- 全く勉強しない高校生の息子・・・どうしたら、勉強するの?
- このまま放っておいたらダメよね?
- どうしてうちの子は、真面目に一生懸命に勉強しないの?
- 死ぬ気で頑張らないと、間に合わないのに、、
大学受験を控えてそろそろ本気で勉強しないとダメなんじゃないの?こう言われるお母さんが増えています。
ああ〜〜〜
どうなってんの???
心配!!!!!!
本人は、まったくのんびりしたまま、スマホ三昧。その姿にヤキモキして、イラっときて、つい余計な一言!!!
しかし、親の話は、スルー(泣)
まったく、どうしたらいいんでしょうか?
そもそも、相手は高校生男子です。
こんな時「もう、高校生なんだし、放っておいたら?」などという、単なるアドバイスは意味がありませんね。。。
なぜなら、
親って放っておこう!と思っても、放っておけない生き物 だから、悩むのですね( ノД`)シクシク…
親にとって子どもの問題はいくつになってもとても気になるものです。なので、この際、しっかりと親としての心構えとできること、やるべきことを考えていきましょう。
親なら誰もが悩む子どもの進路
程度の差はあるでしょうが、子どもを持つと学力・勉強・進学の問題 は、親なら誰でも気になるものではないでしょうか。
コロナ時代でも、受験はあります。今、多くのお母さんが、勉強しない高校生の子どもにどう接したらいいか悩んでおられます。そして、お母さんが悩まれているのは「学力」ではなく「勉強へのやる気のなさ」なんですね。
- 「勉強しなさい」と言っても、全くする気配がない。。。。
-
だからと言って、このまま放っておいていいの?
- 家では一言も話さない、不甲斐ない子ども。。。
- 大丈夫なの?
-
取り返しがつかないことにならない?
やる気を喪失している子どもに、親としてどう接したらいいのかわからずに、困っていることが多いようです。
一方で、自分では何ともならない問題だと思っていながら、今なら、何とかなりそうな気もするから、それで、悩んでいるのかな?と感じる事もあります。
悩みは本当に人それぞれです。
子どもに勉強をさせるためにどうしたらいい?
もう、あきらめるしかない?
いえ、ちょっと、冷静になってください〜
何ともならないかもしれないけど、何か子どもに伝えられることがあるかもしれません。その見極めがついていないと、親としても諦めきれない状態が続きます。
そもそも、勉強の問題をこじらせないためには、親の言い方や接し方にコツがありますし、知っているだけでも、対処の方法がかなり変わってきます。
少なくとも、我が家ではこのような問題はありませんし、講座を受講して効果的な対処を習われた方は、かなりイライラが改善されています。
ここで、手口を少し紹介しますね。
ムリに勉強をさせても根本解決にはならない
まず、はじめに言っておきたいことは、親が子どもに勉強をムリにさせようとすればするほど、勉強はするかもしれませんが、子どもは不満が溜まり親子の信頼関係は失われ、子どものやる気が無くなる危険があるということです。
つまり、「その場しのぎ」になりやすいってことです。もちろんやむを得ないこともあるかもしれませんが、もしかしたら今までも「その場しのぎ」の関わり方をしていたので、ドンドン子どものやる気が失っているのかもしれません。
なので、おすすめは「問題解決」を目指す道です。具体的には、悪循環を好循環になるようにエネルギーの向きを考え、子どもが自分から「やる気」「主体性」が育つ温かい家庭になるよう、毎日のあなたの関わり方を変えることです。
では、もっと具体的に何を意識してどうすればいいのでしょうか?
色々な想い・不安があるでしょうが、あなただって本当は、
子どもが自分自身の人生を生きるために主体的に、勉強できる子になってほしい!
誰かに認めてもらう為でなく、自分の為に主体的に勉強に取り組んでほしい!
と願っているのではないでしょうか。
目の前の点数や大学入試も気になりますが、私たち親が心底願っているのは、主体性をもって、目の前の課題に取り組む姿勢こそ、身につけて欲しいと思っているのだと思うのです。
ただ、子どもの主体性、子どもの内側からの意欲、主体性、責任感は「親からの強制下」では育たないのです。ここはしっかりと「勉強するのは本人」「本人の問題」と認識して欲しいところです。なぜなら、親子の問題はどうしても混同しやすいからです。
私も一人の母親として経験してきましたが、子どもの勉強の問題って、つい混乱しがちでした(笑)
それは、
- 目の前に迫る受験などの問題と、本質的に子どもに望む姿とのズレがあるのに、それがごっちゃになっている
- 子どものやる気を起こさせる方法は、子どもを「評価」することだと、誤解している
ってことが、関係しているのです。
親としても気持ちに矛盾があり、そのことを親が正しく理解し気持ちの整理をしていないことが、問題をややこしくしていると感じています。
親が「勉強は子どもの問題」とせず「親の責任」と思っているのであれば、子どもは「勉強は自分の責任だ」と思う事は難しいのではないでしょうか。
子どもが内的なやる気をなくす本当の理由
思春期の子どもが勉強への「やる気」「主体性」を失ってしまうには、もう一つの問題点があります。それは、「評価すること」についての世間の間違った認識があることです。
よく「子どもを評価して」「子どもを褒めてあげましょう」と言われますね。子どもを「褒めて勉強させる」ことについては、大きな誤解と注意点があります。それは、子どものやる気が急に無くなったと感じられる場合、家庭や学校で、子どもを「褒めて」「評価」して勉強させられてきたということがほとんどだからです。
「勉強させられてきた」というと「子どもを強制した覚えはない」「無理強いしたことはありません」「自分で進んで勉強していました」と言われそうですね。ですが、その根底にあったものは、親の期待に添えたり希望通りに動くと「よっくやった」「エライぞ」と褒められ、親の期待に添わないことは「ダメだったね」「どうしてこうなったと思う?」「ちょっとゲーム控えようか」と評価を与えなかったり反省を促したりしていませんでしたか?
