子どもの自立・自己規律心が育つ家庭環境をつくる親の学び場
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親も人間。自分の気持ちを感じるトレーニングの第一歩

親も人間。自分の気持ちを感じるトレーニングの第一歩

子どもの心が強く育つように

自分の人生を自分が幸せに生きる為に、主体的に切り開ける叡智が持てるように
豊かな人間関係に恵まれる様に

これは、親なら誰もが願う事だと思います。

これは「偶然の賜物」なのでしょうか?

子どもが自らが育つ過程で、どのような人格を身につけるのかは、親は手をこまねいて見ているだけしかできないのでしょうか?

親は自分の願いをかなえるために、具体的なやり方を学ぶことはできないのでしょうか?


この、親のギモンと苦悩に応えるために、一つの解決策として生まれたのが、親業訓練(Parent Effectiveness Training)です。


子どもの健やかな成長と発達を叶えるために、年齢、性別、障害の有無を問わず、どんな子どもの親でも効果がある、普遍的なコミュニケーションの概念と技能を体験学習します。


そして、その講座でまず初めに学ぶのが、そもそも、なぜこれほど「親の愛情がからまわってしまうのか?」という状況把握が学びの一歩のです。


親であることの苦悩のはじまりはコレ? 

親であることの苦悩とは、我が子の幸せを心から願っているのに、その想いが子どもに届かずに、反抗・反発、否定されたり、傷つけられたりして、親としての自信を無くしてしまうこと。


  • 親は受容的で寛大でなければいけない
  • 母親としてもっと子どもに報いてあげなくちゃいけないんじゃないか
  • そんな事を子どもに言わせたらダメなんじゃないか

子育てに悩む時、この気持ちを多くの親が持っています。これって、もう、心の深く深くに刻み込まれている場合がありますから、無意識に近い感覚なのかもしれません。

 

親は、時に自分の人生を犠牲にするほど子どもを優先しているのに、人としての尊厳も失うほど自信を失い疲れ切ってしまいます。


「子どもを可愛く思えない」「愛せない」「子どもを傷つけてしまう自分は母親失格」「愛情不足」だと思ってしまう。


愛があるがゆえにどうすればいいのかわからず 自分にダメ出ししてしまうことが、一番の苦しみなんじゃないでしょうか。


親だって人間 子どもの行動がすべて受け容れられないのは当たり前 

親業では、まったく違う角度から、親子関係を考えていきます。


子どもの心の成長を妨げないためには、「対等な人間関係のコミュニケーション」をつくること。

親も一人の人間として、子どもに接しながら、お互いが成長しあえる相互理解の関係づくりをめざします。

具体的には、子どもの行動を受容できない時があるし、気持ちは一貫もしていない、(矛盾しているように感じることもあるかもしれませんが)色々な感情が目まぐるしく入れ替わる一人の人として、子どもに接っする方法です。

そんなことをして大丈夫?と思うかもしれませんが、この考え方と方法を可能にするのが親業のスゴイところです。

ただ、これは著作権がついているやり方なので、具体的には講座で学んでいただくしかありませんが、ここに整理できるようになると、矛盾だらけの子育てをとってもシンプルに考えることができますよ。

 

 子どもの行動を許せない自分も、一貫性を保てない自分も、どちらもOKだなんて、フツーの子育て本とは、違いますよね(笑)

 

人として対等な人間関係を例外なくつくること

 目指すのは、欠点のある一人の人としての親であり、人として対等な親子関係です。

 

 良い母親であろうとして一貫した態度を保とうとすると、子育ては辛くなります。自分に正直でなくなるからです。そして、子どもも親のホンネを鋭く嗅ぎ取ってきますから、お互いにものすごく疲弊するんですね。

 

子どもは親が思う以上の大きな影響を受けています。

 

親子関係は24時間365日続く、もっとも緊密な人間関係。なので、人としてホンモノであることが、とても大切になってくるのです。

 

