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子どもの自尊心に影響する?子どもに深く刻まれていく「親の一言」と対策について

子どもの自尊心に影響する?子どもに深く刻まれていく「親の一言」と対策について

子どもが話さなくなった、会話が続かない——

やる気がなくなってきた。

目に覇気がなく、どんよりしている。

 

そんな様子を見ると、「思春期だから」「性格だから」「特性だから」と考えたくなります。

 

ですが実際には、子どもの元気が落ちていく背景には、特性ではなく親のかける一言のニュアンスが関係している場合が少なくありません。

 

親の何気ない口ぐせや声かけは、子どものやる気・自尊心・自己肯定感に静かに影響します。

 

毎日シャワーのように浴びせている言葉だからこそ、丁寧に選ぶと、親は子どもの心の安定、成長と発達をもっと効果的に促す関わり方ができます。

 

親業インストラクターとして20年、400名以上の親子コミュニケーションを支援してきた現場から見えてきた、逆効果になりやすい言葉と、選び方の視点を具体例で解説します。

 

子どもが話さない・元気がない時にまず見直したい「親の声かけ」

まずチェックしたい、毎日の「何気ない声かけ」

子どもは毎日、家庭の中で親の言葉を浴びて暮らしています。

 

私は親子の会話を数多く点検してきましたが、気づくたびに、言葉の影響力の大きさを実感します。

 

あなたは、子どもの変化を感じて気になっていませんか? 

  • 最近、子どもが前より話さなくなった
  • 声をかけても反応が薄い
  • 会話が広がらない
  • 落ち着きがなく情緒が揺れている
  • 目の輝きが弱い

この違和感の原因は、あなたが話す「話の内容」よりも「言葉のニュアンス」にあることがあります。

 

子どもは、親から繰り返し聞く言葉が示唆する通りの行動パターンを身につけていく傾向があるからです。

 

何気ない一言が、子どもの心に悪影響を与えてしまい、彼らの本来の個性を殺いでいるとしたら、とてももったいないと思うのです。

 

子どもへの言葉は「内容」よりもニュアンスが伝わっている

たった一言で伝わり方が変わる

日常の会話には、たった一言の違いで、伝わり方がまるで違ってくるものが多くあります。

 

例えば、あなたが「今日の晩御飯何がいい?」と夫に聞いた時、

 

「親子丼いいわ」と「親子丼いいわ」と言われたら、どんなニュアンスを受け取りますか?

 

違うのは、「」と「」だけです。でも、受け取る側にとっては、その一言で受け取り方がまるで違ってくるのです。

 

親子丼「で」いいわ

 

と言われると、親子丼が少し低く見られているような感じがする時。それは、「~でいい」には、どこか「妥協」のニュアンスを感じるからです。

 

「親子丼はカンタンだろう」「すぐにできるものだろう」「あなたをねぎらっているよ」などの「意図」を汲み取ります。

 

言葉には、夫が親子丼を「どう扱っているか」その人の見方や考え方まで含まれるのです。

 

同じことが、親子の会話でも起きています。

 

子どもは、語尾・間・トーンから、言葉以外のさまざまな「隠れたメッセージ」を受け取ります。

 

その中には「尊重されているか」「評価されているか」も敏感に感じ取ります。


良かれと思っている言葉が逆効果になることもある

親は毎日、子どもにどれだけの言葉をかけているでしょうか。

 

行ってらっしゃい~

定期券は持ったの

忘れ物ない?

ちゃんと頑張りなさいね

今日、どうだった?

偉いね!すごいやん~

それじゃダメだね、

がんばろうね

 

など。

 

どれも、愛情殻の言葉ですが、もし子どもが口を閉ざしていくなら、「隠れたメッセージ」が伝わっているのかもしれません。

 

「反抗期だから」「個人差だから」で片づけてしまう前に、子どもに言っている言葉を点検してみることをおすすめします。

 

例えば、「忘れ物ない?」も、子どもによっては「忘れ物あるでしょ」という親からのイヤミや疑念と感じ、チクチクすることもあります。


些細な一言。でも、毎日だと、確実に積み上がっていきます。

 