つまり、親は子どもをうま〜く誘導してきたつもりかもしれませんが、それらはすべて「褒めたり制限されたりして外からのコントロール」されていたものに該当します。親の「外からのコントロール」によって勉強させられてきた子どもは、いつも与えられる賞賛や評価、成果により、モチベーションを保ってきたと言えるのです。
ただ、それでは、限界があるのです。
主な理由は以下の通りです。
- 勉強は徐々に難しくなる。
勉強すれば「成果」が出る時はいいが、勉強しても思ったように「成果」が得られなくなる。
頑張っても頑張っても「成果」が得られない場合、やる気を「成果」だけにたよっていた場合は、必然的に次第にモチベーションが下がってしまう
- 親や先生の評価や承認が一貫性を保つことはとても高度な技術が必要で難しい。
同じように勉強しても、評価される時と評価されない場合ができる。褒めたり褒められなかったり、矛盾が生じる。
なので、結果的にこどもは評価を期待してもそれが得られず、理不尽に感じたり裏切られたと感じたりしてやる気を失う。
などなど。賞罰の弊害についてはこちらの本に詳しく書いてあります
そして、もっとも残念なのは、今までの状態は、
子ども自身が自分をコントロールする機会を奪ってきたということです。なので、本来、思春期から大人に向かう子どもに少しずつ育っていてほしい主体性、
内側からのやる気や、自己コントロール力が育っていない場合が多いのです!
これ、ほとんどの親が見落としています。
ココをホンキで改善したいと思うのなら、今からでも遅くありません。考え方を、接し方を見直すことをおススメします。子どもはもう強制されたくないと思っていますが、でも、だからと言って自分をコントロールする力もまだ育っていませんから、全く見放して欲しいのではないのです。
なので、ここは子どもをコントロールしない方法で、子どもの自己コントロール力を促す接し方ができるとベストだと思います。強制して無理やり勉強させるのではなく、自分から勉強したくなるように、やる気を潰さない親子関係です。
このために、まず大切なのは、親子の健全な信頼関係を取り戻しながら、子どもの問題であることを自覚させることです。
もともと、子どもはみんな頑張りたい!と思っています。(←ウソだと思うかもしれませんが)。親子の信頼関係を取り戻せば、状況は自然と変わっていきます。親が的確にサポートできると、自分の中にある嫉妬、焦り、モヤモヤ、不安、未来への欲求に自分で気づき、今どうすればいいのか、その答えを自ら考えだします。
自分の事と考えるから、自分から勉強しよう!と思えるのです。
高校生の息子のやる気は、母親も大きな影響力をもっていますから、あなた自身がしっかりと愛の伝わる対話スキルをつけられることがとっても有効です。
愛を伝えるために信頼を感じるコトバをつかう
子どものやる気を殺いできた日常の言葉を変えても、それだけで、すぐ、子どもが勉強を始めるといったことは期待できないかもしれません。
この場合、親子関係の悪化と、子ども自身が勉強についてのやる気と自信を失っているという、2つの問題があるからです。
ただ、今までのように「やらす」「やらされている」関係を続ける限り、彼らにとって勉強は「強制的にさせられるもの」という意識が抜けないかもしれません。
思春期の子どもが勉強にやる気を失っている大きな原因は、彼らの主体的に考える力が不足していることです。この要因についてはすでにふれましたが、親も今まで「彼らの問題を取り上げて肩代わり」してきたからかもととらえ直し、親と子のそれぞれが「子どもの勉強に対する問題」をどう扱うか、意識や考え方を改めていくといいと思います。
ここは、親も子も、この2つの問題を整理します。そして、あなたも言いたいことがあるのなら「親として何を子どもに伝えたいのか?」はじっくりと考えて整理しておくことをおすすめします。
親の「心配」は、子どもにとってはただの足かせにしか思えずに、縛られているように感じて苦しめている場合があります。これは、行き当たりばったりの対応ばかりしていることで、コトバが不足していることが原因です。
勉強問題を話し合う前に、勉強問題を話し合える親子関係を築いておく。その為にも、子どもの親への信頼を回復する必要があります。
そして、
①子どものツラサを理解するためにも、親の想いをわかってもらうためにも、
②勉強を子ども主体のモノにシフトするためにも、
まずは親自身がこのことについてよく考えて対話力を磨いていくことが求められることだと感じます。