子育ては理想論だけではできません(-_-;) ←これでは必ず限界が苦し、親も子もお互いが「理想」の元に苦しみます。 


親も欠点のある人としての「生々しい人間関係」のなかで、「関係性」を育てていく方法があるんですよ。

 

「関係性の育て方」なんて、他の育児本ではほとんどが抽象的な概念ですよね。なにより個人差があるものですよね。


でも、この「関係性の育て方」に、科学的に実証済みの理論と具体的な方法が提示されているので、今まで曖昧で個人差があったものが、誰でもものすごくスッキリとわかりやすく捉えられるのです。

 

人間関係が苦手な人も、克服することができますし、また、もともと人間関係に困っていない人は、理論の後ろ盾を得て、もっとラクに、確実に、人間関係を育てていくことができるんですよね!


 モヤモヤする自分もありのままに

講座では、モヤモヤして子どもを受け入れられない自分を「アリ」とするところからスタートします。


そのうえで、今、目の前で起こっている「行動」「事実」に着目します。

 

モヤモヤしている自分にダメ出ししないで(笑)、今、起こっている全てを肯定しながら、親と子の気持ちに焦点を当てていくイメージですが、気持ちを丁寧にみていくことで、次第に「引っかかっていること」がわかってこじれた関係が紐解けていきます。

 

人は、自分の経験から「推測」をつけ加えてして、「判断」しがちです。「事実」「行動」だけを捉えて、ここを丁寧に分解する作業は、訓練の第一歩であると同時に、今までの考え方とはがらりと変えていくところなんですね。


自分の思い込みにはなかなか気づきませんが、だからこそ冷静に「事実・行動だけを捉える」練習がとっても効果的です。

 

ちょっとむつかしいかもしれませんが、ここも訓練次第です!


先入観やレッテルを貼らず、善し悪しの判断で考えず、妄想や憶測に振り回され過ぎず、心のメガネをピカピカにするイメージです。

 

自分の思い込みやジャッジのクセに気づくことでもあるので、ここが馴染んでくると、過度な不安が整理されて、人間関係がそのものが変わってきますよ。

 

困っているのは誰?問題の所有者

次に学ぶのが、「問題の所有者が誰か?」という、親業訓練の核心ともいうべき概念です。

 

自分の問題を自分で解決できる子へ育ってほしいと思っているはずなのに、子どもの問題を肩代わりしていることが多いものです。でも、それでは子どもはいつまでたっても自分の問題を誰かに解決してもらうのが当たり前だと思ってしまうかもしれません。


自分の問題は自分で解決していける!と子ども自身が思える事が、子どもにとっての自信になります。


そしてその力を子どもは持っています。


子ども自身が自分で自分を評価できることが、自立、自己規律、自己コントロールできることにつながります。

 

誰の問題か?という視点を持つことで、今は子どもに「寄り添う時」なのか?または「向き合う時」なのか?これがハッキリとわかるので、距離感が整い、自然に親離れ・子離れが進んでいきます。


寄り添い時と、向き合う時は、別の人格を持った人として子どもとの関係をつくるときは、どちらも大切ですが、ここが苦手な人が多いのも事実です。

私も苦手だったのですが、親子でありながら、人として対等なここちよい関係性が自然に築いていけます。

迷路にハマった時に戻る原点があること

子育てには、「頭ではわかっていても実際には思い通りにならずにイライラする、、、」みたいなことが多くあります。


いえ、そればかりと言っても過言ではありません(-_-;)

相反する気持ち、矛盾する気持ち、どちらもありながら、葛藤するのが、親としての成長と言えるかもしれません。


親は混乱し、迷ってしまうのですが、その時も「軸となる基本の考え方」があることで、問題をシンプルに整理することができます。


迷ったり悩んだりするときにも、軸となる考え方に基づいて整理することで、問題はスッキリして、次のステップに集中できます。

 

この心の整理法は、心のコミュニケーションの第一歩。


まずは心を整理して、理想の子育てを実現するための道のりを歩んでいきましょう!

 

親子関係は、もっとも複雑になりがちな人間関係です。だからこそツールを使って、本当に目指したかった子育てへ向かっていきたいのです。