言葉の“内容”ではなく、語尾やニュアンス、伝わり方の「誤解」が積み重なっていくことで、子どもの自尊心が傷ついていくことは、本当にもったいないと思うのです。


これは、現代の子育てにおいて、かなり見過ごされていることだと感じます。


受講生の方の感想より

親業の講座は、自分を知る講座でもありました。
自分の事は自分が一番良くわかっている!?とんでもなかったです(笑)
自分という人間が分かると、いかに子供を、自分というフィルター越しに見てしまっていたかがよく分かりました。
フィルターを外すと、子供って本当に純粋なんですよね... 。
私が勝手に疑って勝手にイライラしてただけ。良し悪しの判断も、掛ける言葉も、私の物差しが隠れていました。
え!この言い方って、子供を批判してるの!?
なんてこともありました。
 「あなたが寝ないと」
 「あなたが寝てくれないと」
ちょっとの違いが大違い!
あの時の授業は衝撃的でした!
ロールプレイで実践的に学ぶって大事ですね。
子育てしてると必ず遭遇するであろう場面が沢山盛り込まれているので、正に訓練になります(^^)

ある受講生の方から、このような感想をもらいました。

 

この方は、5歳のお母さんです。


自分の言葉がけの中に、「あなたが寝てくれない」が無意識のうちに入っていることを知った時、愕然とされていました。

 

事実は「寝ない」です。でもこの方は「寝てくれない」と選んでいました。

 

「寝てくれない」は「寝てほしいのに寝てくれない」という非難がましいニュアンスが含まれますね。

 

本来、自分の内的で自然な行為であるはずの「寝る」という行為のはず。


それなのに、親や周りの大人の顔色を見ながら「非難されない様に」動く姿勢につながることもあるのも、ムリはないことかもしれません。

レッテルは「性格」ではなく「親の解釈」から生まれている

日常生活の中で、非難がましい言葉をなるべく減らしていくために、

親業訓練でまず初めに学ぶのは、子どもが行っている動作や態度、言っていることの「事実」を観察する目を養う「訓練」です。

親のとらえ方には、ジャッジ、先入観、憶測がタップリと含まれていて、自分のフィルター越しに子どもを観ているコトが多いのです。そこに気づいていません。

例えば、
  • 息子がモノに当たる
  • 太郎君は妹にいじわるする
  • はな子はすぐにあきらめる
  • 二郎は嘘つき

これらは、一見「事実」を言っているように見えます。ですが実際には、すでに親の解釈や非難が入り込んだ言葉です。

 

事実レベルで言い直すと、こうなります。 

  • 息子がモノに当たる → 息子が机をたたいた
  • 太郎君は妹にいじわるする → 妹のおもちゃを取り上げた
  • はな子はすぐにあきらめる → 途中で問題をやめた
  • 二郎は嘘つき → 二郎は昨日と違うことを言った
これが「行動」を観るということ。

 

「モノに当たる子」「いじわるな子」「すぐ諦める子」「嘘つき」という「評価」「ジャッジ」「先入観」の入る表現を避けたいのです。

 

親の「評価」「ジャッジ」「先入観」の言葉に、子どもは反発したり、言い訳・防衛したり、罪の意識、自己否定を感じます。何度も浴びるうちに「自分はそういう人間なんだ」と、自己概念をつくっていきます。 

親業訓練で身につける「事実で見る力」

親業訓練では、逆効果を防ぐために、まずこの「事実を観る力」を訓練していきます。

  • 評価を外して観る。
  • 解釈を止めて事実をつかむ。

子どもの「行動」を先入観を持たずにシンプルに見る訓練です。

 

事実・行動で見ることができると 「決めつけワード」が減りますから、子どもの成長と発達を促すための、ずっと効果的な言葉となります。

 

意外と難しいですよ。例えば、「ウソをつく」「無視する」「弟にあたる」「イヤイヤやってる」なども、親の評価的なレッテルが含まれているのがわかりますか?


子どものやる気がない、自己肯定感の低さが気になる方は、ぜひ、考えてみて下さいね。

事実ベースで話すことができると、会話の質がガラリと変わってきますよ。

 

最後のまとめ

子どもが話さなくなる時、

やる気をなくしている時、

 

原因は「反抗期」や「性格」だけではありません。

 

毎日の言葉の中に含まれている、ほんの少しのレッテルと先入観が、心のドアを静かに閉じさせていることがあります。

 

言葉を変えることは、子どもをコントロールしようとすることではありません。

 

親子関係のギスギスした空気感を変えることです。

 

子どもは、心からの安心を感じると、思考が動き始めます。そこから、自分の力で動き始めようとします。

 

それを私は、20年の現場で何度も見てきました。


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