おかん塾の自律の子育て勉強会。
10月は、「自分の問題を自分で解決する力を育てるということ」というテーマで話し合ってみたいと思います。
そもそも、自分の問題を自分で解決する力って何?と思う方もいるかもしれません。
で、親業訓練で示している「子育ての目的」というのがズバリ「子どもが自分の問題を自分で解決する力を育てる」ことなのです。
うんうん、わかっている。イメージはできる。けど、理想論では?実際には「親が解決してあげなくちゃいけないのでは」、と思っていませんか?
例えば、学校でイヤなコトがあったとか、勉強がわからなくなったとか、子どもは色々な困難に巡り合い、その度に親に訴えてきますよね。その時に、どんな親でいたいのか?どんな親でありたいのか?ここは結構大事なところなのかなと思います。
どう考えますか?
子どものメンタルを強くする解決力
自分の問題とは、人生の中で巡り合うあらゆる困難な出来事を指しています。幼い子どもは親に依存していますから、何でも「親に何とかして欲しい~」と訴えてきますよね(笑)
例えば、赤ちゃんはお腹が空いても、オムツが濡れても、眠たくなっても、泣く。感情をすべて親にぶつけて、精一杯わかって欲しいと訴えています。その時、どうするかで、子どもの「自己解決力」の発達が大きく変って来るのだと思います。
子どもは親に依存してくる。だって自分ではできないから。でも、この時に、親がいつも手を差しのべてしまうと、子どもは自己解決力が育ちません。
ここがね、親のウデの見せ所(笑)
子どもは少し大きくなると、子どもは自分で何でもやってみたい時期がありますよね。例えば服を自分で着替えたいとか、靴を自分で履きたいとか。親としては、時間の余裕がある時は付き合ってあげられるのですが、いつもではありません。急いでいる時、余裕が無い時は、そんな流ちょうな事は言ってられず、勘弁してほしいと思う所です。
親がやる方が圧倒的に早いから。
ですが、ここで言いたいのは、子どもには「やる気」があるということ。そして、自分でできた時、ものすごくご満悦な表情を見せてくることです。
ちょっとしたイライラ、モヤモヤ、こうしたらいいんじゃないかという問題を、自分の手で「改善」できた時、ヤッター!と思って大きな喜びを感じるものです。それは、自己効力感とか自己価値観とか言われるものかもしれません。
自分で考えるからこそ、ドヤ顔になる。自分で解決する。自己解決できることが増えると、誰にも頼らなくても大丈夫だと自信を持ち、支配から自由になります。この積み重ねで、人は自分らしい人生を歩んでいくんだと思います。
ゴードン博士は、自己解決力は、自分の人生を切り拓くときに欠かせない要素だと言われています。自己規律心を育てたいなら、必須なんですよね。
自分の問題をうまく解決する、基本的な欲求を満足させる―このことは、人間が健康で協同的であり、思慮深く、自尊心と自己規律をもつうえでの、主たる要素なのだ。また、子どもの問題解決や、欲求満足を、おとなが援助する能力をもっていれば、子どもは大人にとって望ましい性質を発達させやすくなる。これらの事は、すべてに豊富な証拠で明らかにされている。(親業・ゴードン博士自立心を育てるしつけ(著トマスゴードン小学館)P204より)
親としての助言のタイミング
でも、じゃあ、親を頼ってきた時に、親は何もしないのかというと、決してそうではありません。子どもを邪魔しまい、かかわりになるまいと思うあまり、結局は何の援助も与えないになってしまうと、子どもは、本当に助けて欲しい時に助けてもらえなかった経験を重ねながら、大人に依存したままになります。
また、親だって自分の人生がありますから、待てない時もあります。
では、どうすればいいのでしょうか。
このタイミングを見計らう事が本当に大切だと思います。例えば、職場の愚痴などは、アレコレと言っているけど、解決は望んでいない。ただ聞いてほしい、という事ってありますよね。
この時、あまりにも共感されすぎたり、感情移入されすぎると、かえって話しにくくなる事があります。これは、きっと共感でなく同意・同感になっています。
親子の適切な距離感を保ちながらも、子どもの気持ちにしっかりと寄り添う…というのが、親業訓練で提唱している「共感」の聞き方です。そして、もし、何かアドバイスをしたいのであれば、助言を求めているのかどうなのか、確認する姿勢が欲しいところですね。
ええ、これ、ものすご~く難しいです(笑)
だから、訓練するのです。(私も自分の事を棚に上げて、書いてますが・泣)
何よりも大切にしたい「自己肯定感」をどう育てるか?
さて、自己肯定感が低い子どもが増えてきたというのは、よく耳にします。
自己肯定感とは、何かというと、それは色んな定義があるようなのです。単なる「自信」とは違いますよね。もうちょっと根底にある感情のような。最近では自尊感情と同義語のように扱われているようです。
能力があるのに「自己肯定感が低い」という場合、なんとももったいない気がします。
では、自己肯定感とはどのように育っていくのでしょうか。
私としては「自分を否定していない」と捉えています。「自分がここに居ていいんだ」とか、本来は人は当たり前に感じてていい事だと思います。でも、存在を否定するようになったのであれば、そういう言葉を耳にしてきたからだと思うのです。
つまり、否定しない事。
子どもを励ましたり、慰めたり、評価しようとするよりも、それよりも、否定が伝わる言葉を使わない事は、本当に有効だと思います。
良かれと思って、肯定的な評価のコトバを言う前に、先ずは否定が伝わる言葉を止める事をお勧めしたいです。12の障害やあなたメッセージがそれにあたります。
そこを意識するだけで、少しずつ表情が変わっていったという話はよく聞きます。
良いとか悪いとか、がんばったねとか、偉いよとか、そんなコトバも、彼らにとっては刃になる事があるから。
心が元気が無い時は、消化の良いわかりやすい言葉を心がけてあげて欲しいです。
それは、誰かと比べられる事だったり、評価される事だったり、否定される事だったりします。
子どもの心を加速度的に成長させる関わり方
否定される言葉が無くなっていくと、子どもはチクチクした気持ちを持たずに済みますから、緊張がほぐれていくと思います。
でも、長年の心のクセはなかなか無くならないかもしれません。それは、子どもにとって防御服みたいに必要なコトなのかもしれません。
そんな時は、「ありのままの自分」を「受容されている」と実感できるとは、心の支えになります。
変えようとされない。このままでもいい。そんな自分のままで、そばにいてくれる。
自分が自分で受容できない、自分がイヤ、自分が嫌い、そんな自分をありのままに受け入れられるためには、まずは、他人から「今のあなたを受容しているのよ」と実感できる感覚が、先ずは第一歩。
自分がダメで受容できないけど、誰かが自分を受容してくれている。
人の自己概念とは、周りからどう扱われているかで形成されるそうです。今のあなたをそのままに受け止める事こそが、自己肯定感に繋がっていくのかなと思います。