子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
  1. 今日のおかん塾
 

今日のおかん塾


2025/08/29
働いている母親こそ知って欲しい、厳しさと愛の与え方
私は、今では主婦+アルファの個人事業主ですが、これでも大企業に勤めていたことがありました(←遠い昔ですが、、)。でも、一般職採用ではなく、採用は事務職。そこからの総合職へ転用の雇用だったのですけどね。男女雇用機会均等法が施行されてから、少し経った時ですね。

なので、はじめから総合職で仕事をしている今の社会のお母さんとはちょっと違うかもしれませんが、それでも、まあ、ちょっとは社会で女性が仕事をする大変さを知っているつもりです。

そして、そこに加わるのが母親業。

おかん塾では、今までも、一般企業に勤めている方以外にも、医者や弁護士、行政書士、大学教授の先生などもご参加くださったことがあります。子育てって、本当に大変(-_-;)。みなさん、それまでの人生の中ではじめてと言っていいような「挫折感」や「苦難」をかかえているんですよね。

これはね、つまり、
母親として「少々のことは目をつぶって、どんなあなたも受け入れてあげなくちゃ」という想いと、
一人の社会人としては「こんなに秩序を乱すなんて、とても今のあなたは受け入れられないわ」という厳しさと、

この2つの相反する気持ちを持っていて、その矛盾点や折り合いがついていない時に、抱えきれずに苦しくなってしまうのだと思います。

「子どもの将来のためには厳しくしなくちゃ」と思う人は、優しさや情が湧き出ても、その気持ちをシャットアウトしなければならないし、
「子どもを受け入れなくちゃ」と思う人は、厳しさや律する気持ちを押さえなければいけませんよね。

特に、会社では厳しい人が、家に帰ってくると、

親にやってもらって当たり前に様な態度や言動、
感謝の気持ちを1ミリも感じられない、
しかも、やるべき事もやっていない、自分のタスクも一人前にできていない、
親との約束も平気で反故にするふてぶてしさ、

思いやりのないジコチュウな子どもを言動や態度、やってもらって当たり前のような態度、見ると「こんなことで、この先、社会でやっていけるのだろうか?」と絶望的な気持ちになってしまったり、するかもしれません。。。

もちろん、会社と家庭は違います。

ですが、私としては、お母さんがせっかく「社会性」を持っているのだから、その社会性を家でも十分に発揮して、大きな視野を持ちながら、子どものやる気や社会性も鍛えて行ったらいいのになあ、と思うのです。

ここで言う「社会性」とは、自分で考えて動く力とか、自分の行動に責任を取ること、他者への思いやりの気持ち、問題が起こった時どう解決していくかを考える力、自分も大切にしながら、他人への配慮も同時に持ち合わせて、知恵を編み出そうとする、バランス力などのこと。

他人に媚びたり、自分を曲げようとしない、自分で自分を評価できて、自分で自分を伸ばせる、自己規律心が育っていること。

お家で子どもの社会性を育めるって、最強じゃないですか??

もし、親業を知ってたら、仕事をやめなかったかも

私が親業訓練に出会ったのは、子どもが5歳、3歳、1歳の時でした。皆さんと比べたら、早い時期だったのかもしれません。

私は、自分が望んでいた子育てがこれで叶う!と直感して、飛びついたんですよね。その時思ったのが「これで究極の省エネ子育てが実現できる!」と言うことでした。

どういうことかと言うと、私が結婚して仕事をやめたのは「仕事をしながら子育ては、私には両立できないという」自信があったからです。

だってね、仕事の方が楽しくなるに決まってるじゃないですか~~

←仕事はがんばったら成果も出るし、評価も上がるし、スキルも身につく。大変なこともあるけど、自分も鍛えられるし、周りの人たちに支えられる。社会とつながっていられる。収入が手に入る。キャリアが積み重なって、自信が持てる。地位が築ける。などなど。

きっと、子どもを持っても、仕事に夢中になって、子どもの事には気が回らずにそっち抜け(-_-;)、気づけは、子どもと心が通っていない、ほったらかし、、、みたいなことになるだろう、と言う自信がありました。

でも、自分のメンタルでは、この先は、よくて「そこそこ」で大したことはできないとも身に染みてた(-_-;)

だから、この唯一無二の存在になれる「母親」と言う仕事を、自分なりに追求してみたいと思いました。

私はどちらかと言うと、一つの事について掘り下げて考えたいタイプなので、当然子育てについても自分なりに研究(?)が始まって、本を読み漁りましたが、結果的にはこれと言ったものは巡り合わず。唯一あったのが、内藤寿三郎先生の、育児の原理と言う本でした。子どものセルフコントロールを育てるという所がすごくビビット来て、こんな子育てをしたいと思いましたが、結果的には実現できませんでした。

イメージはあっても、具体的な方法論がなかったからです。

あ、内藤寿三郎の本は、今では評価されているんだろうか????

子育てに必要な母性と父性

内藤寿三郎先生とともに、私の子育てに大きな影響を受けたのが、河合隼雄先生です。

河合隼雄先生は、子育てには「母性」と「父性」のどちらもが必要と言われています。全てを受け入れる気持ちと、ハッキリと遮断する気持ち。

この2つの気持ちを、子どもの自尊心を傷つけるリスクを最小にできる言い方で、子どもに教えることができるなんて!本当にすごいやり方だなあと、当時の私は親業に飛びついた!

、、、という経緯をふりかえりつつ、だからこそ、働くお母さんこそ、コミュニケーションの技法を身につけて欲しいなと、強く思うわけです。




1  2  3  >  >>
関連エントリー