ちゃんと話しているはずなのに、なぜか分かり合えない。
そんな感覚を、どこかで抱えたことはありませんか。
私たちは日々、自分のことを話しています。例えば、
けれど、人間関係がうまくいかなくなる場面では、本当に伝える必要があるのは、そこではないことが多いのです。
たとえば、
こうした心の中で起きていることは、案外言いにくくて、そのままにされがちです。
ですが、そのまま会話を続けていると、大きなケンカはしていないのに、どこか噛み合わない感じだけが残ります。
「問題はないはずなのに、なぜか距離を感じる」
そんな関係です。
やがて、「ちゃんと話しているのに、どうして分かってくれないんだろう」という思いが心の中に生まれます。
わかってもらうために必要な話が、まだ言葉になっていないだけなのです。
特に、大切な相手ほど、私たちは慎重になります。
「こんなことを言ったら、重いかな」
「面倒な人だと思われないかな」
そう考えているうちに、一番伝えたい自分の気持ちを、後回しにしてしまう。
この小さなズレは、すぐには問題になりません。
むしろ「大人の対応」に見えることもあります。
けれど、言われないままの気持ちは、消えることはありません。
たまって、たまって、ある日、理由のはっきりしないイライラや涙となって現れます。
人間関係のトラブルは、相手が鈍感だからでも、あなたが感情的だからでもありません。
私たちは「自分のことを話しているつもり」で、実は一番大事なところを、ずっと言葉にできずにきたのかもしれません。
ただ、それだけ。
そしてその積み重ねが、すれ違いになって現れていただけなのです。
親業を広げるよろこび
親業に出会ったとき、「これだ」と直感しました。一つの“正解”がない子育ての世界で、母親たちの悩みを紐解く確かな道具になる。そう確信しましたし、同時に自分自身の理想の子育ても探求できる、と強く惹かれました。二年後、念願のインストラクターとなり、周囲の友人にも「きっと役に立つのに」と思い切って声をかけてみました。ところが、受講には至りません。親業の価値をうまく伝えられない。そんなもどかしさを抱えていた