子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
  1. 今日のおかん塾
  2. ウソをつく子どもにどう接するか?知らなかった私の大失敗事件
 

ウソをつく子どもにどう接するか?知らなかった私の大失敗事件

ウソをつく子どもにどう接するか?知らなかった私の大失敗事件

二男がまだとても小さかった時、当時3歳ごろだったと思います。私は彼を怒り過ぎて大失敗をしたことがあります。

二男は「ウソ」 をついたんです。

どんな「ウソ」だったのか、内容は全く覚えていないのですが、当時の私は、彼が平気で「嘘八百」を並べ立てたように感じました。それでビックリして、本当にショック〜でした。

どうしたらいいんだろう??ホントに迷いました。

 

尊敬する夫の父親にもそのことを相談したりしました。義父は「大丈夫。気にしなくてもいいよ」と言ってくれましたが、私はそれではおさまらなかったんですね。


ウソはダメ
ゼッタイにダメ

叱らなくっちゃ
諭さなくっちゃ
ゼッタイにウソをつかない子にしなくっちゃ
そうしないと、彼がウソつき少年呼ばわりされる。。。。

(←妄想がはたらく・・・)


当時の二男は、現実に起こっている「事実」とは「違う(ように感じる)」ことを言うことが時々ありました。


私は、「それって、ウソやん?」としか思えなかったんです。そして、「そんな事実と違うことを平気で口にする息子」が、すご〜く気になっていました。

どうすればいいかを考えあぐねた私は、それでもうーんと考えて、もう絶対にウソをつかないように、こんなことを言うことにしました。


ちょっとキツいけど、

願いをこめて。


「あのね、ウソをつくとね、天国には行けないのよ。地獄に行くの。地獄って、閻魔さんがいる恐ろしいところなのよ。」


子どものこころに深く刻まれる親の説教

で、それを猛烈に後悔することになったのは、二男と三男が遊んでいる時の会話を聞いた時です。


その後日、1ヶ月後くらい経った頃かな?

偶然、会話が耳に入ってきたのです。

次男「あんな、お父さんとお母さんを頼むで」
三男「・・・・」
次男「僕はな、死んだら天国にいかれへんから。」
三男「・・・・」
次男「僕は地獄にいくんや・・」

え?

なに言ってんの??

 

意味がよくわからないくらいショックでした。

次男は、死んでも天国に行かれないそうです。

、、、、って
なんで? なんでそんなこと言うの?
わたしが言った一言?

怒ったことも忘れているわたしなのに、ずっと覚えている次男。

天国に行くために「うそをつかないで」と言いたかったのに、伝わってない んだ。。。

自分の意図は全く伝わっていない。それどころか、私のコトバは二男の小さい胸を痛めていたのかと思うと、本当に可哀想なことをしちゃったとものすごく申し訳なく思いました。

あわててフォローしました。が、どこまで通じているのか。それもあやしいもんですね。。

丁度いい怒り方って、難しいなと実感した出来事でした。   



その後、私は親業訓練と出会いました。


ああ、もっと早く知っていたら、、、
脅さなくても、こういえばいいだけやったやん!

って思いました。


叱り方やしつけで悩む必要は全くないんだと、実感することになります。



あ~
ムダに悩んでいたんだな。。。。

「こんな時、何て言ったらいいの〜」って時に外さないコトバは、ウソをつくのがいいとか、悪いとか、そういうことではありません。

彼の発言が気になったのなら、ただ、それだけ(何と言ったことが「ウソ」だと思ったのか?それすら思い出せませんが)を言えばよかっただけの話しなんですよね。

今となっては、「ウソ」じゃなかったのかな?なんて思うほどです。

彼には彼の目に見える「真実」があったのかもしれません。


幼い彼には、彼から見たこの世界の真実があったはず、、


←なんて思えるようになったなんて、それは私の成長(笑)




母親って若いし、迷うし、経験も少ない。

だけど、子どもの為を思うお母さんの気持ちは若くても経験が浅くても、変わらないとも思うのです。

大切なコトは、その想いがちゃんと伝わってるかな、ということです。

 

なぜなら、親の想いがストレートに伝わるだけで、子どもは自ら考えて自分を成長させていく、人にはそんな可能性が存分に備わっているからです。



そして、今回ご紹介した「失敗」は、親の想いが子どもに伝わっていなかった、ということです。

でも、伝わっていなかったことが知れて、それについては、よかった。

この事実をしらなければ、生涯にわたって、もっと彼を傷つけて、傷つけたことさえ知らなかったのだろうと思うからです。

でも、未熟な人間同士が一緒に生活するのですし、人は人とぶつかる事で成長しますから、「親の影響」を完全になくすることはできませんよね。

ですが、言い方を変えることで、自尊心を壊すリスクを最小にできることは、もっと評価されてもいいんじゃないかと思うのです。