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「結果」が早く出やすい人とは?

「結果」が早く出やすい人とは?

ときどき、受講生さんに

 

「結果」が早く出やすい人と出にくい人の違いはどんなところですか?

 

と聞かれることがあります。

 

うー-------ん

 

彼女の潤んだ眼を見ると、

明らかに、なかなか思うような「結果」が得られずに、辛そうな表情をしているのがわかる。。。

 

ああ、自分の思うように進まないと感じてて、辛いのね~

 

と、言ったのですが、

この質問はきっと多くの方が感じているだろうから、(過去にももらったことがある)

自分なりの答えを見つけておきたいと思い、書いてみますね。

 

で、

初めに行っておくのは、「結果」とは何か?ということですが、

 

ここは「結果」って何?となると、

ここでも議論になりそうです(笑)

 

ま、親業訓練では、講座の初めに目標設定をしますが、それに関して言えば、自分の目標が達成できる手掛かりが得られたか?というのが「結果」となりますかね。

 

でも、「結果」というのが単に「自分の思うように子どもが動く」という講座ではありませんので、あしからず。

 

「よい」「悪い」などの言葉も、その人の評価軸を示すことになりますし、私たち親業インストラクターは結構慎重に扱うんですよね。

 

で、

ここでいう「結果」とは、

「気持ちが通い合う温かい感触を味わえたか?」ということになるのかな、と思います。


あるいは、自分の言葉を修正していくことができているか?かな。。

 

その視点で考えますね。

 

うちの親業講座に来られる方は、圧倒的に中高生のお母さんが多いです。

 

「藁にもすがる」ような勢いで講座に駆け込んでこられます。

 

悩みが極限まで達していることをとても悲観されて、「まだ間に合いますか?」「大丈夫ですか?」も、よく聞きます。

 

で、

個人的にははっきり言ってここ(子どもの年齢、悩んでる年月、こじれの深さ)は、「改善の結果」には関係ないと思っています。

 

なぜなら、幼稚園や小学生の親にとっての方が「むずかしい」ということがあるからです。

 

それは「親の権力を使わない」ということこそ、と~~~~ても難しいことだからです。

 

結果が出る人がやってることは、日常生活の中で「親の権力を使わない」と「子どもに媚びない」を同時に実践されています。

 

親業訓練でゴードン博士が提唱していることは、ここなんですよね。

 

ここを徹底された方は、ほぼ親子関係が確実に変化していきます。


徹底までできなくても、「上にも下にもしない」という意図を強く持つだけでも、それが子どもに伝わるのです。

 

ゴードンメソッドの方法をそのまま実践すると、それができるようになっています。

 

なので、高校生のお母さんで、親子関係を新しくすることができるのは、とにかく基本に充実に、学んだことをそのまま実践できる方です。

 

逆に言うと、

どれだけ「能動的な聞き方」をしていても、「わたしメッセージ」で言っていても、それが「あなたメッセージ」の見せかけになっていたり、

 

「偽りの受容」「12の障害」や「親の権力」をちょいちょい使っていると、

あるいは、これくらいはいいかな。と自己流になっていると、思うように改善しないかもしれません。

 


クローバー

 

では、学んだことをそのまま実践できやすい方はどんな方か?というのを、これもまた私の勝手な印象で書いてみますが、

 

①まずは素直な人

 

②ゴードン博士のやり方を心から信頼している人(または他の方法ではダメだと懲りている方)

 

私は自分や子どもや人を信頼できないタイプの人だったけど、その時にゴードン博士は信頼しようと思いました(笑)


それくらい、理論が曖昧でなくピタリとはまりました。

 

余談ですが、コーチングなど他の子育ての理論を学んでいる人や、親業でもご自分のオリジナル講座にされている方は、回り道になることが多い気がします。


それぞれの心理学への解釈が微妙に入るからです。そうすると、問題をややこしいままにしてしまう気がします。


人間関係の改善に必要なのは「シンプルな原理」と「技能」です。


「なんでこんなに下手なんだろう」「自分は向いてないのかな?」と思い悩む時間があれば、さっさと動こうよ!と言いたい。


「思考のクセ」×「技能」が整ってくるように、今の自分に集中する方が絶対にいい。


これは料理に置き換えて考えるといいと思います。料理が嫌いな母親でも、技能が上手ければ大丈夫(笑)


