おかん塾の親業訓練講座に、中高生の親コースを作ってから、本当にたくさんのお母さんと接してきました。
悩みは人それぞれでした。
程度の差はありますが、どれもご本人にとってはたいへん深刻な問題です。
「最愛」の我が子のはずなのに、いつしかその関係は「最悪」になり、子どもを「好き」なのか「嫌い」なのか、もう、どうでもよくなってくるほどの、苦しさをかかえて、逃げ出したくなるほどの思いを抱えている方もおられます。
親子関係がなぜ険悪になるのでしょうか?
それは、子育てが「権威主義」「甘やかし型」の2つの方法で行われてしまいがちだという事です。
親業では、この2つの方法以外の「第3の子育ての方法」を学びます。それは、親が独裁者になったり犠牲者になったりせずに、子ども自身が自己規律を持つように期待する、という、いわゆる、「自立への道」をめざす方法です。
大人に支配される子どもではなく、自分の中に内的な規律を持てる子どもになって欲しい〜
あなたも、そう思っているはず!
その為に、今までの自分の関わり方を変えていきましょう。
参加された方は、皆さん「子どもがもっと小さい時に学びたかった」と言われます。そして、習ったからと言って、すぐにこの方法を使いこなせるわけではありません。
また、コミュニケーションを変えても、子どももすぐに行動を変えるとは限りません。特に、今まで親の権力をつかっていた親子関係では、関係性が修復するには時間がかかる場合もあります。
また、人間関係には、安易に踏み込むと危険な領域もありますからね。
講座では、ゴードンメソッドで提供されているあらゆる「技法」を、今、この時にどう使いこなしていくか?という、心の架け橋を築く理論を、自分の中に明確に落とし込んでいくのが目的ですが、これは、学んでからが、いわば本当の実践です。
修了の時が始まりの時となります。
たくさんの高校生のお母さんと学ぶ時間を過ごしながら、私も経験を積んできたのか、皆さんの変化が以前よりもよくわかるようになりました。
子どもたちには、長年、聞き続けてきた母親のコトバの反応が、アレルギー反応のように出ているのかな?警戒しているのかな?と思うこともしばしばです。
そこを、新しい関係を築くよう、お互いの感情に巻き込まれないように、
何と言われようと、
何と思われようと、
親業を信じて、新しいコミュニケーションのパターンを作っていくと、必ず結果がついてくるように感じます。
子どもの主体を損なわずに、主語を明確にするコトバをつかうことで、親子の心理的な距離感が、少しずつ、適切になってきます。
そして、自立に必要な「ありのまま受容しているという愛情」と「自分を引き受ける厳しさ」も、お母さん自身の感性と共に確実に備わっていくように感じられます。
親子関係も、確実に、ずんずん、変わっていかれる様子が聞けて、とても嬉しい〜〜
皆さんの変化を、私の独断と偏見で、一部、紹介させていただきます。
あ、私の主観ですから、ご了承くださいませ。
1年前に受講された方は、
学校に休み勝ちだったところを転校されたケース、学校に行けなくなり家の中で過ごされているケース、バイトに精を出しているケース、意欲的になったケースなどあります。親子関係は、小康状態の方から、子どもの愚痴や話を聞けるようになった方、話をしてくれるようになった方、自ら見違えるように勉強を始めて驚かれている方もおられます。
講座受講後に学校に行けなくなり、不安が表面化してきた方もいたのですが、今は通信制へ転校した後で先生との出会いがあり、今は元気に自分の道を歩いておられます。
バイトに夢中だった子どもが、ゲーム機を自ら処分して受験勉強に取り掛かかったというケースもありました。
皆さん、真っ暗闇の子育てから、確かな光の方向が分かった状態。それだけでも随分とラクになられています。本当に見違えるように身軽になられた方も。
子どもが心から元気になり自分の足でたちあがるように、子どもと対峙し自分と対峙しながら見守っておられます。
2年前に受講された方は、
親子関係以外に、職場関係や夫との関係など、すべての人間関係に変化がある方もおられます。親業の理念がご自分の中に馴染んできて、見方が変わってきます。スキルを実践することで、色んな変化があるようです。兄弟関係の状態が悪い時も、今までのようにブレたりモヤモヤすることが少なくなり、ど〜んと構えておられます。自分の変化も自分で実感されています。子どもの様子を見守ることができるのも、親業があるからだと言われていました。
そして、この春ついに、劇的な変化があった方も!
「明けない夜はないんだな〜」感無量な感想を頂いていますが、私も胸が熱くなりました。
人見知りで心配していた子どもさんが元気に活動しはじめ、勉強にエンジンがかかり、それぞれに子どもが主役の受験期を過ごされました。上級講座を受講された方もおられます。
2年半前に受講された方は、
親業のスキルを日常の中で自分なりに使い、成功や失敗を繰り返す中で「ああこういうことか」と感触を得ておられるようです。親子関係の苦渋をなめつくし、親業を実践できたりできなかったりの中で、その効果を確信してくださっています。経験の一つ一つがご自身の自信になっているように感じられます。権力主義でも甘やかしでもなく、第3の方法を実践できた経験値でしょうか。「まだまだです」と謙遜する中で、1年前とは全く違うお姿に、とても頼もしく感じました。
それ以前に受講された方は、
もう、本当に親業のファンになって下さって、ご兄弟の皆さまにもおススメくださっています。私にとっては同じ「親業」を敬愛する仲間のような存在です。本当に有難いです。
以前、ご主人が突然自動車で正面衝突という大事故に巻き込まれた、というお話をうかがったことがあります。
退院後も、お世話に大変だったそうです。でも、家族が一丸となって心温まるひと時となったそうです。こういう時が本当の人間関係が試される時なのかもしれません。死んでいてもおかしくないほどの大事故が、幸せを実感できる体験になったなんて、何と言うことでしょう。この世に起こる事象はそれ自身は何も意味がなく、それをどう捉えるか?良好な人間関係があっての奇跡のようなお話を聞くうちに、私も自然に涙がこぼれていました。
この方は、その後さらに実践を重ねて、今ではもう、夢のようなミラクルな家庭を手に入れられています。
あ〜
こうして書くと、改めて、良い事ばっかだなあ〜
そして、幸せなわたし♡
話が随分それましたが、まだ、親業を受講されていない方、興味をお持ちの方は、これからも親業講座を開催しますので、よかったら学びに来てください。
おすすめの講座です。
私的には、よい人間関係へ改善は、これがないと、始まりません〜