子育ての難しさとは、
自分勝手な解釈で、かなり自己流になってしまうということです。
人は、
自分が住む世界を「自分が観たいように観る」生き物です。
平たく言うと、全ての人に、いわゆる「思い込み」が存在するということ。
先入観や、憶測、解釈などの、自分のフィルターから世界を観ていますから、ここの修正は意外とむずかしいものです。
私も、たくさんの「思い込み」を抱えて生きてきました。
自分では、そんなに抱えていたとはわかっていなかったです。←そもそも、思い込んでいるので、気づかないのが思い込み。
今でも、たくさん残っているなあと、、、、、本当に感じます。
ですが、
まあ、人間ですから「思い込み」があって当たり前。
必要な時に、その「思い込み」に気づくことや、または「私にはまだまだ思い込みがあると言う前提で物事を観る」だけで、いや、「観る」までできなくても、「思い込みがあると知っている」だけで、
ちょっとは進歩したかなあ、、、などと思っているのです(←エッヘン笑)
「無知の知」ですよね、、、
話がずいぶん逸れましたが、
この、「無知の知」の考え方や、自らの中にたくさんの「思い込み」があったことを、自分で思い知るようになれるのが、子どもを育てるという作業だと思います。
思い込みに気づいて、
それを、排除するのか、残しておくのか、選択できるようになると、
新しい世界で生きる事ができる様になります。
ですが、
世界観が変わってしまう可能性があるわけですから、実際にはルンルンの楽しいことばかりではなく、かなり、恐ろしい作業だと言えるかもしれません。
自分が変わってしまうかもしれない事ですから、不安も感じるかもしれません。
人が成長するためには、心の揺れを担保できる、深く安心できて、信頼できる人間関係の基盤が必要なのです。
親や教師に必要なのは、
正しさでも、優しさでもなく、不完全な自分を受け入れながらも、想いを持ち続ける「人間力」なんだと思います。