子どもが親の「強制」を感じさせないコトバはルールがある
ここからは、対話力を高めるために、もう少し具体的な言い方について紹介します。
親業というコミュニケーションメソッドの目的は、親が対話スキルを身に付けて、子どもから信頼される親になる事です。
- 主体性・自己コントロール力の問題
- 勉強に対する矛盾した親の気持ちの整理
- 信頼できる親子関係を作る方法
- 子どもに適切に関わる方法
全て、わかるようになります。そして、生活レベルへの定着をめざします。実際に相手を目の前にして「その場で状況にあった適切なコトバを言えるように」トレーニングします。
トレーニングって言うのが、ミソですよね。いわば消火訓練と同じです。「その時」に備えます(笑)
子どもが勉強しない問題は、色々な問題が絡み合って、お母さんは身動きが取れなくなっていて、かなり窮屈そうなことが多いです。もしかしたら、今までもずーーとこんな関係だったのかもしれません。親子の関わり方って、世代を超えて受け継がれるパターンや言い方のクセがあるので、意識しなければ、抜け出すことは難しいんです。
だから、トレーニングが有効なんですね。
- まずは、問題の改善ポイントを明確にしましょう
まず初めにすることは、人間関係を1対1で整理することです。次はそれぞれの感情とタイミングを見極めます。困っているのは誰なのか?誰のどんな問題なのか?それを明確に仕分けて「誰の問題か」を整理します。子育てには「親が出る時」と「子どもに任せる時」があり、すべて対応方法が違います。ここは問題が混乱し勝ちですけれどとても大切なところです。何年もかかって絡みついてきた複雑な親子の問題を紐解くためには欠かせない考え方と言っていいと思います。
- その後は、ずばり「言い方」の訓練です
「勉強しなさい。塾は?大丈夫なの?」「スマホばっかりやってるから勉強できないんじゃない?」「今のままでは浪人よ。知らないわよ。」「大学くらい行かないと、苦労するわよ。」こんな風に言っていませんか?これでは子どもはいつまでたっても本気で勉強する気になれないかもしれません。なぜなら、この「言い方」では「親から責めらている、非難されている」としか思えないからです。だから、「自尊心」が傷ついていることが多いのです。
親業がなぜ効果があるのかは、体験的に実際にコトバを交わしながらトレーニングをするので、コトバが子どもに与えている悪影響が全てわかることです!
ほんとにね、みなさんビックリします。ご両親が子どもの為に一生懸命に欠けているコトバが伝わるどころか、子どもを傷つけていることがハッキリとわかるからです。
ここまでひどいとは思わなかった、、、(愕)
このようなステップで少しずつロールプレイをしながら、自分の中に親子関係を改善するコトバを具体的に落とし込んでいくので、親子の気持ちのいい時間が確実に増えます。
たった一言が変わるだけですが、本当に子どもの反応がガラリと変わりますよ。(それくらい、普段要らんことを言うてるってこと・汗)
そして代わりのコトバも用意します。ここを学んでから、裏表なく自分の言いたいことをストレートに伝えられるようになったお母さんたちは、親子関係が劇変しています
高校生でも母親のコトバの影響は大きいので、子どもの感情を逆なでしない言い方をマスターして、悪循環を好循環へ、まるっと変えていきましょう!
親子喧嘩で子どもも消耗してませんか?
大切なエネルギーを親子喧嘩で使ってしまって、肝心な勉強に手が付けられなくなってしまっていたら、それは、もったいない〜です(泣)ぜひとも、親子がキチンと向き合った後にそのエネルギーをムダに消耗しない方向に、内的な勉強のエネルギーに変えていってもらいましょう(笑)
私たち母親が本当に願っているのは
子どもが主体的に自分の人生を歩んでいく力をつけること、
自らの意志で考え、行動する力をつけること、
自分で自分の問題を解決する力をつけること。
だと思います。
思春期の子どもには、いわゆるココだけの付け焼刃的なものは一切通用しませんから、覚悟を持って体得するのがおすすめです。
日頃のコトバには、今までの習慣的につかっていたクセ・文化がたっぷりと染みついています。だからこそ「たった一言」でバシッと子どもの心に届くコトバが言い切れるよう、理論と実践を学んでおくことが、慌てずに子どもと対話して親子関係を改善していくためにはとても有効です。
親子の修羅場を子どもの将来へのステップとかえる、
これは、子どもへの真の愛情のある親だからできることだと思います。