インストラクターとして24時間の講座を15年、約300人の方に提供した経験から、そう強く思っています。

  

 

③親子間の「悪者探し」をしたくないと、心底思っている人

←今まで子どもにも相当に傷つけられている人は、ここがむつかしいのかなと思います。


「子どもは間違った行動なんかしていない」と聞くとザワザワする人は、もしかしたら、先に自分の気持ちに向き合うことが必要なのかな。この辺もゴードンメソッドを深く学んでいくと、ヒントが得られると思いますが。

 

 

④自他分離の感覚がしっくりときている方

「子どもには子どもの人生があって、それは子どものもので、親である自分がどうのこうのできないし、やらなくてもいいし、やろうとしないほうがいい」と、思える方

 

はじめは、なんとなくでもいいけど、こういう感覚がしっくり来ている人は、すごく親業にはまると思います。

 

もちろん、学んだからと言ってすぐに習得できるわけではありませんが、子育てに自分の理想のモデルが持てることで、迷ったり困ったりする時の指針として、助けられると思います。

 

 

学んだことをそのまま実践するためのおかん塾からのアドバイス

 

①子どもが嫌い、子どもが悪い、子どものせいで苦しい、いや、そんな自分がダメなの?と「善悪・白黒思考」な方は、親業で学ぶ「行動の四角形」が腑に落ちると、考え方が少しずつ変わってくると思います。

 

これも、日常生活の中で少しずつ腑に落としていく感じですね。

 

ポイントは、日常生活の中でイライラしたしたと感じた時にすぐに検証することです。

 

まずは、これを徹底的にすることをおススメします。ここをやらないと、子どもが何をしていなくても、子どもを見るだけでも嫌な気分になりますから。(経験者)

 

「子どもを嫌い」と思う感情をそのままにしてしまうから、関係がますますこじれていくのだと思う。

 

ジャッジしないで人を見ることは、結構むつかしいのですが、ここも「行動の四角形」と言うツールを使うとわかりやすいです。

 

今ここに焦点が当たるし、自分の「妄想」がどこから来るのか?もわかる「スグレモノ」です(笑)

 

 

②「技法」の上達をめざすこと。

 

先ほども書きましたが、子育ては「技能」です。頭で考えるだけでは前に進みませんし、行動することが100万倍大事です。

 

子どもとのコミュニケーションのやりとりが多く続くと、お互いのことをより理解することになりますから、お互いが成長していきます。

 

コミュニケーションのやりとりが下手なので、続かないのです。

なので、やり取りがうまくなるように仕組みを学ぶのですが、実際にコミュニケーションを続かせようと思うなら、練習、訓練が必須です。

 

テニスのラリーと全く同じ。

 

下手な人は、しろうとに教えてもらうより、メソッドに添ってプロに教えてもらう方がいいです。


テニスも、うまい人とやると、続きます(笑)。

 

相手の話を受ける。

自分の話を伝える。

 

コミュニケーションをとるには、この2つの技能のレベルアップが必要です。

 

教わった技能をもっとうまくなりたければ、自分で自主練したりトレーニングしたり、意識したりしなければ、手はないと思います。

 

特に、子育ては生活の中で行われることなので、無意識のうちに発するコトバも十分に精査しておくと、失点が減ります(笑)

 

頭でどれだけ「理解」したと思っても、できていないと思う人で、もっと日常生活に生かしたいと思う方は、リアルな練習をおススメします。

 

クローバー

 

偉そうに書いていますが、

私は自分がかわるのに、ものすごく時間がかかっています。

 

昨日も、以前の自分の様子を思い出していましたが、親業を学んでからラクになるまで5年くらいかかりました。

 

それまでは、かなり、苦しかったです。

 

それからも、日々鍛錬で(笑)、いろいろありました(笑)

 

でも、私には必要な時間だったのだと思っています。