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【発達障害にしない子育て】ハビリテーションを支える「発達の統合」という視点

【発達障害にしない子育て】ハビリテーションを支える「発達の統合」という視点

ハビリテーションを考えるとき、欠かせない視点のひとつが「発達の統合」です。

 

発達というと、言葉、運動、社会性、感情など、それぞれの力が個別に伸びていくものだと捉えられがちです。

 

けれど実際には、それらはバラバラに存在しているわけではありません。

 

身体の安定、感覚の受け取り方、感情の調整、思考の働き、それぞれが互いに影響し合いながら、ひとつの“まとまり”として機能しています。

 

発達は「足し算」ではない

たとえば、姿勢が安定していなければ、集中は続きにくくなります。

感覚が過敏であれば、人との関わりは緊張を伴いやすくなります。

安心感が乏しければ、自分の感情を整えることも難しくなります。

 

このように、発達は能力を足していくプロセスというよりも、それぞれの機能が結びつき、全体として調和していく過程です。

 

この“つながりが整っていくこと”を「発達の統合」と呼びます。

 

統合は経験の中で進む

私たちは、生まれてから環境とのやり取りを通して、少しずつ身体を動かせるようになり、

感覚を整理し、

感情を調整し、

他者と関われるようになっていきます。

 

それは特別な訓練というよりも、日常の体験の積み重ねの中で、神経の働きが結びついていく過程です。

 

抱っこされる安心感。

身体を動かす遊び。

目を合わせてやり取りする時間。

 

こうした経験が、統合をゆっくりと支えています。

 

発達障害と「統合」の視点

発達障害と呼ばれる状態は、能力がまったく存在しないというよりも、感覚や運動、情動、認知の結びつき方に偏りや凸凹がある状態とも考えられます。

 

ある部分はとても高い力を持っていても、別の部分との連携がうまくいかないことで、生活の中に困難が生じることがあります。

 

このとき大切なのは、特定のスキルだけを切り取って強化することではありません。

 

全体のつながりをどう整えていくか、という視点です。

 

ハビリテーションの本質

ハビリテーションとは、まだ獲得されていない力を育てていく支援です。

 

しかしそれは、不足を埋めるために無理に引き上げることではありません。

 

感覚、運動、情動、認知が互いに働きやすい条件を整え、その子の中にある力が結びつきやすい土台をつくること。

 

発達を部分ではなく全体として捉えること。

それが、支援の質を大きく左右します。

 

発達の統合という視点を持つと、「何ができないか」ではなく、「どこでつながりが滞っているのか」を見ることができるようになります。

 

次回は、この統合を支えるもうひとつの重要な要素、

「内的欲求」について考えていきます。

 

発達は外から押し上げるものではなく、内側から動き出す力と深く結びついているからです。


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