【7月のテーマ】親は神さまではありません!
自律の子育てを考える会 開催報告
おかん塾では、今後は「おかん塾の自律の子育てを考える会」と称して、各テーマごとに掘り下げながら、皆さんと共に子育ての理解を進めていきたいと思います。
「子どもの自律心が育つために、親はどう接したらいいのか」は、私が自分の子育てのテーマでした。
まずは「自律の子育て」について、そして、第1回目のテーマでもある「親は神さまではありません」について、書いてみたいと思います。
7月のテーマ「親は神さまではありません」
自律の子育てってどゆこと?
「自律の子育て」の自律とは、自分を自分で律すること。つまり、自己規律心のことです。
これって、本当に大切なところだと思います。当たり前すぎる。そして、自己統制・セルフコントロール、内発的動機づけ、自発的自己統御など、いろんな言葉で語られていますよね。ですが、子育ての現場ではその力を育てる「具体的な方法」について、どうしたらいいでしょうか。
私は、これが知りたかったのです。が、30年前の私にとっては、どこを探しても、ほぼ情報がありませんでした。
それは、わかっているけど「絵に描いた餅」みたいになっていました。なぜなら、子育ての現場では、「子どもの行動をどう規制するか?」に論点がいきがちだからです。現場では、目の前の子どもの「行動」を抑える事で精一杯となるのです。
でもね、「子どもの行動をどう規制するか?」と「子どもが自分で自分の行動をどう規制するか?」とは、全く別モノです。もちろん、親なら誰もが「子どもが自分で自分の行動を規制できる」を目指したいと思うんじゃないかな。
特に、社会生活を送っていると、この、自分で行動を規制する力というのが、いかに大切なのかを思い知りますよね。
私は、ここに興味があったのです。きっとそれは、自分の中で欠落しているという自覚があったからだと思います。大人になってからも、親の目に縛られている自分が情けなくてコンプレックスを持っていました。
なぜ、能力を発揮できる人とできない人がいるの?
そもそも、
実力や能力、高いポテンシャルがあるのに、自分の力を発揮しない、あるいは、発揮できないという人と、一方で、「そこそこ」なのに、どんどん自分の能力を磨いて開花していく人とは、何が違うのか?
同じ環境に置かれても、差が付いて行くとしたら、それはなぜなのか?
あるいは、一見、社会的に大成功しているように見えても、例えば「薬物依存」などで苦しんでいるとしたら、そこには何があるのか?できる対策はなかったのか?
私は、それが知りたかったんですよね。だって、圧倒的にパワーがある人と比べて、自分に決定的にその「何か」が欠けているような気がしていたから、その答えを見つけておきたかったのです。
そんな中で、「あ、これだと見つけた!」という本がありました。
一冊だけ私の理想とする「子育て」について書いてあったのです。それは、育児の神様と言われた小児科医の内藤寿七郎先生が書かれた「育児の原理」~あたたかい心を育てる~という本です。当時、購入したベビーカーのメーカーであるアップリカという会社が発行していた本でした。私はその本を、偶然手にすることができました。
この本には、新米ママである私がほしかった、「心を豊かに育てるコツ」が分かりやすく載っていました。そして、2歳でも「セルフコントロール」ができると、綴られていたのです。
赤ちゃんの身体や脳の発達の段階と、親が心がけるべきことが分かりやすく優しい言葉で書かれていて、何度も何度も読み込みました。
ですが、いくらイメージトレーニングをしても、実際の生活の中では、子どもは思う通りに動いてくれません。「イメージ」だけでは限界があったのです。理想の子育てをしようと理性を保っていたつもりだったのも、だんだん上手くいかなくなりました。そして、2人目、3人目が生まれて、どうしようもない状態に落ち込んでしまったんです。
その後、偶然「親業ゴードンメソッド」を知ることができたおかげで、私は自分の理想とする「セルフコントロール」を育てる子育てに挑戦するチャンスと「手立て」を得ることができました。
イメージとメソッドがどちらも手に入れたからこそ、自己規律の子育ての実践が可能になったのです。
親が何でもやると子どもの力が育たない
親業では、その学び始めの第一歩が、「親は神さまではありません。」
ここは、驚愕の事実!でした。理想の親を目指して、毎日奮闘していた私でしたが、それが「真逆」であったなんて、ショック!今までの努力は何だったのか?と怒りの様な感情も湧いてきたほどです。
ですが、これは私にとって、本当に大切な「教え」でした。子どもの行動に対して、自分の気持ちに正直になんてなったら、もう収拾がつかなくなるわ。。。。多くの親が似たような気持ちを持っているかもしれません。
ですが、現代で、親の涙ぐましい努力とは裏腹に、子ども自身の問題が増えているのだとしたら、それはなぜでしょうか。
私は、子どもに目が行き届きすぎて、「親としての役割」が「子どもの管理者」のようになっていること、その関係がずっと続いてしまっている事、そのリスクに正しく気づいていない事も原因になっているような気がします。
最も大切なのは、本人の内面から進んで行くための「子どもの内的な成長をうながす」ことだと考えます。
だからこそ、親が子どもの管理者のようになりすぎないで、親も一人の人として、家庭の中で、本人の「自己規律心」が育ちあえるような、そんな親子関係を目指して行きたいものです。
親は神さまではありません
親も子も、一人の人格のある人間同士として、人間関係の構造をガラリと変えていく。
それを、ゴードン博士は人間関係の革命と言われました。革命を遂行するためには、親は神様のような存在でない方が良いとは、人間の心の成長とは本当に奥が深いものだなあと、いつも感じています。