おススメしています。


親である私と、自分らしく生きる私と、どちらも同じくらい大切にしたい。この2つの軸がそろって初めて、バランスのよい母親になれると思うからです。

その為には、ガマンして何も言わない親を目指すのではなく、言いたいことは率直にサラリと相手を責めずに言える親を目指します。

たとえば、こんな風になるかな?

 

子どもへ「何か言ってよ」→「あなたと話したい」

友達に「また来てね」→「また会いたい」

夫へ「早くして」→「余裕が欲しいの」

 

などなど。

 

ほとんど意味は同じ!って思うかもしれませんが、実は言われる方は感じ方はかなり違います。ちょっとした一言で、相手への伝わり方は全く違うんですよね。

 

なぜかというと、言われた方は自分の行動について言及されていないので、とても「自由」を感じるからです。意志が尊重されているように感じられるのです。

 

そして、この言い方をすると、自分の意志が自分でハッキリしてきて自分で責任をとるようになって、依存的なココロのクセが修正されていきますよ。私も自己表現は大の苦手でしたが、少しずつできるようになると、自己評価も高まりました。

 

で、 相手に、自分の本当に望んでいることが伝わり、望みが叶いやすくなる言い方なのですが、言い方以前に、私たちは自分の欲求に気づいていないことが多いのです。


ま、昭和生まれの私は、意志を表明することに「わがままだ」と言われるようで、抵抗を持っていたのかもしれません。そして、意志を表明することは、自分の発言に責任を負うことにもなりますから、そこが慣れてないのかもね。。


いずれにしても、どっちにするか「自分で選んでいこう」ということです。

相手を非難するのではなく、自分について語り、責任ある行動をとるということ。この辺りも、じっ〜〜〜〜くりと考えながら、自分の意志とコトバを一致させるための時間になります。

 

親も自立なのです。


この、率直な自己表現は、子どもの考える力を伸ばし、他人への思いやりの心を育てるためにも役に立ちますし、親も自分の人生を生きやすくなっていきますから、どちらにとってもいい効果しかない(笑)


子どもは、こんな家庭環境で育つと、自然に「自己表現」がうまくなっていきますから、「ありのままの自分でいる」事がものすご~く自然に、落ち着いてできます。自分でいる事にブレがないんですよね。


もちろん、責任をもって自分の人生を生きていますから、やらない手はありませんよね(笑)


私は、本音をコトバに出すことを禁止されて育ったようなものだったので、ものすごく怖かったのです。ですが、まずはそこからです。

本音をつくり、伝えるだけでも、かなりスッキリするのも、ビックリしたことです。

苦手なわたしメッセージを克服しよう

親が「いい親」になろうと、自分を抑えている人は、子どもが自己中心的な傾向があるようです。子どもに振り回されるので、親業が苦行になります。

それは、親が自分のことを率直に伝えきれていないから。子どもの言いなりにならないことは、子どもの為にも必要なことだと思います。

自分の子どもに、子ども以外の人も、その人の人生があり、欲求・感情・権利があることを、親が教えなくて誰が教えてあげるのでしょうか。

他人への思いやりの心は、昭和の時代では、学校や地域で大人たちが教えていたことかもしれませんね。ですが、人間関係のほんとうのぶつかりは、ぶつかる立場のリスクを伴います。現代では、家庭教育でしか教えられないのかもしれません。

だからこそ、今、子どもに、自分らしく生きることと、周りの人と協力して生きることを「どちらも諦めない対話」を、親が身をもって教えてあげたいのです。

あなたが自己表現をすることで、子どもも“言葉で自分を伝える力”を身につけていくことが自然にできるようになっていきます。

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